こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。
これをねー、読んだわけですよ〜。
あー、トライバル池田さん(なんだその呼び方)良いこと言うなー、めっちゃ正しいなー、すごい正しいもんなー、しかし納得いかないなー。
と思ったわけですよ。
念のためもう一回書くけど、
ああ、良いこというなー、ほんと正しいなー、内容に賛同しかないわー、ガッキーはかわいいよなー、しかし納得いかないなー。
と思ったわけ。
だから今日はもう離れ業にチャレンジする回なの。
「内容に1ミリも異論がないのに反論記事を書く」という、これはドコリーポータルの記事なの?ドココロの記事なの?っていうのを書いちゃう。
■目次
- いや、売れるかどうかは気にしろ、それだけだ
- いや、売れるかどうかは気にしろ、それだけだ(まさかの2回目。甲子園か)
- じゃあおまえは何に反論しているのか
- だから本来の問題はべつにある
- というわけでまとめよう
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
いや、売れるかどうかは気にしろ、それだけだ
うん、ほんとそれだけ。もうそれだけで終わっても良いかもしれない。良いかもしれないが、本当はよくない。それで終わっちゃダメ。なぜなら僕が本当に言いたいことが伝わらないから。
じゃあ書けよっていうね。
おうわかった。みなまでいうな、書くから。ワイ、書くから。だからちょっとだけ付き合ってほしい。これ、アタイからの告白。ふとっちょからの告白。つまんないと思うけど、付き合ってほしい。
毎週土曜の昼はレトルトカレーを出しながら、ときどきスパイスからつくった手作りカレーをふるまっちゃう、そんなドキドキサプライズを与えるから付き合ってほしい。そしてレトルトカレーの日に「今日はなんだか美味しいな?」と言われて傷つく、それがアタイの付き合い方なの。
ちなみにこれは実母(カレー出す方)と実父(カレー食う方)の実話です。
本題に戻るよ?
いい?
良くなくても戻るけどね?
トライバル池田さん(だからなんだその呼び方)の「「で、それやったら売れんの?」という愚問」と言うタイトルやその内容は、「盲目的に売り上げしか見ない経営者やマネージャー」に対して言ってるんだと思うんよ。
いや、あのね、
マジでいるよね、そういう人
ぼく、何人も会ってきた。
もうね、救いようがない。
経営者たるもの、まずそもそも経営の責任はおまいさんにあるべきで、従業員にその責任はない。
「それ、売れるの?」
って、それを一番に考えるのはおまいさんだ。まじでおまいさん。まじでおまいさんで、まずはおまいさんでもある。
にもかかわらず「私はそれでは納得しない。売れる仕組みになってない。売れる仕組みを考えて」とかいうわけ。いや、優秀な人なら良い。たぶんそれマネジメントでありもっというとトレーニングだから。本当はその優秀な人はもう答えを持っていて「だが、この天才のワテシが答えを出してしまっては後進がのびない。今は我慢」って言う人だから。そう言う人はいい。
しかし、ただ売れればいい、ただ儲かればいいしか考えてなくて、さらにその売れるために何をすればいいかすら考える意識がない救いようのないバカな経営者やマネージャーと言う人が結構たくさんいて、彼らはすぐに言う。
「それ売れるの?売れないと意味ないじゃん。細かいことは知らん!いいから売れるようにしろ!バカか!経営者目線を持て!」
もうねー
言ってあげたいよねー
おまいがまず経営者目線を持て
だっておまえが経営者だろうが
ってねー
っていうことで、トライバル池田さんが言ってるのはだいたいそう言う人たちに向かって言ってるのだと、ワテクシ受け取っておりますんよ。そしてそれに対する内容としてなんの異論もない。
もうほんと正しい。僕も常にああいう意識で仕事したい。
いや、売れるかどうかは気にしろ、それだけだ(まさかの2回目。甲子園か)
とはいえね、みんな、売り上げ本当に気にしてる?自社の経営状況がどういう状態にあるか、知ってる?
ぼくはしらない(まじか)。
いや、まあ知らないことはないですよ。一社員として知れる範囲では気にしてます。それは間違い無く言える。たとえば上場企業にいたらIR情報でそういうのも出てくるんで、そのへんは理解しやすいところもあるでしょうね。
あのね、売り上げ激減すると、会社が潰れるわけですよ。
会社が潰れると、社員にお給料払えないんですよ。
僕らの月給、なくなる可能性もあるわけですよ。
だから、そりゃ当然のように売り上げは大事だし、経営がうまくいくように社員だってできる限り(正確には「できる範囲」で)がんばらないといけませんわね。
とはいえ、売り上げがすべてではないです。
トライバル池田さんのおっしゃるとおり、想起集合の1位になること、そのための施策や活動ももちろん大事。だが、それとて「いま行なっている施策が、そのどこに影響し、それはどうやって効果検証するのか」は絶対に考えなきゃいけないわけですよ。じゃないと何やっても良いことになる。
だから、もっと正しく言うと「いまやるその施策が、経営(≠売り上げ)のどこに貢献するのか」はちゃんと考えないといけないし、それは何を持って「貢献した」と言えるのかを予め定めておかないといけない。
たとえば、ここにひとつの自動車メーカーがあるとする。
そのメーカーが子供向けに自社のみのモーターショーみたいのを開いたとして、それはとても素敵な施策だと思う。その結果、イベントに訪れてくれた子供がクルマに目を輝かせて、10年後に自社のクルマを買ってくれるかもしれない。
それは何も間違いじゃないけど、であれば、それをやる前にちゃんと説明できないといけない。なんでそのイベントが良いのか、どういう風に良いのか。さらに、10年後に本当の価値がわかるそのイベントにおいて、開催直後にどの数字を見れば「これならきっと10年後に効果が出るだろう」と思えるのか。それはやっぱりイベント開催前に定義しておかないといけない。
と、いうことも、トライバル池田さんはちゃんと書いてある。売り上げに対して、その手前のKGIはなにか、そのKGIを達成するためにKPIは何かを定義すべきと。
じゃあおまえは何に反論しているのか
なんでしょうね(謎)
いや、だから「売り上げから逃げるな」なんだけど、たったひとつのそれから話を展開するならば、タイトルにおけるその裏にある仮説に異論がある。
「「で、それやったら売れんの?」という愚問」と言うタイトルやその内容は、「盲目的に売り上げしか見ない経営者やマネージャー」に対して言ってるんだと思うんよ。
と、さっき書いた。
僕はこれに異論がある。
つまり、トライバル池田さん(もうこれでいく)の仮説は「盲目的に売り上げしか見ない経営者やマネージャーや発注者が多い」なんだろうと思うんよ。それはそれで前述の通りたしかにたくさんいる。
でも僕は、それの何倍も「売り上げという目的を忘れて自分のやりたいことばかり言う」と言う人の方が圧倒的に多いと思ってる。
これは、自分がWeb制作会社という受託側にいた経験もあれば、いま事業会社(つまり発注側)にいる経験もあって思っている。マジで、代理店さんもコンサルさんも制作会社さんも、結構トンチンカンな提案をしてくる人が多い。
CPA(広告における獲得単価)が下がるのはいいけど、それで弊社になんのうまみが?みたいなことが通じない人、びっくりするほど多いですよ。
「広告出すんだから単価が下がるのは正義」
としか思ってないんよ。その先にある発注者側のビジネスをちゃんと見てない。
っていうと「それはおまえが発注する側にいるから偏ってるんだろ」って言われるかもしれない。この一点だけみれば、たしかにそうかもしれない。
では、こういう人、多いか少ないか考えてもらえる?
「手段と目的をはき違える人」
ね、めっちゃいるでしょ。
でもね、これはしょうがないのです。
たとえば広告代理店なら、広告を提供することによって利益を得ている企業な訳だから、そもそも手段ありきの人たちなんですよ。なので、発注者側はそう言う会社に発注してるってことを前もって意識しないといけない。
Web制作会社・・・いやあえて言おう「Webエージェンシー」と。
Webエージェンシーとか名乗る企業はだいたい「Webは手段に過ぎません」って言うんよ。それは正しい。しかし、本当にそれを推し進めると彼らは利益をあげられないわけですよ。Webエージェンシーだから。もちろんプロとして「それはWebじゃ無くて紙媒体の方が相性が良いと思います」とは言うんだけど、どうしたって提案内容はWebに寄りがち。そしてそれは当たり前。Webエージェンシーなんだから。
だから当たり前なんだけど、とはいえ、その提案内容がクライアントの経営のどこに貢献するかはちゃんと言えないとダメなわけで、しかしそれができない会社の方がめちゃくちゃ多い。
だから本来の問題はべつにある
と、受託側をこき下ろすような論説になってしまったけど、事業会社にそう言う人がいないかと言うと、まーっったくそんなことはない。めちゃくちゃいるw
がんばってるのに!ちゃんとやってるのに!会社は評価してくれない!
めちゃくちゃたくさん見てきたんよ。
おまいさんがちゃんとやってるかどうかなんてどうでもいいのにね
そもそも手段ありきの代理店や制作会社より、むしろ事業会社の方がこういうことにシビアなんよ。むしろ、ほんとにむしろ。事業会社でプロセスなんてだいたい評価されない(それはそれで大問題だけど)。
んまあ、だから事業会社だろうが広告代理店だろうがそういう人はいるんよ。僕の目には、やはり「手段をもってビジネスをしている」という代理店&制作会社の方にそういう人が多いイメージだけど、問題はそこじゃない。
御社は、あなたは、そして僕は、経営のどこに・どうやって・どんな能力で・何をアウトプットすることで、貢献するのかを考えないといけないんよね。
たとえば僕はWebディレクターで、本来のメイン守備ポジションはUXとかWebマーケだけど、まあまあシステムとかインフラ側の人たちとも話をできて、割と幅広くできますよっていうのが強みなんだけど、そんなことはどうでもよくて。
そのスキルや能力を持って、経営のどの部分に対してどう貢献していくのか、それはどういう数字に表れるのかをちゃんと意識すべきで。
つまり、僕の能力だって手段に過ぎんのですよ。
そう考えるとね、実は最初に出した「良いから売り上げをあげろ!余計なことは言うな!」っていうバカ経営者やマネージャーも同じなんよ。根本の問題は変わらない。
目的と手段があって、最終的な目的に対してどの手段を採用し、その手段を採用した成果をどの数字で見るのか。そして、その連なる手段のなかで、自分はどこで貢献するのか。そういうことを考えられてない人が問題なんですよ。おバカさんとか、お邪魔者と言ってもいいかもしれない。
というわけでまとめよう
もっとね、端的に言っちゃう。
「で、それやったら売れんの?」しか言わない盲目的なやつはもちろんダメ。くたばったらいい。邪魔だから。
しかし、売れることから逃げるやつだってダメなんよ。おまえ、だったらなんのためにやるんだよっていう。
だからね、もうたった一言なんだわ
「おまい、なにができんの?」
厳しいようだけど、そしてつらいけど、でもこれをちゃんと考えないといけないんよ。そしてこれを考えてれば必ずその先に「売り上げ(正確には「経営への貢献」)」があるはずで。
「おまい、なにができんの?」
「SEO対策でPVあげられます!」
「おお、いいねぇ。そしてそのPVがあがるとコンバージョンは増えるのだろうか?」
「えっ・・・」
じゃ、あかんわけで。
この時点で、手段と目的を混同しているわけでね。
これはね、全部をSEOディレクターが考えろということではないのよ。
経営なんてほとんどギャンブルで、未来は誰にもわからない。しかし、未来がわからないからと言ってなんも考えないで手を打ったって絶対に成功しない。だから仮説が必要になる。こうしたらうまくいくんでは?と。
それの最高責任を持つのが経営者で、だから経営者も考えないといけない。
「SEOでPV増えたらウハウハなんやろ?じゃあSEOやれや!上位表示よろしく!」
とかいう経営者はアホの塊で、この人はこの人でちゃんと考えてない。
だから、経営者も、マネージャーも、現場社員も各々が考えないといけないんよ。
なにをって?
「ワッシ、経営の何に貢献ができるだろう」って。
つまり「おまい、なにができんの?」って。
そのためには、売上から逃げてはいかんと思うわけです。
すべての人が。
社長も、部長も、現場社員も。
発注者も、受注者も。
自分は、経営に対して何で貢献できるのか。
いまやってる施策は、どこの何に貢献するのか。
どういう仮説で、なぜその数値が上がると良いと思うのか。
そのために、おまいさんも、ぼくも、売上から逃げてはいかんのよ。