笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

Webディレクター的、年収の上げ方。

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こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。

僕はWebディレクターとしてこのブログで偉そうなことを言ったり、オンラインセミナーで偉そうなことを言ったり、会社で偉そうなことを言ったりして、偉そうなことばっかり言ってるんですが、実は最終学歴は専門学校卒であります。

そう、だから学歴としては割と底辺なのでありますね。

だからあのー、新卒のときは月給17万円でした。手取りじゃなくて総支給で。手取りだと13万円くらいですやね。しんどー。

また、契約社員や派遣社員だった時期もあって、時給1,000円で働いてた時もありましたねぇ。しんどー!。

 

なので世代的な平均年収でいうと20代後半までは平均年収より下でした。

30代前半は平均年収と同じぐらい。

30代後半からは平均年収を超えて、

41歳の今は平均年収をかなり超えているのではないかと思います。(大変申し訳ない感じもしつつ・・・)

 

転職も重ねたし、でもそれだけじゃないし。

今日はその、僕がどういう思考ややり方で年収を上げてきたのかということを書いておきましょうぞと、そういうナメくさった話でございます

 

 

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。

 

■目次

 



 

最初に断っておきますが、めっちゃくちゃ王道の話しかしません。本質的な対応ができないままハック的なスキルばかり身につけても、いずれ年収は頭打ちになりますし、そもそも居場所がなくなるリスクが高いですし(何にもできない人になるから)。

というわけで、「チョチョイのチョイで年収倍増!」とか考えてる人は読まない方がいいと思います。

 

具体的にどうすれば良いのかと言うと、以下の2つの方法です。

1.評価を上げる

 or

2.転職をする

 

ね、ほら、クソ面白くもないでしょw

でも、この二つですら根本的なことを理解してないが故に年収が上がらない人が多いのですよ。だから、いま一度これらがどういうことなのかを、この記事でお話ししましょうぞということでございます。

 

1.評価を上げる

というわけで、まずはこちらから

■がんばるとかスキルあげたとかそんなのどうでもいい

ええもう、どうでもいいです。

ここを、多ぉおおおおーーーーーくの人が勘違いしている。

基本的に、あなたががんばったかどうかなんて会社側はどうでもいいんですよ。がんばったところで儲からなきゃ意味がないんだから。

いるんですよね。こんなにスキルを学んだのに!こんなに資格を取ったのに!こんなにこれをがんばったのに!っていう人。その割には売上や成果には貢献してない人

いやまあ、がんばった人は報われてほしいとは思いますが、それは自分のことだからそうなわけで。逆に聞きたい!

  • ガムシャラにやるけど、方向が"アサッテ"過ぎてまったく成果に繋がらない人
  • すごくゆるーくダラダラやってるけど、着実に成果を積み上げる人

あなたなら、どっちにお金払う?(笑)

あなたが趣味や道楽でやってるなら前者でもいいけど、本気で会社経営をしていくとして、前者の人(の方に)高い給料払ってたら会社が潰れますね

サッカーで言えば「チームのためにとにかくやる気(でいてくれる)な選手」と「ダラダラしてるけどちゃんとチームに貢献してくれる選手」であれば(どっちも考えものではあるものの)、基本的には後者の選手が重宝されるわけです。前者の選手もありがたいし、チームへの愛着心とか大事なんだけど、とにかく実プレーで貢献してくれないことには、そうそうピッチには出せないわけです。基本的には。

だからと言ってがんばること、その姿勢が無駄だとは言わないです。っていうか多くの経営者やマネージャーはがんばる人が好きですw しかし「がんばる」というそれとて手段にすぎないということを忘れてはいけませんよね。

 

■どういうゲームルールなのかを把握する

はっきり言ってしまいますが、社内の評価(やそれによる年収査定)なんぞ、ただのゲームです

「ただのゲーム」と表現したのは「虚構だ」と言いたいわけじゃないです。がしかし、「とにかく売り上げれば良い」というわけでもないし、「これやったんだから売り上げに貢献しただろ」と勝手に決めて良いものでもない。

会社組織というものが一人で動くものではない以上、そこには「分担」というものがあり、同時にそれは「それぞれのポジションで求められるもの」があるわけですよ。そして、そのポジション(分担)をつなぎ合わせると、売り上げ獲得〜利益につながるわけですね。

Web制作会社の売り上げ(受注)を獲得しているのは営業担当ですが、売り上げを獲得しても納品しなきゃお金はもらえないし、当然利益も残らない。つまり制作メンバーもそのポジションで活躍しなきゃならないし、営業チームも制作チームも安心安定して働くためには人事・総務・経理担当も必要になる。

そして、そのポジションも一人ではなく大概は「チーム」があり、そのなかにも階層がありますね。ベテランとかエース人材と、中堅と、新人と。

そして、その階層を決めてる人がいるんですよ。

当たり前ですよね。なーんも考えず、だーれも見ず、たとえば名前順で「はい、あなたエースね」「はい、あなたは新人です」と決まってるわけじゃない。

  • エース級人材はこんなことまでできる
  • 中堅メンバーはこのぐらいのことができる
  • 新人はまだこの程度しかできない

というものがあるはずで、シンプルに言えば自分より上の人の"それ"ができるようになればいいんですよ

「どういう基準で評価してるのか、不明瞭なんだもん!」

という愚痴吐いてる人たくさんいるんですが、何をおっしゃる、世の中の(リアルに存在する)ほとんどのお仕事ゲームはルールなんぞ、そんな単純明快に明示化されんですよ。なんでかって、そんなに単純じゃないから。

サッカーにしたって「100メートル12秒台なら年俸◯◯◯万円!」なんてありえないでしょうね。「勝利」という不確定極まりない目標に対して、さらに「敵」という変数までくっついてきて、単純化できるわけがない。

だからこそ、その会社ごとに複雑な「うちの会社の、このポジションには、こんな感じの能力が求められる」というのが存在するわけですよ。個別に。

 

だから、何よりもまずその「うちの会社の、このポジションには、こんな感じの能力が求められる」を把握するのが最優先なんですよ。これがわからないのに、やれ資格だの、やれ雑務だの、やれ残業たくさんしたーだの言っても、まるで意味がない。

そして、自分がその会社のNo.1プレイヤーでもない限り、必ずいるんですよ。上が。つまり、「そのポジションに求められることを体現している人」が、いる。その人を観察したり、その人の何が評価されているのかを調べればいいんですよ。

その結果、それが「上の人と仲が良い」なら仲良くすればいいし、「大規模案件でディレクションができる」なら、できるようになればいい。極端な話、名前順で決まってるなら改名すればいいw

 

まず、いま自分はどういうゲームルールの中で戦っているのかを把握することが最優先ですよね。

 

■どうやったらそれができるようになるのかを考える

で、こうなりますやね。

その先輩や上司が、何ができているからその(高い年収の)ポジションを与えられているのか。

「あいつは上司に媚びを売っただけだ」

と、成長できない人ほどそんな愚痴を吐きますが、そもそも"仲良くできる"というのは立派な才能であり、組織において重要な機能ですよ

そりゃ、采配を振るう上司だって人間なのだから、依頼をしやすい方がいいのは間違いないわけで。問題なのは「大した実力もないのに媚び売ってるだけで昇進すること」であって、仲良くすること自体は問題ではないし、仲良くした方がそりゃ良いですよね(笑)

そして非常に多いパターンが

・大きな案件を任せられるほどの能力があり
 &
・とても仲良くしやすい(依頼を出しやすい)

な人が昇進しやすいですね。あくまでパターンですが。

であれば、その二つを分解し、どうしたらそうなれるかを考え、実行すればいい。

たとえば大規模案件を任せてもらうにはどうしたらいいのか。逆に言えば任せてもらえないのは、今の自分に何が足りないのか。Webディレクターであればそれは技術知識なのか、マーケティング立案力なのか、チームマネジメントなのか。はたまた全て持ってるけど、実績が足りないのか。

たとえば技術知識が足りないなら、ではどうすればその知識が身につくのか。本で学ぶのか、自分でつくってみるのか、エンジニアと仲良くなるのか。
その答えが見つかったら、それを実践すればいいですよね。

「とても仲良くしやすい」も同じで、たとえば僕はタバコが吸えないんですよ。だから(いつも羨ましいと思いながら)喫煙所での会話とかできないんです。でも仲良くなる方法はそれだけではなくて、ランチや飲みに誘う、頻繁に雑談を振ってみるでも、なんでもいい。

「(具体的スキルのような)実力以外でがんばるなんてけしからん!」

なんて自分の美学なんかどうでもよくて。

そんなにその美学が大事なら、そういう美学を持った会社に転職すればいいですよね(その会社が受け入れてくれるかどうかは別だけど)。

基本的には、ただただ「この会社で、年収を上げるために必要なことはなんだろう?」ときちんと考えて行動するだけだと思います。

 

■どうやったらそれを見せられるのかを考える

これも本当に多い愚痴パターン。

「俺はあの人と同じぐらいの実力があるのに、上の奴らはわかってない!」

へぇー、そうなんだすごい、と思って「ところで、その実力があることって上の人たちはどこで知ったんですかね?」と聞くと「どこ・・・いや、知らないと思う」とかいうんですよね。

 

じゃあわかるわけないじゃんw

 

上司や経営者批判をする人に限って、相手が同じ人間であるってことを忘れがちなんですよね。全知全能の神じゃないんだから、自分の能力なんて見せないと伝わるわけがない

たとえばWebディレクターとして技術分野の知識が低かったとして。そしてそれをなにがしかの方法で克服したとして。では、それをどう見せるか

一番簡単なのは「やったことない(技術要素強めの)案件にチャレンジする」ですね。そこで無事にプロジェクトの完遂まで持っていければ、次からは「アイツは技術強め案件でも任せられる」と思ってもらえますね。

では「チャレンジします!」と手を挙げても担当させてもらえない時は?

簡単ですよね。

「何が足りなくて、担当させてもらえないか」を調べたり考えたりすればいい。

たとえばそれが「いくらなんでも知識が足りなすぎる」ならば、本を読んだ話をしたり、自分でページを組むなりして見せればいい。

たとえばそれが「やりたいっていうけど覚悟がなさそう」と思われてるならば、覚悟を見せればいい。私は逃げない、絶対にやり切る、というのを見せればいい

どうやって?
同じですよね。

「何を見せたら、"こいつには覚悟がある。簡単には逃げ出さない"と思ってもらえるか」を調べたり考えたりすればいい。

たとえばそれは、今持っている案件を(最低限をはるかに超えて)やり切る。とか、後輩の面倒を見きる(あとは知らんよ〜と投げ出さない。最後は自分でケツを持つ)とか。

だから、よくおっさんおばさんが「大きな仕事をしたければ、とにかく目の前の仕事をがんばれ」というのはまさしくこれで、そしてこれだけじゃ足りなくて。いくら目の前の仕事をがんばるっつっても、ただがむしゃらにやれば良いわけじゃなく。いま、上司はこの仕事の中で自分に何を求めていて、どこを見ていて、何をがんばったら高い評価をしてくれるのかを、考えながら仕事をすべき。

めちゃくちゃ集中してやりました!とか、めっちゃ丁寧にやりました!とか誰も求めてねぇのにそんなアピールをして、そして「がんばってるのに評価してくれない!」とかズレたことをヌカすと、そりゃもちろん評価されるわけがない。

 

「1.評価を上げる」のまとめと、重要な"例外"

はい、というわけで整理すると実はものすごく単純。

  1. どういうゲームルールなのかを把握する
  2. どうやったら、それができるようになる(=レベルアップする)のかを考える
  3. どうやったら、それを見せられる(=レベルアップ判定をされる)のかを考える

RPG的なゲーム(ってそれはRPGだが)なら簡単なんですけどね。

1.経験値を貯めるとレベルアップする(っていうルール)

2.モンスターをたくさん倒すと経験値が貯まる

3.経験値が一定値を超えるとゲームマスター側からレベルアップ告知が来る

だけです。

ただ、現実世界のゲーム(お仕事)はそんなに単純じゃない。ただただ反復して何かの数字を積み上げれば良いわけじゃなく、さまざまな観点から総合的に判断をされる。同時に、経営者も上司も神では無いので、自分のパラメータや行動すべてをぜんぶ見れているわけでも無い。(というか自分だって自分のパラメータなんぞわからんし)

だから、とにかく1〜3に沿って考えたり調べたりが必要で、さらにいえば、その1〜3のどこで自分がつまづいているのかを考えないと、年収なんぞあがるはずもなく。

 

ただし、これにはとても重要な例外があります。

それは、これ↓

■人件費構成を考えるべき

あのですね、実はまずこれを一番はじめに考えないといけません。

人件費なんぞというのはですね、結局のところ超原始的なところまで立ち戻ると、ただの利益の分配なんですよ。であるからにして、利益以上の人件費は出せない。

たとえば、年間で6,000万円の売り上げがある10人の会社の場合。簡単にいうと一人あたり600万円の売り上げしかないわけです。その人に年収700万円はまず払えないですよね。その時点で100万円足りないし、そして会社というのは事務所、PCなどの機器、保険や年金などなどお給料以外にもたーくさんお金がかかるのですし。

そして、ぶっちゃけていうとWeb制作会社というのは基本的に儲かりません。

これを勘違いしている人がいる。社長ウッハウハやろ!みたいな。

会社が儲かるというのは、基本的に「商品を安く仕入れて」「高く売るorたくさん売る」しかありません。しかし、Web制作会社の"商品"というのは(技術を持った)"人"なので、そう簡単に安く仕入れられないんですよ。

「能力の(すこぶる)高い人を安く仕入れて働かせる」は不可能ではないですが、その人自身が意志を持った人間であるため、安い年収ではいずれ転職されてしまいます。となると、「能力に見合った年収を出す」以外に道がないのですね。

超簡単に言えば利益率が悪いまま、構造的にそれを変えることもできない

であるからにして、「会社が大儲かりしてその分配が届く(ことによって月給が上がる)」ということは起きないのです。売り上げが大きく伸びたということは、それだけ人件費もかかっているはずだから。

となると、Web制作会社において年収を上げるというのは、「社内でのステージを上げる」しか存在せず、そのポジションが空いていなければ、どうあがいても上がらんわけですね。上が詰まっていればあがらないし、その会社の売上規模と見合わない年収は、基本的にもらえない。そして、Web制作会社のほとんどは規模が小さい

逆の話をしましょう。

おそらく僕は、100人以下の規模のWeb制作会社では年収維持ができないと思います。そんな高い給料を払えるようなポジションが存在しない。役員にでもならない限り。

たとえば、Web制作会社でなければ可能なのです。商品が"人"ではないので、すごく高いブランドの商品が大人気になってたくさん売れれば、社内の人数が同じでも売り上げがあがり利益も増える。だから、払える。

また、他にも700〜800人規模のWeb制作会社なら維持できるかもしれませんね。それだけいればおそらく年間売り上げは100億円とかあるでしょうし。それだけの規模があれば、相応にポジションも豊富にあるでしょうし、たぶん年収1,000万円近い人もいるんでしょうね。少なくとも(能力の高い人に)年収を数百万円の世界で多めに出すことぐらい、さほど大きな話ではないはず。そりゃ売り上げが100億円もあるんだから。

しいて言えばその会社の受注単価を上げる、という方法もありますね。ただこれこそ茨の道です。

あえて人を物である「商品」に例えると、小さなスーパーマーケットに10万円もする高級品など置けないわけですよ。売上からして無理があるし、普段づかいする近所のお客さんだってそんなの求めてない。とはいえ、数千円のものなら見かけることはありますね。シャインマスカットとか、贈答用の果物とか。

だが、それとて置ける数に限りがある。すでにじゅうぶんな数の高級果物があったら(=つまりポジションが埋まっていたら)、あなたがどんなにがんばろうがそう簡単には高級果物の棚に置かれることはないし、だからお給料も上がらない。

他の方法としては、高級品をもっと買ってもらえるような店になれば、棚に置ける高級果物もたくさん置ける(=ポジションが増える)ので、がんばればそこに入れるかもしれない。これが「単価を上げる」ということ。しかしそれは、果物で言えば千疋屋になるということですよ。その店自体の価値を変えるということであり、並大抵の努力ではできませんね。そもそも、経営者がそうなりたいかという問題もある。

であれば、あなたが千疋屋に置かれるぐらいの商品になって、千疋屋へ転職するほうがよっぽど早い、という話です。

 

なので、その会社の売り上げと人件費構成(どのクラスの人がどのくらい貰っているのか)をある程度は考えながら上記の1〜3をやらないと「どんなにがんばっても出ないものは出ない」という限界があるのでね、という話ですね。

 

 

2.転職をする

さて、というわけで「この会社ではもうどうがんばっても年収上がらんな(もしくは「ここでがんばるべきではないな」)」となったとき、転職が必要になります。

ここから転職に対する話にうつっていきますが、実はたいして内容は変わりません

まあ、結局は「誰かに評価されて」「相応の年収をもらう」っていう話ですからね。

 

■転職=年収アップという壮大な勘違い

この勘違いをしている人は本当に多い。

転職をしたから年収が上がるのではなく、「今より高い年収をくれる会社に入社したから」年収が上がるのですよね。

ということは、「今より高い年収をくれる会社に入社できる」ようにならないと年収はあがりませんね。

「今の実力のままで、次の会社はもっと高い評価をしてくれるから年収が上がった」

ということが、ないとは言いません。

だが、前述の通りWeb制作会社というのは利益率が低く、そして改善する見込みも小さい事業なので、「年収が高い」ということは「その会社の(案件)単価が高い」ということです。「単価が高い」ということは、クライアントが高いお金を払ってるわけで、それだけ「高度なWeb制作を求められる」ということです。つまりその時点で理屈で言えば、今のあなたより高度なことを求められるわけです。

さらに、その会社の年収が業界内でも高いとすれば、それだけ人気の企業になるはずで、一つの募集にたくさんの人が応募するはずです。つまり、ライバルもそれだけ多くなる

なので、よほど今の会社での評価がおかしなものでない限り、パターンは二つしかないのですね。

  • いまの会社でのスキル以外に、もっと高度なスキルを身につける
  • いまの会社でのスキルや実績をベースに、入社後に「もっと成長できる」と信じてもらう

この2つしかないし、なおいえば後者の方は転職した時点では年収は上がらないことが多いです。潜在的な成長力に期待しているだけで、現能力が高い(と思われている)わけではないのだから。

そして、僕は今までの転職のほぼすべてが後者です。

なので、転職しただけで年収が上がったことはありません(あっても微増程度)。転職した後に、そこでがんばって年収を上げました。それはつまり「転職後に成果を出せば、高い年収が出せる会社(=現職より年収天井が高い会社)」を選んで転職したっちゅうことです。

まず大前提としてこの意識が必要だと思います。

この意識がなく、「転職するんだから年収アップするよね」と勝手に思い込んでる人は、まあまず良い転職はできないと思いますね。

 

■そこ(の会社)へ入るのに必要なスキル、実績を調べる

さて、というわけで実践論になりますね。

とはいえ、前述の通り基本フォーマットは「1.評価を上げる」と同じです。

いまより年収(の天井)が高いであろう会社へ入りたいのだから、その会社が何を求めているのか、どういうスキルがある人がいるのかを調べないことには始まりませんね。

たとえば前述の700〜800人規模のWeb制作会社があるとして、この会社と20人規模の会社では求められることがかなり違うはずです。まず、人数が多いのでマネジメントや若手教育には力を入れているはずで、それができる人は重宝されると思います。また、そもそもWeb制作だけで700〜800人を食わせていくというのはたぶん無理です。制作以外に広告やSNS、広範囲なコンサルや、大型システム開発など多方面で案件があるでしょうし、そしてナショナルクライアントと言われる大企業相手の仕事も多いはずです。

また、僕のように事業会社(=発注側)に行くというパターンもありますね。こっちはこっちで大変です。基本的に人気のポジションだったりするし、そして事業会社経験がない人をそう簡単に採用しない。まあそりゃ、いきなり立場が真逆になるわけですからね。しかし、その高く狭き門を突破せねばならんわけですね。すると、直接の経験はなくとも、制作会社での実績を持って「コイツなら、事業会社でもやっていけそうだ」と思わせなければならない。

たとえばそれは、具体的には「制作会社にいながら成果を追いまくった」とか、「事業会社側で使うツールを、使い倒した」とか、はたまた「ノウハウを後輩に伝授してきた」とかになる。

その会社が、どういう事業をして、どういうブランドになろうとしていて、今回の募集ではどこの課題を解決したくて、そのためにはどんなスキルが必要で、ということを調べ倒す必要があるわけですね。

 

■どうやったらそれができるようになるのかを考える

はい、お気づきですね?

これは、「1.評価を上げる」と全く同じです。

なので、詳しい話は割愛します。

だがしかし、だからこそ、意識せねばならんことがあるのです。

社内の評価アップばかり考えて努力してはならんのです。

そんなことしたら、その会社でしか生きていけなくなるから。

そうじゃないのです。

社内評価も大事だけど、それも含め、人材市場においていかに評価を上げるかを考えるべきなのです。そう考えれば、たとえ今その会社では評価されずとも「この仕事は、きっと自分のキャリアにつながる仕事だ」と捉えて、目の前の仕事や新しい仕事に取り組めるはずです。

そしてだから、評価をハックするようなことばかりやるのは、キャリアを腐らせるだけなのでありますね。

たとえば、僕は社内勉強会を開いて、そのスライドがバズったことが何度かあるのですけども、それはまったくそれです(謎)。社内勉強会を一つや二つ開いたぐらいで年収は上がらんですが、そういうことをがんばることによって、社外の人にも評価されやすくなるわけですね。

 

■それをどうやって見せる(証明する)のか考える

はい、そうですね。

見せないといけません。

そしてこれは、社内の人に評価されるよりだいぶ難しいです

まあ、毎日一緒にいる人じゃないですからね。

これも(長くなったしw)具体的なことは割愛しますが、要するに、いかに履歴書、職務経歴書、ポートフォリオに書けることを増やし、それを適切に表現するか、なのですね。

その方法は、以下のエントリに書いてるのでそっちをご覧くださいまっせい。

toksato.hatenablog.com

 

toksato.hatenablog.com

 

toksato.hatenablog.com

 

 

まとめ(全体)

というわけで、長くなったけど全体のまとめ。

並べましょうぞ。

■1.評価を上げる
・どういうゲームルールなのかを把握する
・どうやったらそれができるようになるのかを考える
・どうやったらそれを見せられるのかを考える
・【前提】人件費構成を考えるべき

■2.転職をする
・そこ(の会社)へ入るのに必要なスキル、実績を調べる
・どうやったらそれができるようになるのかを考える
・それをどうやって見せる(証明する)のか考える

 

と、いうことなのでありまぁす。

 

いやあ、我ながら、王道すぎてやっぱり面白味にかけまくりですねぇ(悲しい)