笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

三流ディレクターの口癖「仕事なんだからちゃんとやるべき」。

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こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。

「仕事なんだからちゃんとやってください!」

っていう人いるじゃないですか。Webディレクターに限らずどんな職場にも。

 

あいつバカだなー。

 

っていうそういう話をしたい。

仕事なんてテキトーにやっておけばいいんだよ。だって仕事だぞ!遊びじゃないんだぞ!遊びなら真剣になるのもしょうがないが、仕事に本気になるなんてもうバカだなー、ほんとバカだなー。

 

 

ってちがうそういう話じゃない

まちがえた。

 

ただ、才能に乏しいディレクターに限ってそんなことを言うんよ。

「仕事なんだから、ちゃんとやってください」

って。

いやおまえ、ちょっと一回そこのDASH海岸にでもいって"人生とは何か"を100回ぐらい考えてこい、っていうね。

 

考えてきた?

 

OK。

 

どうせわかんなかっただろうからもういい。

仮におまいさんが嘘ついて95回ぐらいしか考えてなくてもいい。どっちにしろあと5回考えてもおまいさんにはわかんないから。

今日はそんなガチガチのディレクション論。

■目次

 そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。



 

できないディレクターの共通点

長年Webディレクターとして働いてきて、部下も後輩も上司もいた身としては「デキないディレクター」の共通点というものが見えてくるんよ。

なお、「相手の言ってることが致命的なレベルでわからない」という著しくWebディレクターに向いてない人がいるんだけど、そういう人は除外してます。そのひとはもう職業選択に恵まれなかった不幸な人で、それはもうしょうがない。一定確率で起きることだし、本人もわからず就業してしまっただけで一刻も早く転職すべき。・・・で終わりの話。

いまここで言ってるのは「そこまでではないんだけど、一定以上から(しかもそれが及第点以下のレベルから)上にいけないディレクター」の共通点の話。

いやーお前は何様なんだって言うね。

ま、15年近くWebディレクターやってお金もらえてる人の戯言でございますのよ。

で、共通点ね。

それは

 

「経緯や背景を共有できない」

 

これ、Webディレクターに限らず発注者側でもたくさんいるんだけど、発注者側はある種(っていうかそのまま)お客様なので致し方ないところはあるんよ。

仕事の発注なんてだいたいがオーダーメイドなんだから、ちゃんとお願いする経緯や背景を伝えた方がいいんだけど、一方で世の中のほとんどのサービスはオーダーメイドではなくメニューから選ぶスタイルなので、それが抜け落ちる。ファミレスに行ってオムライスをオーダーする背景を伝える人はいないわけで。

だが、ディレクターはそうであってはならんわけで。だって、プロだもん。しかも依頼する相手は同僚か同業者なわけで、相手の気持ちもわかるはずだし、それが仕事なんだしねぇ。(って、タイトルと矛盾してるけど)

 

背景を共有しない背景

うん、なんか面白いから言ってみた。

結果、まぎらわしい。

 

すまぬ。

 

ワイ、笑顔を創りたいとかぬかしているくせに良くない書き方になった。素直に謝る。そしてたぶんそれもどうでもいい。

ディレクターのくせに背景や意図を共有しないヤーツというのは、いったいなぜ共有しないのか。

その根底には「仕事なんだからみんなちゃんとやるのが当たり前」というのがあるんよ。マジで、たぶん100人中100人そう。ワイ調べなので世の中的には違うかもしれないけどたぶんそれは誤差の範囲。それもワイ調べなので鵜呑みにしてはいかんよ(謎)

ただ、「きちんと明確に依頼すればやってくれる」と思ってるのは間違いない。そしてなぜそう思うかと言うと「依頼の内容がちゃんと把握できればやる」と思っているから。それはなぜそう思うかというと「依頼はやるのが当然」だと思っているから。

うん、いまこそ言って差し上げよう。

 

 

おまいはアホか。

次は江ノ島海岸に行ってこい。

うーみを見てうぇーいしてる無駄に134号線という海岸線を走りたがるぱーりーぴーぽーを13時間ぐらい見てきなさい。

あ、江ノ電ってすてきやん?って思うから。

それが湘南の真理である。

あとは海が臭いだけである。

 

例によって話が逸れた。

ちなみにワッシは湘南地域の生まれ育ちである(だから神奈川のひと怒らないで)。

 

「当たり前のことにもありがたみを感じろ」という精神論ではない

まったく違う。

むしろもっとビジネスライクな、合理しかない話なんよ、これは。

 

良いですか?
超絶、根源的な話をします。

 

 

なんで仕事はちゃんとやらないといけないんですか?

 

 

これにちゃんと答えられる人は、しっかりしたディレクターさんだと思います。まあ、まっとうな理由はないはずなので「答えられるわけないじゃん」が答えなんだけど。

仕事はちゃんとやったほうがいいんだけど、それはあくまで自分のためであって。いや、仕事をちゃんとやらないと会社から怒られて、減給になったりクビになったりするんだけど、それとて自分の話であって

あのね、仕事とは契約なのですよ。

会社「おまい、優秀だからこういうことやって欲しいわ。そしたら月に○○万円あげる」

社員「ワッシ、それやるわ。契約成立な」

基本的にはこれでしかない。

だから、どんなに社員が手を抜こうが会社がそれでいいならそれでいい。逆に言えば、いかに手を抜いて高い給料をもらうかが社員のがんばりどころだと言ってもいい。そりゃ、契約だから。契約を破ったところで破られたほうがそれでいいなら誰も文句は言わないし、言えないんよね。(あと、会社がずっと守ってくれるわけでもないし)

これは、「会社と社員なんて騙し騙されの世界だ」と言いたいわけではなくて「それも含めて各々の判断だ」と言いたいんよ。一生懸命がんばって会社に貢献したい人はすればいいし、それなりにがんばってそれなりに評価されたい人はそれなりにがんばればいいし、全くがんばりたくない人はそうすればいい。あとは、そういう人を会社側がどう評価するか、でしかない。

つまり、精神論なんてまったく関係なく「仕事はちゃんとやって当たり前」ではないんよ。テキトーにやってテキトーな評価をもらってテキトーな月給をもらうのだって悪くないし、テキトーな仕事だけど会社がたくさんお金を払うのだって間違いじゃない。極端な話、なーんもしてないのにお金をもらう人がいたとして、それだって会社とその人の自由で。

 

世の、プロジェクトの、僕とあなたの関係性である「理」を考えないやつはディレクターに向いてないよね

「理」と書いて、「コトワリ」と読む!
突然に「!」を使ってみた!

仕事をちゃんとやるなんてぜんぜん当たり前じゃない。ちゃんとやるかどうかなんて本人の自由なんよ。極端な話、それで降格になったりクビになったりするかもしれんけど、それとて本人の選択であって。

しいていえば、契約でつながれた両者はお互いに要求ができる。会社と社員はね。でも、ディレクターとデザイナーは雇用関係にないでしょう。

プロジェクトの陣頭指揮をとるディレクターたる自分は、デザイナーやエンジニアをとりまとめてプロジェクトの成功まで導かなければならないわけだけど、それは雇用関係ではないんよ。あくまで同じプロジェクトにおける利害関係(一致)者でしかないし、その利害が一致しないなら降りるのだって間違いではない。

とすると、ディレクターの自分が依頼したことを、デザイナーが対応してくれるのはまったく「当たり前」ではないんよ。「このプロジェクト、クッソだなー」と思ったら対応しない自由はデザイナー側にあるし、「ああもういいや、ワタシこのデザインちゃんとやっても評価されないし」と思えば、デザイナーにとってみればちゃんとやらないことが正義だし。

そんななかで僕らディレクターはプロジェクトの成功のために動いてもらわねばならないわけで、そんなときに「仕事なんだからやって当たり前」だと思ってるおバカディレクターには誰もついてこないんよね。アホだから。

自分と、プロジェクトメンバーと、会社と、クライアントと。

お互いがどういう立場関係にあって、いま依頼している相手がどういう状況にあるのかということを考えないで依頼するディレクターなんて、他のこと(たとえばUXやマーケティング)やってもうまくいかないんよ。そりゃ、物事の成り立ちや関係性を考えてないわけだから。できるわけがない。(これは「進行管理を舐めるな」ちゅう話にもつながるんだけどそれはまた今度)

だから、そういう「理」(と書いてコトワリ)がわからないディレクターは三流なんよね。 

そして、その典型が、メンバーに何かを依頼するときに意図や背景を共有しない人であり、その原因が「お互い仕事なんだからちゃんとやってあたりまえ」と思っている意識であり。

 

だからこそ、僕らディレクターは「依頼を対応してくれる人」に敬愛を持って対応すべき

(「敬愛」って「持って」で良いんだっけ・・・)

僕らは、自分一人じゃなにもつくりあげられないんですよ。できたとしてもそれはただ単に他の職能まで自分が引き受けているだけで、ディレクターとして動いているわけではない。

分業が進む今とこれからだからこそ、さらに重要で、依頼したことをちゃんとやってくれることをありがたいと思うべきなんよ。それは精神論ではなく、そもそもお互いの立場関係を考えれば当然のことで。

そして、それならばやはり、相手が動きやすいように、デザイナーさんができる限りストレスを感じないように「なぜ、こういうオーダーや修正依頼になったか」をちゃんと伝えるべきで。

 

 

ちなみに、この根底を理解しすぎて「仕事だからってちゃんとやると思うなよ!こっちだっていかに手を抜くかを考えるんや!」っていうディレクターがいるんだけど、それはもはや四流です。

 

 

僕のことなんだけどね(あーほんとだらだらしたい。ゼルダとウイイレだけやってたい)

 

おまけ

ちなみにこの記事は、前回のこの記事の続編だったりするんよね。

toksato.hatenablog.com