笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

他人と比べない方法はビジネスで学べるんだぜ・・・っていうWebディレクションの話。

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こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。

みなさんおげんきですか。
ぼくは相変わらずぼくです。

もうほんとぼくでしかなくて、どうしようもなくぼくで、だからもうこれはぼくとして受け入れていくしか無い、そんな所存です。

ちなみに「ぼく」を「愛」に置き換えると素敵な文章になります。

みんな積極的に使っていくといい(何に)
anond.hatelabo.jp

これ読んでね。もうずっと前にね。そんで放置してたんだけどね。

他人と比べない方法なんて、Webディレクターならみんなやってるんじゃね?と思って。

いや、厳密には「比べない方法」じゃない、別の方法なんだすけどもね。

 

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。

 

■目次

 



 

Webサイトリニューアルとかね、そんときにやるわけよ「競合調査」っつうのをね

いきなり比べる話ですよおまいさん。

もう自分で書いててもちょっとドキドキするわ。

比べない方法っつってんのにいきなり比べる話しちゃうんだから。

はーこわいこわい。

ま、でもこれが答えみたいなもんなんだけど。

全国に散らばるWebディレクターの同志さんたちは一度はやったことあるはず。競合調査っていうやつ。クライアント企業の競合調査ね。あまりに悪く言い過ぎてだいじょうぶか?ってちょっとドキドキする、そんなひと夏の恋と対極にあるドキドキのやつな。

いや、でも負けてるからやる意味があるんじゃ無いですか。競合調査って。競合他社と比較して、うん、おんしゃ、へーしゃの調べによるとこのへんがおんしゃは負けていて、へーしゃてきにはここは勝ってるとおもうんだぜおんしゃ。へーしゃ、おんしゃ、すき、おんしゃ、へーしゃ、もっとすき、だから、うぇぶさいと、つくる、おんしゃ、おかねはらう、へーしゃ、うれしい。

そういうやつ(謎)。

 

 

そう、だから、負けてるならそこを見つけて勝てば良い。

 

 

っていう話じゃなくてね。

 

負けてたからなんなんですか?っていう話なんよ。

負けてたってべつにいい。儲かってるなら。ていうかみんなが幸せなら。他は別にいらぬ。いらぬというか、それも含めて経営者や社員が考えればよろし。

 

そもそも、No.1はひとつしかない。

業界1位ってすごい。

でも、業界1位って1社しか無い。常に1社。*1

仮に毎年業界1位が違ったとしても、おそらくそこに絡める会社というのは2〜3社だけでしょう。では、それ以外の会社に価値がないのか?というとそんなことはない。

こういうのはスポーツ業界がわかりやすいですね。

Jリーグは目まぐるしく常勝クラブが変わるというのが良いところでも悪いところでもあるんだけど、それにしても数年の単位では優勝争いするクラブも限られてくる。

おそらく、広めに見積もっても毎年優勝争いに絡めるなんて5〜6クラブ

いまJリーグに何クラブあるかご存知?

正解は56クラブ。

つまり、約50クラブはJリーグの優勝とは無縁のところでサッカーをしているわけですよ。

その50クラブに価値がないなんて、そんなことはない。それぞれに魅力があり、それぞれにサポーターもいて、誰かの幸せをつくっているわけなんよ。もちろん、サッカーの一番の魅力は勝ち負けにあるし、だから「強い」ということはそれそのものだけで強烈な魅力なんだけど、べつに魅力はそれだけじゃない

すべてのクラブが優勝を目指さなきゃいけないわけじゃないし、優勝と絡まないサッカークラブのあり方というのも、いくらでもある。

それにさ、仮にJリーグで優勝したって世界一ではないんよ。

その時点で、我々はいったい何と戦っているんだっちゅうね(笑)

 

何かで負けてたって良い。そもそも企業の目的はそこじゃないのだから。

業界1位しかビジネスを展開する意味がない業界なんてあったら、そっちの方がどうかしてる話で。

毎年、春に松たか子祭りを開いてくれる山崎パンは素晴らしいけど、街のパン屋さんがダメなわけじゃない。

っていうと「街のパン屋さんにも良いところがある」って話にしたがる人が多いんだけど、そういうことじゃなくて。

良いところを見つけようとか、見方を変えれば勝ってるところがあるとか、そういうことじゃない。というかそういう話にするから、比較して負けてることにへこむ。さらに「どこの誰でも良いから勝ってるところを見つける」という粗探しの逆パターンみたいなことになるんよ。

そうじゃない。

山崎パンより街のパン屋の方が美味しいかもしれないし、そうじゃないかもしれない。別にそんなのはどっちだって良いんよ。そのパン屋さんが、パンをつくって、誰かに買ってもらって、買った人とパン屋さんのみんなが幸せならそれで良いわけで

企業の活動っちゅうのは売り上げや利益をあげないといけないんだけど、利益をあげるためにやってるわけじゃなくて。ものすごく雑に言えばその企業がやりたいからやってるだけで、そのために売り上げや利益があるだけで。*2

業界2位だろうが370位だろうが、経営者や社員、そしてお客さんみんながそれで幸せならそれでいいんよ。競合調査も、その調査から打ち出される施策も、すべてはそのためにあるのであって。極端にいえば業界1位になるのも手段にすぎないはずで。

だから、市場で勝ち残るためには何かしら競合他社に優っているポイントがなきゃいけないのは事実なんだけど、それも手段でしかない。つまりそれも取捨選択の話であって、負けてても企業経営が成り立つなら別に負けてても良いんよ。当たり前だけど。

 

「負けてますねぇ。でもここは我々としては負けてちゃだめなところだねぇ。じゃあどうやって勝ちましょうか」

 

ただそれだけの話のはずで。

 

人生だって同じだと思うんよ

他人と比べないなんて無理。ぜったい比べる。というか、自分が比べなくても周りが比べる。そして比べた結果、何かしらで優位性(個性)があるから好かれたり、お金がもらえたりする。

でも、だからって何かで勝ってなきゃいけないわけじゃないし、前述の通りNo.1は一人しいないから。

僕らは、そのほとんどの能力でだいたい誰かに負けてるんよ。

そりゃそうだ。オリンピック選手でもあるまいし。っていうかオリンピック選手だってその大会のNo.1は一人しかいなくて、ほっとんどの選手はメダルすら手が届かないんだから。

べつに世界一じゃなくて良いし、世界一じゃない他の誰かに負けてたって良いし。

誰かに勝つために生きてるんじゃない。
楽しく幸せに暮らすために生きてるんだから。

別に負けてたっていいんよ。

もちろん、誰かに能力で負けているという現実を見せられるのは気分の良いものじゃないし、能力が高い方がお金をもらいやすいというれっきとした現実もある。

でも、同時にやっぱり、どうせ僕らはどっかの誰かに負けてるから。そんなの当たり前で。

企業の競合調査がそうであるように、大事なのは「他人と比べない」ことではなく、「比べた結果、負けてたとしても気にしない」だと思うんよ。

負けてたとして、勝ちたいなら次からその方向に努力すれば良いし、べつに負けてても良いならそのままで良いし。

 

大事なことは、誰かに負けないことじゃない。

人生を楽しむことなんだから。

どっちにしろだいたいのことは誰かに負けてるんだからさ。

だいたいのことは一位どころか日本TOP10にすら入れないわけで。

でも、別にそれで良いわけで。

 

仮にすべての能力で周りにいるすべての人に負けてたとして。

まあ、べつにいいじゃん、と。

そんなことより毎日楽しく、家族や友達とくだらんこと話しながら、酒飲んだりJリーグみたりゲームしたり、ねぇ。

そのために生きてるんだから、それができてるならべつに負けててもいいじゃんね。

 

つまり、本当に大事なのは実は「自分は何に幸せを感じるのか」を見つけることだと思うんですけどね。

人生を楽しく生きることが目的であって、誰かに勝つのはその手段に過ぎないんだからさ。

 

おまけ1

ちなみに、僕の思考の根底には「50年後もどうせ、たぶん僕は幸せ」っていうのがあって、それによって他者との比較にもそれほど屈さない自分がいるなと思ってます。長くなるのでここではこれ以上は書かないけどねん。

 

おまけ2:同士のWebディレクターさんたちへ

たぶん、こういう考えは持ってないとだめだろうなーと思ってる。

その企業が、なんのために活動をしていて、何を目指してるのか。別に負けてたって良い、業界順位も手段に過ぎないっていう考えが根底にないと、適切な設計やデザインはできないと思うので。

 

なんて、強引にWebディレクションにつなげるやーつ。

 

 

 

 

*1:まあ同率一位ってのもあるかもだが。

*2:まあ、金を儲けることしか考えてない企業もあるだろうけど、それもまたそれということで。