笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

経営者目線は持った方が良いと思うよ。

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なんでかっていうと儲かるから。

ただそんだけだけど。

diamond.jp

これを読んで、言いたいことはちょっとだけわかるけどでもようわからん、と思って。リーダーになったつもりで考えると何が危険なのかよくわからなかった。あと本当に「リーダーになったつもりで考える人」が「まったくいない組織」で良いとは到底思えなかったので。僕だったらそんな組織にはいたくない。それって当事者意識の欠如だと思うし。

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。

 



 

とくにはてな界隈は(会社における)反体制派というか、権力者や経営者に反発することが目的化してる人が多いと思う。おもいっきり主観だけど。

もう、経営者や上司というものが自分の権限を使ったらその時点で条件反射的に反発するようにしか見えない人がたくさんいて、そりゃなるべくしてそういうポジションにいるんだろうなーと思います。うん、おもいっきり主観だけど。

 

「経営者目線を持て」の意図を分けて考えないと話がスタートできない

まずね、これなんですよ、ここ

ここに、優秀な人とおバカさんが混ざっているので、まずそれを切り分けないといけない。優秀な人とおバカさんというのは、「経営者目線を持て」と発言する方と言われる方の両方に、です。

すごい単純化していうと、この発言が会議中に出たのか居酒屋で2~3人で飲んでる時に出たのかっちゅうはなしです。

 

会議中に出た

前者の場合、つまり会議中にいけしゃあしゃあとこんなことをぬかす経営者やマネージャーは経営やマネジメントの才覚が無い人なので放っておきましょう。おバカさんです。

会議中に堂々とこの発言をするということは、特殊な例を除けば業務命令で言ってるわけですよね。自分が経営者なのに

経営者目線を持つのは誰の仕事かと言うと経営者の仕事です。リーダー目線を持つのはリーダーの仕事です。イチ従業員、現場社員にそんな仕事は無いのです。もしあるんだったらリーダーと同じ給料を出してないとおかしい。

リーダーじゃないのにリーダー目線を持てというのはとてもおかしな話で、だったらリーダーと同じ給料を出せよっちゅうことがわからないアホなマネージャーというのは結構世の中にたくさんいます。なんでこんな簡単なことがわからないんでしょうね。所詮は雇用契約でしかないのに。不思議ですね。責任と報酬はセットでしょうに、ね。変な人ですねー。

 

居酒屋で出た

こっちは、多くの場合は「アドバイス」だと思っていて、アドバイスならいいじゃん、と思います。他人様のアドバイスすらまともに聞けない人は「昇進したい!」とか「仕事できるようになりたい!」とか思わない方が良いですよ。なぜなら他人のアドバイスに耳を傾けない人は仕事できない人だから。ありゃま、単純ですね。

そして、ことアドバイスに限定すれば、これは決してまちがってないんですよ。経営者目線とかリーダー目線を持って仕事をした方が、昇進は早いはずです。圧倒的に。

まあ、アドバイスと称して明らかに命令になってるような上司連中がいますが、話だけ聞いておきましょう。その人きっと大した人じゃないから、気持ちよくさせてガッツリ停滞させてあげれば良いと思います。すぐ追い抜けばいいですよ。あっはっは(謎)

 

なぜ、権限は与えられないのか

引用した記事にこう書いてありました。

 組織は、それぞれ責任ある立場の人間が、それぞれの責任を果たすために、「決める」権限を行使していくことで機能をします。社長は会社全体の運営に責任を持ち、会社全体について「決める」権限を行使し、部長は部の運営に責任を持ち、部全体について「決める」権限を行使していかなければいけないのです。

これはまったくその通りだと思います。

逆に言えば、リーダーより下の階層で働く現場メンバーにはその「権限」が与えられてないということになりますね。

 

さて、ではなぜ権限を与えられないのか。

それは、間違う可能性が高いからだよね。

 

リーダーやマネージャーというのは組織として正しい判断ができると思われているから、その権限が与えられているわけですよ。だって、「決める」というのの成否は単純に「正しいか、間違いか」じゃないですか。

組織としてとても重要な判断を、間違わずにできるからその権限が与えられているわけですよね。なんとわかりやすいことか。

 

ということはですね、これ、逆説でも言えるんですよ。

 

つまり、間違わなければいいんですよね。

 

現場メンバーは、知識か経験かその両方か、とにかく何がしかが足りずに重要な判断を間違う可能性が高くて、だからその権限を与えられないわけですよ。

だって、現場メンバーにだって正しい判断ができるなら、その権限を渡した方が良いじゃないですか。わざわざ高い人件費がかかっているリーダーとかマネージャーの時間を使ってまでするより、ずっと人件費安く、たくさんの数がこなせるんだから。

リーダーにはリーダーにしかできない判断というものがあり、その判断力があるから、それを実行する権限を与えられるわけですね。

 

うん、だから、自分が間違わなければいいわけです。

 

成長や昇進というのは基本的に自らのリスクテイクで成り立っている

ときどき歳下の人とか、いや同世代の人からも「toksatoさんみたいに自信持って発言できない」と言われます。

なんの話かというと会議の話です。僕はWebの人なのでその手の会議ではもちろんいろいろ発言しますが、自分と畑違いの会議でも結構発言します。発言するどころか「わかりました、んじゃ、そうしましょう。一応上長に確認とるので一旦はそれで進めてもらえますか」まで言い放つこともあります。

 

他の人に言わせると「そんなに自信持って言えない」「その権限が私にはない」と言います。まあ、その通りですね。僕のやってることは越権行為です

 

さて、ではいま一度問います。

 

なんで越権行為したらいけないんだっけ?

 

それは、間違うからですよね。
正しい判断ができない可能性が高いからです。

 であれば、間違わなければ良いんじゃないでしょうか。その権限を持った上司が不在のとき、まるで上司が判断したかのような答えを導き出せればいいんですよね。だって、その判断が正しいんだから。

 

もちろん、どんなに正しかろうが、与えられてない権限を行使して勝手に判断をしてきたら、何かしらのお咎めを受けることはあります。けれども、それも微々たるもののはずです。なぜなら、結果として正しい判断をした=会社の利益になる行動をしたのだから、叱る理由が少ないんですよ。

 

というかむしろ、喜ばれることの方が多いはずです。だって上司にしてみれば「自分がいなくても自分がそこにいたかのようなレベルで仕事が進む」わけですから。自分の時間は空いたまま、自分のチームの成果が維持できるわけで、それは人件費的に言えば利益が出たことになるし、上司はその空いた時間でさらなる成果を生むための仕事に手を出せる。

 

そして、これが重なると「あれ?あいつほとんどリーダーと同じ判断力で、リーダーと似たような立ち回りしてるぞ」となり、そうなると昇進しますよね。なぜなら、そうしないと組織の階層構造が崩れるから

リーダーじゃない現場メンバーの人がリーダーと同じ仕事ができてしまうと会社は困るんですよ。「あのすごいできるメンバーがこの査定なのに、あのリーダーと違うのおかしくない?」となり、「リーダー貰いすぎじゃない?」みたいな話が出て来て給与体系がぶっ壊れる。または、その人の劣化コピーみたいな奴が現場メンバーに出て来て「あいつもやってるなら俺もいいはずだ」と権限の管理ができなくなる。

だから、会社は慌てて「まずい、あいつに早く役職を与えよう。そうしないと組織が崩れる」となって、役職を与えるわけですね。

 

これらすべてのスタートは「間違うかもしれないけど、当ててみせる」という自らのリスクテイクですよね。実際、僕はそうやって昇進してきましたし。

間違えていいんじゃないんです。越権行為なんだから、やるからには当てなきゃいけない。上司と同じ答えを出さなきゃいけない。

また、「仮に間違ったらどうなる?」ということも同時に考えればよいと思います。越権行為をしてその結果、選択した判断が間違っていたらまずいわけですが、なぜまずいのかというと多少なりとも損害があるからですよね。

ということは、その損害がリカバーできる程度のものならいいじゃないですか。

「あー、すみませんごめんなさい」で追われる程度の話なら、リスクを取って選択していけばいい。

これもまた一つの「リーダー目線を持つ」ってことですよね。

 

上司を観察すること、まずはそこから

上司と同じ答えを導き出すためには、上司と同じ思考ができないといけない。するとそのためには、上司の行動の一挙手一投足すべてを観察することが重要になるはずです。

会議での発言1つ、メールの返信1つ、上司は何を考え、何のためにその発言をしたのか。

 

じっさい僕は脳内に上司がいます(笑)

上司が勝手に僕の行動に対して脳内で発言しだす、そのぐらい観察すべきだと思います。そうして初めて、「いま、この場だったら上司ならこう発言するかな」ってのが生まれてくる。

 

で、「リーダー目線を持て」の本来の意味はこういうことだと思うわけです。少なくともリーダーの代わりに、いますべてを自分が判断して権限を行使しろということではない。そんなわけあるか、という話ですよ。正直、お前はアホかとツッコミたいぐらい(笑)なんだそのポンコツAIみたいな判断力の無さは、みたいな。

だってね、

 

リーダー「リーダー目線を持って仕事をしよう」

メンバー「わかりました。よし、俺はいまからリーダー。おいそこのお前、お前の評価は俺がする。お前はいまいちだから降格だ」

お前はどこの極大バカだ、となるでしょ(笑)

 

「経営者目線を持て」というのは「経営者になれ」と言ってるわけではなくて「さらに上を目指すなら一つ上の目線を持て」という意味に過ぎないと思うんですよね。

それをちゃんと説明できないリーダーやマネージャーもダメだと思うし、その意図をきちんとくみ取れない現場メンバーもダメだとも思います。

 

いずれにせよ成長や昇進をしたいなら、経営者目線は持った方が良いと思います。

 

「その権限は与えられてません」とかいう人に、成長は期待できないと思いますね。

 

つづき

toksato.hatenablog.com