笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

社員教育はドラゴンボールに例えるとわかりやすいかもよ。

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なんか、賛否両論で盛り上がっていますね。

ええ、この記事です。

axia.co.jp

はっきり言って同意しかないんですが、けっこう批判(正確には否定?)されてますね。

僕はWebディレクターでありながら、専門学校の教員もやっていた経歴もある変なやつなので、教育には一家言ございますのですよ。

ええ。

そんで、はてなブックマーカーを中心としたみなさんのコメントを見ていて、思ったこと。

 

ちがうちがう、みんな、戦う相手をまちがってるよ、その人わりと良い人だよ

 

ですね。

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。

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ドラゴンボールに例えてみましょうそうしましょう

ワテクシ、以前に会社(前職)のブログで「ドラクエ的世界観でWeb業界のキャリアを考えてみる【前篇】 | インテリジェントネットブログ」という変なエントリを書いていた不思議なやつなんですが、今日の記事もまあまあそんな記事ですね。マンガとかゲームに例えるとわかりやすいんですよね。

さっそくもう定義づけをしてしまいます。

こういう風に捉えてみます。

  • 戦士: 社員やメンバー
  • 戦闘力: 社員やメンバーのスキルや能力
  • 戦闘(の場): プロジェクト

 

社内で良く見る光景

上司や社長(以下:社長)「今度のプロジェクトに新人を入れるから教育シクヨロ

年齢や経験を重ねて、自分に役職がついたりすると上からこういわれたりしますね。いいんですよ、新人の教育も仕事のうちです。大事なことだし、自分も教育を受けていまここにいるんだから。

さて、しかし、これがたとえばこんな話だったらどうでしょう

社長「今度のフリーザ戦、この新人も入れるから教育シクヨロ」

新人はね、能力もまだ低いし本物の戦闘経験もないんですよ。

戦闘力たったの5のゴミなんですよ。いいえ、ゴミではないんですけども。でも戦闘力たったの5なんですよ。戦闘力たったの5のやつを戦闘力53万の相手が出てくる戦闘に参戦させるとか

アホの極みかと思うじゃないですか

でも、あるんですよ。意味が分からない。

 

冷静な戦力査定をもとに戦略を立てる

まあそれでもお仕事ですから。戦略を立てるわけです。

本当に戦闘力たったの5のゴミの戦士をフリーザ戦に参戦させるなら、教育しつつ、かばいつつ、戦うわけです。ということは、こういうことになりますね。

プロジェクトリーダー(以下:リーダー)「フリーザ戦にあの新人を参戦させるとなれば、命を守るためにかなり守備に力を使いながら戦うことになります。これで戦うのはとても危険です。不可能ではないかもしれませんが、他の戦士の実力も発揮しづらくなり、負ける可能性もあります。それでも良いですか?」

まあそうなりますね

社長「それは困る。仕事なんだからちゃんと勝利してくるべき」

まあ、えてして上司というのはこういうこと言いますね。

リーダー「そうですか・・・。では彼を守る専任か、もしくは攻撃要員として戦える、戦闘力18万クラスの戦士を追加でアサインしてもらえますか?」

まあそうなりますね(二回目)

社長「君は何を言っているんだ。これ以上人員を投下して、勝利を収めても赤字になってしまっては元も子もないだろう。経営者目線を持て!」

 

まあ、えてして上司はこういうこと言いますね(二文ぶり二回目の出場)

 

 

リーダー「えーと、どうしろと?」

 

 

教育の希望的観測をしがちだよね

こんな話もありますね

社長「この新人を1年後に戦闘力20,000ぐらいにしてくれ」

 

どうして?なんで?いま戦闘力たったの5なのに?

 

社長「そんなことはないだろう。厳しい現場に投下すれば、若手は伸びるだろう。伸びないのは君の指導が悪いからだ」

 

( ´_ゝ`)フーン

 

でもね、その人にはその人の資質というものがあるわけです。

たしかに、仕事の現場においても戦闘力5の人間が厳しい現場に放り込まれて、たった1~2年でエース級に育つことがあります。すごいですね。すごい。でもこれはだいたいは本人がすごいんですね。

 

要するにコイツはサイヤ人なんですよ

 

戦うことが大好きで、より強大な敵にワクワクして、勝手に修行しやがるんです。そして何より、戦いの遺伝子がDNAのレベルで組み込まれてるサイヤ人な彼は、プロジェクトという戦場で瀕死の状態に陥っても、そこから回復するたびに飛躍的な成長を遂げるんですよ

さて、では今話題にあがっているド新人で戦闘力たったの5の彼は、サイヤ人なんですか?という話が必要なはずなのです。

そして、サイヤ人かどうかはしばらくしっかり見ていればわかるはずなんですよ。だってより強大な敵にワクワクして勝手に過酷な修行をして、重度のプレッシャーと失敗体験をしてもそこから這い上がって何倍にも成長するんだから。んなもんわかるよねそりゃ。

 

マネジメントにおいて最も重要なのは

  • アサインするメンバーの現在の戦闘力はいくつなのか
  • メンバーの気質やセンスはどのタイプなのか(サイヤ人なの?ねえサイヤ人なの?)
  • アサインするプロジェクトの難易度はどれくらいなのか

ということを考えることであり、ここでいう経営者や上司とリーダーが建設的に会話をするなら

社長「この新人を1年後に戦闘力20,000ぐらいにしてくれ」

リーダー「いや、それは難しくありませんか?だって彼はサイヤ人ではありませんから、まずは亀仙人トレーニングから・・・」

社長「そうか?私には彼のこんなところにセンスを感じるが」

リーダー「僕はそうだとは思いませんが、仮にそうだとしてもエリートクラスではなく下級戦士クラスでしょう。であれば、いきなり20,000は難しいと思うのですが、逆に、なにか策があるでしょうか?」

社長「うーむ、そうかもしれんな。たしかに昨年の彼のようにひと足とびにとはいかないのはそうなのかもしれん。しかし自発性は見られる。先に天下一武道会を見学させ、その後、意欲を高めたうえでカリン様のところへ連れてっていくのはどうだ」

という、もはや完全にドラゴンボールの話ですが、戦闘力、資質、投下するプロジェクトについてきちんと冷静に、「いまどこがネックになり論点になっているのか」がわからないと、社長だろうがリーダーだろうが話にならないし、それがわからない人とは議論するだけ無駄だと思います。マネジメントとして超絶のバカだから。

でも、世の中にはたくさんいるんですよ。OJTとかいって丸投げしてるだけなのに、いきなりピッコロ大魔王戦に投入して第一線で戦う戦士の足手まといになり、新人かエースかが死にそうになってるのに敗戦ギリギリになってやっと気づいたり、ギリギリ勝ってきたことを自分の采配のように語るマネージャーが。

バカですよねぇ。

これはもうマネジメントでも教育でもなんでもありませんね。

 

翻って自分をドラゴンボールの戦士として考えてみる

さて、企業で働く一人一人が戦士ならば、当然自分だって戦士なんですよね。

さて、自分がカカロットやベジータだったら引く手数多だと思いません?いや、っていうか、間違いなく引く手数多ですよね(どっちも扱いづらそうだけどw)。

戦闘力が高い方が大きなプロジェクト、難しいプロジェクトでも戦果をあげやすいし、自分にサイヤ人の資質があれば、どんどん伸びてきますね。そして高い戦闘力があればどんな企業も欲しがってくれるし、サイヤ人の資質があるとわかればそれだけでも企業は内定を出してくれるかもしれません。
※サイヤ人が貴重であるという前提ですけどね。

自分がサイヤ人かどうかはともかく、戦闘力を高めるためには難しいプロジェクトに参戦して苦しいことも経験しなければならないだろうし、修行もしなければならない。この「修行」というのが、お仕事の世界で言うと「勉強」になる。勉強というのは実戦ではないという面も含めて。

そう考えると、↑の記事で社長さんがおっしゃってるのは、なにひとつおかしなことはないんですよ

但し書き1:勉強しない人は勉強する人には勝てません

 

「修行しない人は修行する人には勝てません」

ええ、そうですね。

で、これに対する反論で「勉強しなくたってできる人はいる」みたいなものがあったんですが、そんなもん当たり前だろうと

 

そりゃブロリーは生まれた時から戦闘力10,000越えのサイヤ人ですから

 

そりゃそういう人もいるでしょうよ。

はて、ではあなたは、ブロリーぐらい(はじめから)スキルや能力もあってセンスもあるんでしょうか。あるならそれでいいんじゃないでしょうか(謎)

 

「だから私は勉強意欲のない人には1分も業務時間での勉強時間は与えません。勉強意欲のある人に集中して投資した方が成果が期待できますからね」

これも当たり前ですよね。

もしこれがドラゴンボールのゲームだったとして、孫悟飯(息子の方ね)とヤムチャ、どちらに投資しますか?サイヤ人のDNAを持ち、真面目で、幼いころから(同年齢当時の)父親を超える激戦に身を投じ、そこで成長しつつ地球人的な部分も併せ持つ適合しやすい孫悟飯と、すぐに女にうつつをぬかして、だいたいいつも油断してシェン選手にもサイバイマンにもやられて、神龍にネックレスを頼もうとしちゃうヤムチャと、どっちに投資しますか?という話です。

 

 

おいまずみんなヤムチャに謝ろうぜ

 

 

ごめんなさい

 

 

ヤムチャだってじゅうぶんすごいんですけどね。実際は。

まあでも、孫悟飯と、ヤムチャと、そしてたとえばクリリンがいて。
サイヤ人のDNAがなくても、自身の才能をはるかに超えるような激戦に身を投じ、自分なりにでもとにかく修行を続けていったクリリンと、普通に日々を過ごすだけの地球人がいて、あなたはどちらに投資しますか?となれば、サイヤ人はあきらめたとしても、是が非でもクリリンに投資しますよねぇ。

 

勉強はやはり「投資」ですよね

「自分で勉強することは投資である」

おっしゃるとおりで、これはギャンブルと言い換えてもいいかもしれない。

たとえばセル戦の前などはそれが顕著に表れていて、ベジータは「俺はスーパーベジータだ」と、もう少し他の言い回しは無かったのかとつっこみたくなる発言をするキュートなベジータはアイツなんですけど(謎)。でも、スーパーサイヤ人のスピードとパワーをさらに膨らませる方向に修行をしてあれだけ強くなったわけですが、トランクスはそれをさらに膨張させるという方に進んで失敗しましたね。

他方で、カカロットは「普段のスーパーサイヤ人の状態をもっと平常時の状態に持っていく」というある意味では真逆の方に進み、結果として最もバランスの良いスーパーサイヤ人の状態に対して最大戦闘力を発揮できる方向を探り、成功しましたね。

これはまさに「どの方向に修行するか」という投資でありギャンブルだったわけですよ。ベジータはオーソドックスな方向で成功し、戦いの経験が浅かった?トランクスはそれをさらに増大化するという安直な考えで失敗し、カカロットこと孫悟空は奇想天外でありながら理にかなった方法で最大の成果を生み出すわけですね。

 

教育もやはり「投資」ですよね

「教育の部分をコストと呼ぶとまたクソリプが飛んできそうなので投資でもいいですよ」

と件の記事にありましたが、そうですよね。コストだし投資です。

たとえば、精神と時の部屋で孫悟空が息子の孫悟飯を修行してスーパーサイヤ人にしたり、そのもっと前にピッコロ(マジュニア)が約1年間つきっきりで同じように孫悟飯を修行しましたが、この間、彼らは戦闘には参加できないし、自分の修行もある程度はおざなりにならざるを得ないわけです。

これを企業の社員として考えたら、ええ、完全に「損失」ですね。だって孫悟空とかピッコロが戦えないんですよ。いくらでも彼らが参加できるプロジェクトはあるのに。つきっきりで修行して面倒見るなんて、これはもう立派な損失ですよ。

でもそれがただの損失にならないときがあって、それは、修行した相手である孫悟飯が立派な戦力になったときですね。そのとき、トータルで言えばそれは「損失」じゃなくなる。孫悟飯が戦果をあげてきてくれますからね。人はそれを「投資」と呼びますね。

だから、前段出てきた「だから私は勉強意欲のない人には1分も業務時間での勉強時間は与えません」というのは至極当然な話で、やる気もセンスもある孫悟飯だからこそ貴重な主戦力である孫悟空やピッコロをあててでも「業務時間」に教育をするわけであって、そりゃ「業務時間以外でなんで勉強しなきゃいけないんですか?」「でも当然の権利として報酬は差別せず同様にください」という人にそんな贅沢な環境与えるわけがないですよね。(そもそもそれは差別じゃなくてただの査定なんだけど)

 

すんげー当たり前の話ですよね。

 

みんなが戦うのは彼じゃないよ

ここまで来ると、一番悪なのが誰なのかわかりません?

 

「教育とはコストだ」

 

とはっきり言える人はちゃんとした経営者なんですよ。もしかするとかっこつけたいだけ、口先だけかもしれないけど、

「だから私は勉強意欲のない人には1分も業務時間での勉強時間は与えません。勉強意欲のある人に集中して投資した方が成果が期待できますからね」

とおっしゃってるわけで、これはつまりあなたが、僕が、社員が、もし孫悟飯なら、いやおそらくクリリンでも、集中して教育するよ!むしろしたいよ!と言ってるんですよね。これはなかなか素晴らしいことで(いや、僕個人としては「当たり前ですよね」と思うわけですが)こういうことがわからない経営者やマネージャーの方が多いんですよね。

「教育とはコストや投資だ」と言いながら、「でも売り上げは落とすな」という人、いっぱい見てきました。おかしいですよね?孫悟空やピッコロ、ベジータが社内にこもって指導する時間ができるわけです。それが「業務時間内の教育」ですから。とすれば売り上げ(戦果)が減るのは当然です。

それを「教育はコストがかかる」とか言いながら「でも売り上げは落とすな」ってのは、もうバカマネージャー、バカ経営者ですよね?

僕らが戦うべきはそういうマネージャーや経営者なんですよ。
「教育はコストだ」「期待できる人にはみっちり業務時間内を使って教育したい」という上記の記事の社長さんはむしろ歓迎すべき人であって、戦う人じゃない。こういう人を増やして、もっといえば応援していかなければならないとすら僕は思います。

 

社内の孫悟空やベジータがなぜいなくなるのか

実は、すべてはこの話にかかってきます。

なぜなら、この記事は経営者じゃなくて現場の戦士に向けて書いてるから、なんだけど。

 

「優秀な人が辞めていく組織」

 

というのが、ありますね。ありますね?(みんな、ご存知よね?という)

あれはなぜ辞めていくかというと、そこがドラゴンボールとの違いなんですね。孫悟空やベジータのような現場の戦闘を引っ張るエース級の人間は、一方でドラゴンボールの世界のサイヤ人ではなく、ちゃんとした生活がありまして、つまり「オラ、つええヤツとであうとワークワクすっぞ!」とか言ってる変態じゃないわけですね。

要するに、「報酬」があるわけです。

ということで、実は先ほどの定義に足りない要素があるわけですね

 

  • 戦士: 社員やメンバー
  • 戦闘力: 社員やメンバーのスキルや能力
  • 戦闘(の場): プロジェクト
  • ドラゴンボールには無いもの: 報酬

 

なわけですね。

ドラゴンボールのサイヤ人は戦うことが大好きで、もはや趣味が実益を兼ねる・・・じゃなくて、もう実益など求めずに趣味に没頭してる人なわけですね(よく考えるとダメ人間だなそれ)。地球を守ってくれてるわけですが、企業戦士はそうじゃなくて、お給料とか報酬と見合わないとやってられんわけです。

「だから私は勉強意欲のない人には1分も業務時間での勉強時間は与えません。勉強意欲のある人に集中して投資した方が成果が期待できますからね」

というのはこれはつまり「ちゃんと評価するよ」と言ってるわけです。いや、それだけじゃ信用ならない!という人がたくさんいそうだけども、逆を考えればだいたいわかります。

 

「教育とはコストや投資だ」と言いながら「でも売り上げは落とすな」という人は、つまり自分もリスクを負わないし、その人は対象の評価もしませんね。投資というのは評価の上に成り立つギャンブルであり、そのギャンブルをしてないので。

 

「こいつはセンスあるからこいつを集中的に教育しよう!そのためには、そこのきみ!界王拳を身につけて戦闘力18万ぐらいあるきみ!よし、戦闘力5の新人に君はオーバースペックだが、彼は明らかにサイヤ人だ。私の目に狂いはない・・・かもしれない。同じサイヤ人の君が教育してくれ!他の案件は空けるから!」

「なに?なにを心配しているんだ。いざとなったらスーパーサイヤ人3の私が出ていくから心配するな。フリーザ戦やセル戦ですら一瞬で片づけてみせる」

 

こう言ってくれたらかっこいいよね。

これが言える人というのは自分でリスクを負っているし、冷静に評価をしてるんですよね。査定といってもいい。

それをせず「教育って大事だよね」「教育はコストだよね」「だからみんな会社で教育すべき」なんて言い出す人がいたら、社内の孫悟空やベジータはやめていきます。なぜなら、報酬が見合わなくなるから

その時点で明らかに孫悟空やベジータが現場をひっぱるどころか、使えない新人まで投下されても戦果をあげてきているわけですよね。としたら、もはやそのプロジェクトの利益はその現場のエースである孫悟空やベジータが総取りだっておかしくないわけです(もちろん会社の維持費は残すべきだけど)。

でもそうはならない。
そりゃ新人にもお給料は必要だから。

少なからず、社内の孫悟空やベジータのクラスの人が稼いできて、それで後進を食わせるというのが企業のあるべき姿であり、なんならその社内の孫悟空やベジータだってそうやって育ってきたわけだから、それは受け入れるべきなんです。

でも、それでも彼らが社内でトップ戦力になれたのはおそらく会社のおかげだけなわけがなくて、自身がサイヤ人気質をもっていたからなんですよね。だって、会社がちゃんと優劣つけて教育してるとしたらそういう気質を見てもらえたんだろうし(つまり孫悟飯だった)、そうじゃないところで育ったのならそれこそ教育無しで育った生粋の天才クラスのサイヤ人なわけで。

そしたらその人、やめますよね。

周りを食わせる側にまわったとして、でも、まわりに孫悟飯がいなければ、戦闘力5からがんばってミスターサタンより弱い人ばかりなのに、10倍の報酬すらもらえないベジータは、そりゃあやめますね。

だって教育する余裕も与えられず、周りは伸びず、報酬も伸びず、さらに他の企業にいけば自分をもっと高く求めてくれるところはいくらでもあるだろうから。だって、カカロットやベジータだもの。

 

あなたは、修行をしていますか?

業界が抱える問題、そもそも自身の資質の問題、そしてプライベートの問題。

一筋縄ではいきません。

会社組織ではプライベートを重んじる人間を差別する空気はあると思うし、カカロットやベジータに憧れてしまいながらも、でもそうなれない自分というのもあると思うし、カカロットやベジータしか生き残れない業界も大問題です。

 

けれども、どの分野にしたって(それがプライベートだって)、修行は必要だと思います。プライベートの方向に修行したっていいですよね。孫悟空やベジータ、クリリンがすべてなわけじゃない。ブルマのように地球のなかで便利な世界をつくることに従事したっていい。チチのように、二人の天才戦士を支える人になったっていい。

みんな差別されるべきではないけど、でも、どの世界にいったって、修行を積んで能力を伸ばした人の方が評価されるのは間違いないと思います。チチが、ビーデルに料理を褒められたのだって、きっと裏で一生懸命に研究したんでしょうね。

 

社員教育に限らず、人材市場はドラゴンボールに例えるとわかりやすいと思います。

 

さて、あなたは、どの方向で修業をしますか?