こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。
ディレクションでもマーケティングでもそうなのだけど、何かで成果が出る時、もしくは失敗を回避できる時、そこには「ギャップ」があると思うのですよ。
ディレクションでいうと「危険なニオイのするポイント」とか。
マーケティングでいうと「ちょっとした違和感(がわかるから適切な施策が打てる)」とか。
往々にして、これを嗅ぎ分けられるかで結果が大きく変わり、それが結構重要な能力だったりして。
で、ときどき後輩に言われたりするんですよ。
「ギャップを常に意識して、気づけることが大事ですよね!」
「toksatoさんみたいに、ちゃんとその違和感を見つけられるよう意識します!」
って。
いや、そうじゃねーのよ、って話をいつもしています。
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
■目次
ん・・・?これってさ、なんでこうなってるのん?ってね
僕は、聞くわけです。
マネージャーとしてメンバーに。
もしくは、Webディレクターとして後輩やエンジニアに。
そうして、それが実は大きな事故につながるものだったりする。
はー、未然に防げてよかったわ〜、となる。
また別の話では、Google analyticsを眺めていると妙に滞在時間が長い日がある。CVR(購入率)はそれほど変わらない。なぜだ、とさらに眺めてみるとやたらとお気に入りリストをぐるぐるまわっていて。
そうやって深掘りしていくと、上位会員(ヘビーユーザー)が毎月10日や20日前後にその行動をしたりしていて。おそらく、給料日前に何を買おうか、リストから吟味して整理してるんでしょうね。それがわかれば、サイト内外で打つ手も見えてくるというもの。
これは、ギャップを探しているわけではない
こういうのを見つけて、関係者に報告するとありがたがられる。
なんなら「あの人はそういう観点を持っていて、意識も高くて優秀だ」みたいな印象を持たれたりもする。ありがたい。
だが、違うんですよね。
ギャップなんてものはそうそう存在しない
枝毛探しじゃあるまいし、あるかなあるかな〜なんて探したってそうそう見つからない。そうそう存在しないから見つけるのが大変なんだし、だからこそ誰もがそうそう気づかず、そこが明暗を分けるポイントになるわけで。
そんなものをですね、ジーッと環境を睨み続けて探してたら体力がもたない。
もとい、たとえばGoogle analyticsだけ見てりゃいいならまだできるかもしれない。しかし、そういうギャップというのは、どこに転がってるかわからんわけで。WebディレクターならGoogle analyticsだけ見てりゃ良いわけじゃないし。
そうそれは、道路の状況を拾うように
というたとえ話を、よくするんですけども。
たとえばクルマの運転をしているときに、ずーっと「道路のどこに凸凹がある?」と凝視してたら運転そのものがおざなりになるし、舗装された道路ならそうそうそんなデカい凸凹なんてない。
かといって、道路の状態をまったく見なくて良いわけでもないし、前方に大きなギャップ(凸凹)がありそうなら、避けるなり、スピードを落とすなりしなきゃいけない。
そのために大事なのは、ギャップを探すんじゃなくて、運転しながら常に道路の状態を感じ取ることなんよね。
ハンドルを握りながら、凝視するでもなく、一切見ないでもなく。
ハンドルやクルマ全体に来る小さな振動をたよりに、いま道路はこんな状況やな〜と。平らだな、ちょっとギャップがあったんな、少し上り坂かな?と。
ディレクションにおける問題発見も、マーケティングにおける違和感を見つけることも、同じで。
常にプロジェクトを、ユーザーの行動を、そして周囲の動きを観察しているから、ギャップに気づけるんですよね。
タスクが沸いた時に「さぁギャップを探すぞ」って探しても、もう遅いんですよね。気づく人は、タスクなんかなくても気づく。
プロジェクトのディレクションにおいても、経験が長くなれば事故が起そうな危険に気付きやすい。だけど、どれだけ長くやっていても、ダメな人はダメ。スルーしてしまう。それは、それまでのプロジェクトで、ディレクションという「作業」しかしてないんですよね。私はこれをやればいい、この作業をすればいい、この資料を出せばいい。
だから、気を張って観察をしていない。観察を繰り返していないから、プロジェクトの「見るポイント」の精度も上がらない。だから、「眺める」ということができない。
さまざまなことを絶えず、呼吸するように観察するって、だから大事だと思うんですよね。
正直、これも割と疲れますw
でも、ギャップに気づける人になるには、絶えず周囲を観察し、思考できるようじゃないと無理だと思う。
ちなみに、そのためのひとつとして僕はずーっとこのブログを書いてたりしますね。
というわけでWebディレクターはブログを書きましょう(そういうことじゃない気がする)