笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

【Webディレクターの転職術:その1】2ヶ月で40社以上からスカウトメールをもらう方法とその後の進め方。

【スポンサーリンク】

みなさまあけましておめでとうございます(遅)

ワテクシ、晴れて事業会社の「なかのひと」になりまして無事働いております。たぶんほとんどのひとは心配してないだろうけど心配していただいた方ごめんなさい。元気です。

さてさて、年末年始に書こうと思ったまま書けていなかった、僕の転職にまつわる話。というか、今回の転職活動をどうやって進めたのかという具体的なことをですね、まとめておこうかなと。Webディレクターの転職って、デザイナーとかエンジニアより難しいと思うので。

f:id:toksato:20170122225810j:plain

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。

 



 

さて、さっそく本題ですが、ここから下に書くことはすべて「むめいでぃれくたー」向けです。どっかで講演とかやってすでに有名な方は対象外ざんす。たぶんその方は転職にそんな苦労しないと思うのでw

そんなむめいでぃれくたーの僕は、今回の転職で転職サイト経由から二ヶ月の間に40社ぐらいからスカウトメールをもらいました。エージェントじゃなくて雇用する企業から直接です。(エージェントはもっとわんさかくる・・・)

そうなるためにやったことをまとめましたので、どうぞどうぞ(謎)

 

1.面"談"をねらえ

まずこの意識がいっちばん大事です。

とくにアラサー以上の経験者はいきなり面接に行くのはやめた方がいいです。なぜなら、そんなに行きたい会社、ないでしょ?(笑) 強い憧れがあってどうしても入りたい企業があるならばべつです。そういう人はそもそもこの記事なんて読んでないでその企業特有の対策をしましょう。

そうではない「ステップアップしたい」「給料あげたい」「新しいことにチャレンジしたい」と思っている人のほとんどは、ある程度のカテゴライズはできていたとしても、恋い焦がれるほどに入りたい会社なんてないと思います。

だって、会社なんて入ってみないとわからんし、理想の会社があるとしたらそれはビジネスモデルの実態や労働環境も含めた話であって、そんなもの外からだけじゃわからない。

そういうときに「面接」というのはとてもとてもとてもハードルが高いのです。だって、こっちから応募してるわけだから「まるで恋い焦がれているかのような態度」を見せなきゃいけない。

「志望動機」ですね。
あれがやっかいなんですよ。本当はそこまで好きでもなく、もしご縁があるならという程度なのに、なんとかして志望動機を相手が納得できるようなものにつくりあげなきゃいけない。入ってみなきゃわからない以上、複数の企業と顔を合わせたいのに、一つ一つにそんなパワーかけてたら、メンタルも持たないです。

そこで、「面談」なのです。
面談の素晴らしいところは「志望動機」がいらないんです。「とりあえず一度お会いしてお話ししてみましょうよ」というスタンスなので、そんなパワーをかける必要もないし、限りなく嘘に近い説明を創る必要もなく、対等に話をすることができる。そうすればこっちからも聞きたいことが聞けるし、相手も査定するタイミングではないからくだけた話をしてくれる。その方がお互い実態もつかめるし、自分も貴重な対面の時間を余計な話にさかずに話ができるんです。

しかもこれが、相手から請われて「ぜひ一度お話しませんか?」ならさらにやりやすいですよね。実は、面談で行っても相手は必ず査定しています。なんでわかるかというと、僕も前職では採用担当として面談をしていたからw どうしたって仕事として業務時間を使う以上、何がしかの報告を上にしなければならないし、そもそも「どういう人か」という目で見るつもりがないなら声かけないしw

でも、それでもいいんです。
査定されていても「表面上は間違いなく対等である」ってことが大事なんですよね。ほら、志望動機用意しなくていいし、自分のことも「あなたの会社に入りたいアピールしますよ」ではなく「こちらはこういうことやってきたこういうスキルがありますよ」という自然なスタンスで話ができるから。そっちの方が、まちがいなく自分のやってきたことをちゃんと説明できるでしょ?(しかも、それほど準備もいらない。自分のことしゃべるだけだから)

だから、「ちょっと会って話聞いてみたいな」と思ってもらえるような内容をサイト上の履歴書や職務経歴書に書いておくべきなんですね。

 

2.転職サイトの職務経歴書はびっしり書きましょう

いかん、しょっぱなから長くなりすぎた。

さて、実際に面談依頼のスカウトメールをもらうための第一歩ですが、とにかく職務経歴書はびっしり書いたほうがいいです。熱を込めてね。その企業ごとに志望動機をでっちあげる考えるのはとても大変ですが、職務経歴書は一回書けば終わりです。だからはじめにがんばりましょう。一回書いちゃえばあとはブラッシュアップするだけなんだから。

在籍企業数にもよるけど、各企業を数行で終わらせてる人とかほんともったいない。たんたんとやったことを書けば相手が理解してくれるなんて絶対ありえません。転職サイトによっては検索条件に対して一括で求職者にメールを送れるようなものもあるけど、それは読めばだいたいわかります。こっちのことがメール本文に無いから。僕がもらったスカウトメールは多かれ少なかれちゃんと僕に関する情報を見たんだなとわかるものが入っていたんですが、そういう人はまちがいなく職務経歴書をちゃんと読んでます

そりゃだって、面談依頼して受け入れられたら断れないわけで、企業の採用担当を担うような偉い(≒忙しい)人が自分の貴重な時間を割くことになるんだから、会うだけの価値があるか調べますからね。だから、ちゃんとびっしり書いておくべきなのです。

 

3.サマリーを入れましょう。とくにびっしり書きましょう

だいたいどこの転職サイトにもあるような気がしますが、はっきり言って職務経歴書の肝はここです。各企業での経験なんて、サマリーで興味がなければ読んでくれない。サマリーが導入文だというのはその通りなんですが、それだけじゃなく、各企業での経験は「そこでやってた仕事のこと」しか書けないので、実はそこにはその人のわかりやすい経歴や個性は書いてないはずなんですよ。いくつかの企業の経験を積み重ねてその人があるわけだから、そうするとそれが書いてあるのはサマリーなのです

ちなみにいま調べたら僕の職務経歴書の原本は1600文字、転職サイトに登録してあるのは1050文字もありましたw

 

4.サマリーの最初は短い「自己紹介」。そして数字を入れてね。

ただ淡々と書いても伝わりません。

サマリーの一番はじめには「自己紹介」という見出しで4行ぐらいの、サッと読めるものを入れます。ここが本当に重要で、いかにその短い文章で「お、良い人材かもしれないぞ?」と思わせられるかが大事。参考までに僕が実際に書いた自己紹介をここに晒しましょう、そうしましょう。

【自己紹介】
社会人として15年目、Webディレクターとして12年目になります。UX関連のお仕事としては2007年~今年で約10年目になります。携わってきたサイトは大小含め100サイト近く、書いてきたワイヤーフレームはおそらく10,000ページ近いと思います。

わかりますかね。
数字を入れるのです。「UXやるやつとかどう採用したらいいかわからん」という人が見ることが大半だと思うので、あざとく経験年数とかを入れるわけです。さらに、かかわったサイト数や書いてきたワイヤーフレームの枚数なんてもので追い打ち。「よくわからんけど10年もやってて10,000ページも書いてるならいいんだろう」とか思うわけです。

 

5.長めのサマリーは見出し+本文で

自己紹介だけじゃなくてそのあとにもちゃんと見出しを入れましょう。それも、ここから先は多少見出しにも工夫が必要と思います。話は簡単で、採用担当者が読む「読み物」だからです。参考までに僕のサマリーの見出し。

【新卒から3年でWebディレクター、その後専門学校講師に】

【現職にて:大型サイトのPMやUXとチームマネジメント】

【今回の転職について】

こんな感じです。サマリーが大事でありながら長いわけですから、相手が読みたくなるような見出しで続きを読んでもらう仕組みが必要ですよね。(もちろんここにだってわかりやすい数字やエピソードを盛り込むべきですね)

 

6.見出し+本文による「自己PR」も入れよう

「サマリー」というのは経歴の要約ですね。つまりダイジェストであって自分のアピールポイントが整理されているわけではない。なので、だいたいの経歴をわかってもらったら、次に自己PRをまとめるとよいと思います。

これも僕のものを参考に出しちゃいます。

◆ PMとしてのスタンス「自分一人では何もできない」
Webディレクターとしてプロジェクトマネジメントに携わる際、いつも心していることは「クライアント、デザイナー、エンジニア、彼らがいなければ自分は何もできない」です。最終的な成果物のクオリティに関わるのは彼らメンバーがいかに能力を100%に近い形で発揮できるかであり、PMとはそれをいかに促せるかが勝負だと思っております。そのためには適切なリスクヘッジ、適度なフランクさ、そしてときにはクライアントに強気に出るなど、その時々で最適な判断が必要になりますが、そのすべての根源は上記スタンスから生まれると考え、いままで実践してまいりました。

という風に、自分のモットーとかポリシーをまとめたものです。こういうのを3~5個書きます。これがあると相手はわかりやすくなりますから。ここで大事なのは手前の「サマリー」と次に来る「各企業それぞれの実績」をきちんとつなげる、一気通貫した内容を書くことです。孤立したら意味がない。たとえば僕が↑を書いているのはそのあとの「たくさんの人を巻き込んで、いろんな人と仕事をするのが好きで、実際やってきた」という内容につながるからです

ちなみに、転職サイトによってはサマリーの文字数制限があったり、専用のコーナーがないことがあります。そういうときはだいたい「特記事項」なるフリースペースが用意されていたりするのでそこに書くと良いと思います(順序が最後になっちゃうことが多いのが残念なんだけど)。

 

7.各企業(在籍時の経歴)の詳細には順序がある

いきなり詳しく細かいことを書いちゃだめです。読んでて面白くないから。っていうか細かい内容なんざ興味ないですからね、採用担当者は。

  1. ざっと「何をしていたのか」
  2. 具体的に「どんなスキルでそれを実現していたのか」
  3. 個別の「案件やクライアント名」(出せる場合のみ)
  4. 「得られた結果や成果」
  5. 「そこで学んだこと、身につけたこと」
  6. 「退職理由」

っていう流れで、まず相手が知りたいことを先頭に、すこーしずつ詳細になり、結果につなげる。そしてその結果によってそれまでのすべての説明が結実し、そのあとの「身につけたこと」に真実味が出てきます。いきなり身につけたことを書いちゃだめですよね

また、ここにちゃんと「退職理由」を書いておくべきだと思います。うそをつかない程度に前向きに。どんな形であろうと、どんなに少なかろうと採用担当者は必ず退職理由を気にします。これはぜったいです。だから、なぜ退職をしたのかをちゃんと丁寧に書いておきましょう。ベストは、きちんとその企業に感謝をしていることを表現することだと僕は思っています。

 

8.サマリーから自己PR、職務経歴に一貫性を

これまでのすべての項目に言えることです。

どの項目もその場その場で最適化したような書き方をしてはいけません。つながりがなくなると相手には行き当たりばったりに見えるし、何よりそれぞれが掛け算にならず、相乗効果が生まれないから。

僕の場合、冒頭の自己紹介のように「UXやUI」と「Webディレクション」に絞っています。実際はそんなことありませんw。Webマーケティングと開発のはざまを埋めるのが得意な会社にいたので、リニューアルの頭から終わりまで全部を見てました。でも、そういっちゃうと伝わらんのですね。だから、わかりやすくUXとかUIを入り口に、「それもできるけど、それを実現するためにもプロジェクトマネジメントもたくさんやったぜ」という流れになってます。

そういう意味では、ぼくはじつは学生時代に「経済産業大臣賞」なるものをいただいておりまして、それはFlashで聴覚障碍者の方向けの学習コンテンツで「いかにわかりやすくつくるか」の研究だったのですが、これも「その当時からUXっぽいこと考えてました」的なことを書いてるわけですねw

 

9.身ばれを恐れずアウトプットを晒しましょう

僕の職務経歴書にはこんなことが書いてあります。

ブログエントリー「中小企業や個人経営規模相手のWebディレクションで気をつけている15のこと。(1206ブックマーク)」
URL: http://toksato.hatenablog.com/entry/2010/10/02/171825
知名度の低い開発会社にいたときに、それまでの大手制作会社での手法がまったく通じないことに悩み、試行錯誤した結果うまれたエントリーです。当時はてなブックマークのTOP最上位に掲載されました。

こんなことしたらね、一発で個人が特定されるw

でも、採用担当者にバレるぶんには、僕はいいんじゃないかと思っています。幸い、ほとんどの転職サイトには特定企業をブロックする機能が付いています。それでブロックしておけば現職の会社の人がそのページをみることはまずできませんから。もちろん友人知人がつながっていて誰かがチクるかもしれないけど、個人のプライバシーにかかわることだからまず無いと思うし(僕は一度も無かったです)、もし怖ければ「今回の転職について」的なところはガッツリ削除して「自分の市場価値を知るために登録してあるんです」とか言えばいいんじゃないかと。

たしかにちょっと高めのリスクはあるんだけど、それを補って余りあるほどのアピールポイントになるはずです。

 

10.だから日頃からアウトプットする。そのために現職をがんばる

そのためには、そもそもアウトプットとして晒すものがないとダメなんですよねぇ。僕みたいに自分の仕事をテーマにしたブログ書いてるといいんだけど、まあ、そんなことつづけるやつは変態だから除外するとして。うるせぇ誰が変態だ!ちくしょう!取り乱しましたすみません。

たとえば、経験者のディレクターなら知識やスキルの蓄積があるはずです。それを、社内勉強会で後輩たちに教える場をつくり、そのためにスライドをつくるといいと思います。ぼくもいくつかスライドをつくって会社のアカウントで公開したらたくさんの人が読んでくれたけど、あれも「転職するつもりがあるわけではないけど、ここでがんばってスライド作って公開したら、市場価値アップにつながる」と思って、忙しいなか志願してやってました。

なにも、すごい内容じゃなくていいんですよ。自分が得てきたスキルや知識を、まだ知らない人に向けてわかりやすくするだけでいいんです。それはわからない人にはとても価値があるものになるからそして、価値あるものをつくれる人を企業は評価しますから。仕事にかこつけて、市場価値アップするようなことをやりましょう。

 

====ここから下はスカウトメールをもらった後の話です====

ここまでは、スカウトメールをもらうまでの話。

ここから下は、実際に面談に出向いた後の話です。

 

11.ポートフォリオをつくってな

ポートフォリオ、これ絶対作りましょう。

デザイナーに比べるとディレクターは非常につくりづらいのですよね。でもそれは裏を返せば、相手もこちらの能力を把握しづらいってことなんですよ。わかりやすいものさしや指標がない。だからこそ、自分の実績やスキルをわかりやすくまとめたポートフォリオがあれば、鬼に金棒なんです。

またアラサー以上のWebディレクター経験者の場合、実績がそれなりにあるはずです。すると、それを面接とか面談の1時間でちゃんと説明するのは実はほとんど無理だと思います。時間が足りないです。あっちを説明すればこっちが足りない、こっちを説明すればあっちが足りない。結果、説明しなかった方が理解されなくて落選なんてことも大いにあるんですよ。そのとき、ポートフォリオが活躍してくれます。事前に渡せば読んでくれますし、事後でも説明できなかった部分をポートフォリオが補足してくれます。だから、経験者こそポートフォリオをぜひとも用意すべきなのです。

載せる内容はもちろん関わった案件なんですけど、非常によろしくないのはかかわった案件名と、期間と、自分の役割と、などの数行の解説だけで終わってる人の多いこと。それだけで相手に伝わるわけがない。「大規模プロジェクトのPMやってました」って言ったって、実はその下で動いているデザイナーが超すごかったのかもしれないし、営業さんがやり手だけだったかもしれない。それは相手にはわからんわけです。

だから、その案件でどういう依頼が来て、どこに難しいポイントがあり、自分は何をしてどういう工夫をして、結果どうなったのか。なかば物語として書くべきだと思います

・・・って言ってもわかんないですよね。というわけで、この次のエントリーでポートフォリオの創り方について書くつもりです。PowerPointのテンプレートデータもダウンロードできるようにしちゃうつもりです。

 

12.面談や面接では「結論」から話しましょう

これはすごく大事です。いくら職歴を見て声をかけているといっても、やっぱりしゃべってみないとわからないし、実は企業側には「こっちから声かけてるしなぁ」という引け目が少しあります。なんでわかるかというと、僕も採用担当者だったからですw。こっちから声をかけてるんだけど、じつは「話してみるまで信じられん」っていう妙な心理状態でのぞむので、相手がどういう能力があるのかできる限り早く知って安心したいんですよ。安心して、そして次のもっとつっこんだ質問をしたい。

そのときに、あれやこれやと長々とくどくど説明して結局最後まで聞かないと結論がわからないというのはストレスですし、そして、企業の採用担当者はたくさんの人とあっているのでその時点でもう頭がついていかなくなります。

だから、結論から話すことで「おお、そうなんか」「そんでそんで?」とスムーズに興味がわくように話すべきだと思います。

 

13.「相手の質問ありき」で話すべし

これも「結論から~」と似たような話ではあるんですけど、採用担当者はだいたい質問を用意していますし、自分の思うとおりに聞いていきたいんですよね。僕らのような仕事の場合、ぱっと見でわかるデザイナーさんの実績と違って、案件の背景や事情、工夫点、施策を選択した根拠など、説明しなければならないことがたくさんあります。

でも、これをいきなりぜんぶ説明しちゃダメなんです。

理由は二つあって、一つはすでに書いた通り「採用担当者はだいたい質問を用意している」。もう一つは「話が長いと説明がなかなか頭に入ってこなくて、"話が長い人"というマイナス評価を受ける」からです。

だいじょうぶです。あえて枝葉を捨てましょう。ザーッと大枠を説明すれば、必ず「それはなぜですか?」「こういうふうなアプローチはしなかったんですか?」と聞いてきます。大事なのはキャッチボールです。だから、必ず相手から質問がある前提で話をしましょう。「どう考えてもこれだけじゃちゃんとわからないだろうな」って思いながら話すぐらいでちょうどいいです。

なおいえば「きっとこれを聞いたら、この部分が気になるだろうな」というのを計算した説明をするのがベストですね。

 

 

【番外編】転職エージェントについて

これまですべて転職サイト経由での転職活動を前提に書いてきて、あえて転職エージェントを使った転職については書いてきませんでした。僕は、転職活動に転職エージェントを使うことについては少し否定的です。 

理由は簡単で、ハードルがあがるから
意外に知らない人が多いのですが、転職エージェント経由で採用された場合、採用した企業側がエージェントに費用を支払います。これが結構高いのです。多くの転職エージェントはだいたい採用した人の年収の35%を設定しています。つまり、いまあなたが年収400万円で採用されたら、採用企業は140万円をエージェント企業に支払わなければならないわけです。

ただ、まったく使えない、メリットがないかというとそういうことでもありません。

転職エージェントとの付き合い方についても(長くなるのでw)別途エントリーにまとめようと思います。

 

【あとがき】Webディレクター転職の問題点

例によってまた長くなりましたねw

ざーっと書いてきたんですけど、ディレクターの転職にはそもそもの問題があるんですよね。当事者であるディレクターの方は良くわかってると思いますが、僕らはデザイナーやエンジニアと違って実績が非常に見えづらい。「このサイトの画面設計をしてワイヤーフレームを書きました」と言ったって、さすがにワイヤーフレームそのものは出せない(守秘義務がね)。でも出せないと今度は伝わらない。ワイヤーフレームなんて書こうと思えば誰でも書けますから。

大事なのはその設計意図と、プロセスと、結果なんですけど、それはワイヤーフレームのドキュメントに残してあっても見せられないし、そもそも口頭だってそんな内部的な話はそうそうできない。(というかその時点で「こいつ口軽いな」と思われて落とされるかも)

そのときに、じゃあどうやって相手に自分の実績や能力を伝えるのか、というのがこの記事の主眼でした。

さらに、もっというと「現場の人じゃない人にどうやって実力を伝えるか」です。小さな会社じゃない限り、だいたい2~3次まで面接があり、そのどこかで人事や経営企画などWebに明るくない人が出てきます。

僕は一時期、「人事の人には伝わらないよなぁ、でもしょうがないよなぁ」と思ってました。思ってましたが、とある敏腕エージェントの方に「toksatoさん、それはあなたの怠慢だ。伝える気がないからだ」と指摘されて、ハッとしました。

それで一生懸命作ったのがポートフォリオだったんですね。

というわけで、次回のエントリーでは具体的な(僕なりの)ポートフォリオの書き方とそのテンプレート(PowerPoint)をダウンロードできるようにしようかなと思っとります。

良ければまた見に来てやってくださいませー(-_-)ノシ

 

追記

ポートフォリオの書き方、の記事かきました。

toksato.hatenablog.com