ゴルァ!
一言終わり!帰ってよし!
ちょっと待てゴルゴルァ!
帰れといわれて本当に帰る者がおるかぁ!!(昭和生まれ感)
こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。
僕は結構な数のカジュアル面談に行ってるんですが、たまにあるんですよ。たまにけっこうある(謎)。面談でいろいろ話して、はいそいでわ~なんかあればまた~って帰ってきたら数日後、こんなメールやメッセージが来るんですよ。
「慎重に選考を行った結果、誠に残念ながら~・・・」
えと、えーと・・・
いや、こっちも行く気ないんですけど・・・・・。
カジュアル面談だっつってんのに、なんで選考されるんだろう。
べつに付き合う気もなければ酔った勢いで告白したわけですらないのに、ちょっとお話しただけで「ごめんなさいあなたとは付き合えないの・・・」って言われた気分。ごめんちょっとよくわかんない。
あれ、いったいどういう思考なんだろうね?というわけで今日はカジュアル面談の話。企業側の対応から応募側の考え方までお話するだよ。
■目次
- 企業側の鉄板言い訳「あくまで選考のつもりで、事前の目的共有ができていなかった」
- というかそもそも志望動機とか強く求めるな企業よ
- そりゃさ、ガッキーならいいよガッキーなら
- とはいえ、カジュアル面談って"選考"なんだよね
- カジュアル面談のゴールと対応方法
- まとめ
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
企業側の鉄板言い訳「あくまで選考のつもりで、事前の目的共有ができていなかった」
だいだいこう言うんよ。
うんうん、わからんでもない。
面接というか選考のスタイルの話であって、普通の一方的な面接スタイルにするか、フランクにお互い話し合う面談スタイルにするか、その違いだけのつもりだったってことよね。
うんうん、たしかにそれは事前に確認しない応募者も良くないよね。
面接に限らず、そのミーティングや会議が何を目的としているのか、これはちゃんと設定して共有しなきゃいけない。
ぼく、ディレクターなのに会議設計の基礎の基礎ができてなかった。テヘッ。
んなわけねぇだろこんばかちんが!
あのね、じゃあ整理してみましょう。
- 普通の面接選考:その会社に入社したい人が応募して受ける場
- カジュアル面談:フランクに対等な立場でお互い話し合う場
まあこうなりますわいね。
で、カジュアル面談で"選考"しちゃうおまいさんは、こう思ってるわけよね?
- カジュアル面談:(入社したい人が応募して)フランクに対等な立場でお互い話し合う場
よーし、
太っちょディレクター、言っちゃうぞう!
でもなあ、こういうこと言うのドキドキするなぁ。
どうしようかなぁ。
えーい、勇気出して言っちゃうぞ☆
おまいはアホか
だったら普通に応募するわ
応募する=入社したいと思ってるなら、わざわざ「御社と合うかどうかまずは話し合わせてください」って言うわけねぇだろ。なんでスタートから"まだ御社が良いかどうかわからないんでスタンス"出して心象さげる必要があるんだよ。
もう日本語の時点でおかしい。
「まずはお互いマッチするかどうかフランクにお話させてください(入社したいです)」
どういう日本語じゃ!
ツンデレ転職かよ!
というかそもそも志望動機とか強く求めるな企業よ
「今回、どうして弊社を受けられたのでしょうか?」
って聞いてくる企業、かなり多いんよ。
いや、それはアンタ方がスカウトメール送ってきたからなんですけどー。
せめてね、「きっと、多くのスカウトメールが届いてらっしゃるかと思うのですが、なぜ弊社の面談をお受けいただけたのでしょうか?」って聞いてくれりゃね、いいよ。それはいい。「依頼きたところ全部受けてるんで」って言うけどね!*1
というかそもそも、カジュアル面談に限らず志望動機を求めすぎな企業が多い。もちろん本人のキャリアに対する考え方と自社ビジネスが合致しているかどうか、その整合性を測るための質問ならいい。っていうかそれはむしろ聞いたほうがいい。しかし、なぜか"愛しているかどうか"みたいなレベルで自社に対する志望動機を問う会社が結構あったりするんよ。
あのね、はっきり言うけどね。
そこまでして働きたい企業なんかないよ。
だってさ、働いてみないとわかんないじゃんそんなの。そもそも唯一無二の企業なんて絶対数が少ないし。Googleやappleになったつもりですか?という。
言うなれば、「街でたまたま見かけたあの子、かわいいな」ぐらいでしかないんよ。甘めにいったとしても「ご近所のあの子、かわいいな」ぐらいで、名前と顔が一致する程度でしかない。だってもちろん付き合ったこともないし、どんな恋愛をするのかちゃんと聞いたこともないんだし。
そんな人がね
「ねえ、私のどこがそんなに好きなの?」
って聞いてるようなもんでね
そんなの顔だよ!かーお!
っていうかそもそもそこまで好きじゃないYO!
ちょっと見かけて、いいかなって思った程度だよ?
そっちも僕のことそんなに知らないでしょ?っていうかほとんど知らないでしょ?あれ?そんな話したことあったっけ?え、っていうか今日初めて会話するよね?なのに「もうー、ほんとにぃ、どうして私のことがそんなに好きなの~?」っておまえ、大女優気取りか。国民的美少女コンテスト受賞者気取りかおまいは。
そりゃさ、ガッキーならいいよガッキーなら
そりゃさ、ガッキーこと新垣結衣さんが
「ねえ、私のどこがそんなに好きなの?」
って聞いてきたら100個ぐらい言うわ。
無くても捏造するわそんなもん。
いや、でもガッキーだって付き合ってみなきゃどんな女かわかんないじゃん。
もしかしたらウンコするかもしれない。ガッキーがウンコなんてするわけないのに、実は付き合ってみたらウンコするかもしれない。マジかよ、嘘だろ?ガッキーがウンコするわけないじゃんって思ってたのに、付き合ってみたらウンコするかもしれない。そんなんもうショックやん。なんだよそれ、私はウンコしませんみたいな顔して雪肌精ぬってさぁ。半端ない透明感だしちゃってなんよそれはっていやゴメン。ちょっと僕が現実見えてなかった。みんな信じられないと思うけどたぶんガッキーもウンコする。みんな知らないと思うけど僕は知ってる。優秀なWebディレクターになるとそういうこともわかるんや。
ちょっと例えを変えてみるんよ。
そうね、付き合ってみたらガッキーがコモドドラゴンを飼ってるかもしれないじゃん。あのイモトが追いかけられた奴ね。ほぼミニチュア恐竜のあいつ。
そうそうこいつ。
こわいわー、コモドドラゴンはちょっと怖いわー。
知ってる?コモドドラゴンって口内に猛毒もってるんよ。だからもう噛まれたら終わり。一発で終わり。死ぬ。
ライオンならさ、「ああ、猫がちょっと成長しすぎちゃったやつね」って心の持ってき方あるじゃん。そんで猫じゃらしなんか持って行ってさ、Ciaoちゅ~るも買って行ったりして。あ、これはなつかせるためじゃなくて食われそうになったとき身代わりにするためのやつね?。あとはスーパーダイナマイト猫パンチをよけるためにちょっとボクシングジム通っておこうかな?とか思うじゃん。
コモドドラゴンはちょっと心の持ってき方、見つからない。
ガッキーの家に行かなければいいんだけどさ、でもほら、散歩とかあるじゃん。ガッキーって絶対付き合ったら「一緒にお散歩いこ♪」っていうタイプじゃん。もう絶対いうわ。「いやー・・・ちょっとコモドドラゴンのお散歩はちょっとあのー・・・」とか渋ろうもんなら、
「なんで?私のコモちゃんのお散歩いけないっていうの?」
とか言われちゃったらさ、そりゃもう言ってる顔かわいいから行くしかないわ。それはもう行くしかない。選択肢なんて限られたもんで、
- 行く
- ちょっと考えてやっぱり行く
- コモドドラゴンの気ぐるみを着て行く
ぐらいしかないじゃん。
いやさ、ガッキーはいいよそりゃ。
コモドドラゴンが子供のころからさ、こどもドラゴンだった時から一緒なんだからそりゃ噛まれないよ。でもこっちはさ、そんなんもう初対面で噛まれるじゃん。僕なんて太っちょだからむしろ高級なお肉来ちゃったってなるじゃん。こわいわそんなん。
もう命がけなわけですよ。付き合ってる彼女の部屋やご近所に行くだけで命がけなわけ。僕は神奈川に住んでるんだけど、ガッキーはたぶん東京に住んでるでしょ。ってことはあれよ、多摩川が三途の川になるんよ。あーもうどうしよう、東海道線乗るの怖いなー乗ったら三途の川こえちゃうなーって。あ、京浜東北線ならちょっとは余裕できるかな?とかそんな本質的じゃない妄想がはじまっちゃうわけ。
どうせ妄想するなら食パンくわえて角まがったらかわいい子と出会えるとか、そんな歴史ある由緒正しき本質的な妄想したいわけですよこっちは。信頼と実績の食パンコーナリングソリューションですよ。
恋なんていわばエゴとエゴのシーソーゲームって桜井さんが言ってたけど、いやあちょっときついっすわ。コモドドラゴンとぶつけられるぐらいのエゴがこっちにねぇっすわもう。いつだって君は曖昧なリアクションさとか言ってもね、ガッキーが曖昧でもコモドドラゴンのほうがもうマジでハッキリしてくれちゃうんだわ、おまえ食うぞって、おまえ餌だろって、もうシーソーゲームじゃねぇわそんなの。こっちが一方的に落下するただのフリーフォールだわそれ。何べんも恋のつらさを味わったってーえーえええーえええー、不思議なくらいー、人はまた恋に落ちてくって言うけどさ、いやもうそのころ死んでんだわこっちは。もう恋に落ちれないというか、人生が強制終了しちゃってんだわもう。
っていうかちょっと話がそれすぎた。
ガッキーですらコモドドラゴン飼ってたら39歳独身男性(Webディレクター・無職)でも怖気づくわけなんよ。そりゃはじめから知ってたらいいけど、そんなの付き合ってみなきゃわかんない。
もちろんさ、「わたしこういう恋愛してたんだ〜、前の彼氏がぁ〜」って話は聞けるじゃん。ね。企業でいうと「先輩社員の1日」みたいなね。でもさ、そんなんいくらでも嘘つけるしさ。実はその人もうやめてます、みたいな。ガッキーでいうと実はもうその人食われてます、みたいな。コモちゃんに。
「わたし、実はちょっと変わったところがあってね?実はぁ、トカゲ飼ってるの!」とか言われてね、いや、あんたが飼ってるのそれトカゲっていうかだいぶドラゴン寄りのやつやから。トカゲって言われたら嘘ではないと思うけどさ、その、まあ誇大広告っちゅうかその逆っちゅうかね?ハンバーガー買ったらなんか写真とだいぶ違うなーて、なにドナルドか知らんけど、そういうなんかこう現実ってそういうものナルドよね〜って受け入れられるサイズじゃないのよ。誤解のサイズが。ドラゴンだから。そういうもはや限りなく嘘に近い自前情報をさ、出すじゃん企業の採用ページって。油断も隙もないドラゴンやん。
いやだからつまり、企業だって表に出ているのは商品とかサービスしかなくて、実際の労働環境とかどういう人が居るのかまったくわからない。どんなにホワイトでもたった一人ヤベーひとがいるだけで人生終わりかねないんよ。
だとしたらもう、入る前から「どうしてもここ行きたい!」なんてところそうそうあるはずがない。
自社が、それぐらいネームバリューあるんですか?ってことを企業や採用担当は考えたほうがいい。ほんとに。自分から声かけてるくせにカジュアル面談後にお祈りメール出しちゃうおまいさんはさらに本気で考えたほうがいい。女芸人なの?っていうぐらい滑稽だから。THE W出ちゃう?
とはいえ、カジュアル面談って"選考"なんだよね
まちがいなく選考です。
あ、すみません、今日だいぶふざけた内容になってるけど、ここからはまた真面目な内容にもどります。
で、そう(選考)じゃない企業もあるんだけど、限りなく100%に近いレベルで企業は選考をしているはず。なぜなら、「仕事」だから。
業務時間内にわざわざ時間使って会議室など使って面談するわけですよ。とすると「結果がどうだったか」を上司や関係者に報告する義務が発生する。そのとき報告する内容は?当然「どういう人だったか」になるんよ。当然。
実際、僕は採用側にいたこともあって、カジュアル面談やってたけど、そりゃ選考しますやね。しないほうがおかしいぐらいに思ってる。
だから、「カジュアル面談だから」とバカ正直にほんとにフランクに話しに行く人がいるんだけど、絶対やめたほうがいい。っていうかそんなおまいさんはさすがにピュアすぎる。ガッキーがウンコするっていう現実を見るべき。
だから、カジュアル面談は面接のつもりでのぞむべきなんよ。
それぐらいの心構えで行って、でも実は対等に話す、ぐらいでちょうどいい。それでいい感じになれば、その先に内定が待ってる。というか、そこで良い感じになるとだいたいその後の面接選考がほぼ消化試合になる。相手ももうこっちにときめいてくれてるから(かといってその後の面接で気を抜いたら落ちるんだけども。ちゃんと礼儀を持って準備して望みましょう)。
カジュアル面談のゴールと対応方法
カジュアル面談って、どういうゴールにもって行けばいいか難しいんよね。
だって、応募することは決まってないし、だから向こうからも(本来は)お断りといったリアクションもないはずで。実際、カジュアル面談の終わりってoO(えっと・・・・・・・・・これどうするんだっけ・・・・?)みたいな空気になることよくある(笑)
でも、多くのカジュアル面談に行った僕は明確なゴールを持っています。2つある。
- ここはないなーと思った場合:気持ちよく面談を終わらせる(その後のアクションはしない)
- ここ良いなーと思った場合:その場or翌日に「ぜひ選考に進んでみませんか?」と言ってもらう
とくに大事なのは後者のほう。
これをいかに貰えるかが大事。
ぶっちゃけ、(会社にもよるけど)こういう反応がもらえなかったら厳しいと思ったほうがいい。いや、会社によっては「こっちから依頼することは絶対にしない」っていうところもあるので一概には言えない。言えないんだけど、少なくとも企業側から面談依頼を出している企業はそれはないはず。なぜなら、その時点でもう自社からアクションを起こしてるわけで。ちなみに、僕がカジュアル面談後に内定をもらった企業もすべて企業側から「ぜひ正式な選考に進んでいただきたい」というリアクションをもらった企業。・・・ってことなのよ。
じゃあどうやってそのリアクションを貰うか。
実は、これは面接より難しいんよ。なぜなら、定型的な質問が来ないから。お互い対等な立場で意見交換や自分のことについて話す場なので、定型にならない。つまりフリートークに近くて、お笑いでいうと漫才とは違う難しさがある。
即興芸に近いんだけど、でも準備はできる。
カジュアル面談の良いところって、話が脱線できるところなんよ。定型的な質問がないから。そのかわり通り一遍等の準備が通用しないんだけど。でも、相手があーだこーだ自社のことを喋ってくれるので、そこから「あー、あくまで自分の事例ですけど~」って話しの展開ができる。面接だとそういう話がしづらい。だから、専用の準備が大事。
具体的にどうやるか。
スカウトからのカジュアル面談の場合は、必ず募集要項(というかページ)がくっついてるはず。それを読み込んで、さらにその企業の概要を調べる。たとえば売り上げや従業員数、表に出ているニュース(プレスリリース)など。そこから、どういうことをやっていて、どういうことに困ってこの求人を出しているのか想像するんよ。そして、それに対して自分が応えられるエピソードトークを用意しておく。
たとえば50人前後のWeb制作会社が「マーケティング思考を持ったWebディレクターの募集」をしていた場合。
50人規模の場合、ディレクターが8割っていうことはない。ディレクターのみでそんな巨大な組織になれないから(不可能ではないけど)。やはりデザイナーやエンジニアが多数いるはず。ってことは、ディレクターはそこまで大人数ではないはず。うーん、多くても10~20人ぐらいだろうか。
次にその制作会社の制作実績や強みを見る。ここで「マーケティング~開発まで」っていうのを鵜呑みにしてはいけない(笑)。なぜならだいたいの制作会社がそう言いたがるから。しかし実績を見ると制作に偏っていたり、CMS導入などがやたら多かったり、ワークフローやサービスラインナップにマーケティング系のメニューがさほど多くなかったりすることがある。こう言う会社は実は上流工程に弱い。
つまり「マーケティング思考を持ったWebディレクターの募集」は足りないから補充するのではなく、おそらくそもそもいない(もしくは社内における絶滅危惧種)。会社としてもそっちに勝負ができていないんよ。たぶん。
すると当然、面談に行くと「~ってことで困っていて、いまそれで募集をかけてるところなんです」と言われる。そこで答えるべきは
- 自分がそれができること
- それができない組織の中でもリードしていけること
- それがなかなかできない中でもストレスを感じずにやれること
となるわけなんよ。
「自分はそれができる」だけじゃダメで、こう言う会社の場合は「リードしていける」が大事で。リードしていけないひとは採用しないから。「そういう人はどうぞ、いますでにできている会社にいってください(お祈り申し上げます)」になるからねぇ。
で、これを相手の話のなかに差し込めるようにエピソードを用意しておく必要があるんよ。そのためにはまず自分のスキルやキャリアのたな卸しをしておかねばならないんだけど、まあ、それは普通の転職活動でもやるはずなので省きます。
まとめ
うん、まあとくにないんだけど、終わり方が見つからなかったので強引にまとめをつくってみた(笑)
採用企業側のおまいさんは、カジュアル面談ならちゃんとそれ相応の対応をしましょう。っていうかしてくれ。応募したつもりもないのに落選メールが来るってほんと意味わからんから(あー、この会社ダメだなぁって思う)。
応募側のおまいさんは、バカ正直に雑談しに行くのはやめましょう。ピュアすぎるんやで、それ。カジュアル面談ってすんげーチャンスだし、企業側が歩み寄ってきてくれてる場なので、存分にその機会でアピールできるよう、準備をしよう。
うん、無職からはそんなとこ(謎)
*1:僕の場合、実際はそうじゃないこともある。そういうときはその理由を答えます。