こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。
今日はちょっとディスり強めの記事でございます。
あのー、僕はですね、まあそれなりにスカウトをもらうわけです。
というか、内容の強弱はあれどもう10年以上、企業側から声をかけてもらっての転職しかしてないですねぇ。
そんな僕が最近、めちゃくちゃ違和感を覚えるスカウトメッセージが、増えたなぁと思うわけです。
あのね、そっちからスカウトメッセージを送ってきたくせに、
この後の選考フローは「書類選考」となります。
とかいうやつ。
い、意味がわからない・・・
僕は、履歴書や職務経歴書に書いてあることのほとんどをそのサイトに登録してるんですけども・・・。
はー、アホな話やでー
と思ったが、ネットで検索してみると意外とこれの問題が取りざたされてないな?と。
これ、結構問題だと思うんですけどね。
いまこの手法をやってる会社は今すぐやめた方がいいぐらいには?ひどいと思ってる。
それをちょっと書いてみましょうと。
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
■目次
- その転職サイトに、ぜんぶ書いてあるんですけどね?
- 「採用代行」か「自動送信」か
- とはいえ、自分たちがやっていることがわかっているのか
- 応募者は、紛れもなくお客様だと思っている
- その会社のすべてが悪いわけじゃない
その転職サイトに、ぜんぶ書いてあるんですけどね?
そう、書いてあるんですよ、ほぼすべて。
というかもっとぶっちゃけていうと、僕はこのブログなどのURLまで書いてたりするので、もはや転職サイトの匿名性を自ら捨てているぐらいの人でありましてね。
にも関わらず、そしてそっちからスカウトメッセージを送ってきたにも関わらず、
この後の選考フローは「書類選考」となります。
とか言うわけですよ。
えっ
もう見えてると思うんですけど
えっ
どういうこと?
転職サイトの匿名状態で隠されてるのは「氏名」「生年月日」「住所」ぐらいしかないと思うけど、えっ、年齢とか居住地で判断するんですか?
その時点でもうそんな会社、時代遅れすぎてくたばった方が良いですよねー(棒)
そっちから声かけて、すでに(そのサイト内では)公開されている情報なのに、なんでそこからまた書類選考なんですかね?どゆこと?
だったらいま見れば良くない?
いま。
もういま、見れば良いのでは?
そのサイトに書かれている職務経歴などを。
見てからメッセージ送れば良いのでは・・・?
なんでそうしないんでしょうね。
・・・というのもだいたいわかっていて、これ↓だと思います。
「採用代行」か「自動送信」か
おそらくね、これでしょうね。
採用代行、つまり(スカウトを送ってきた)その会社ではなく、実はべつの代行会社がスカウトメッセージを送ってきているバターン。
もしくは、条件に一致した人材に一括で送信しているパターン。
なんでそう思うかと言うと、文面が見事なほどに同じだから。
まず冒頭文がこれ。
●●●●へご登録されているご経験職種・ご希望職種等が弊社の求人条件に近しいのではと思い、ぜひ応募を検討いただきたくメッセージをお送りさせていただきました。
以下をご確認いただき、少しでもご興味をお持ちいただけたのであれば、ぜひご応募ください。
そして文末がこれ。
この後の選考フローは「書類選考」となります。
このようなメッセージをお送りしておりながら非常に心苦しいのですが、面接実施前に改めて書類選考を実施させていただいております。そのため、必ず面接をお約束できない状況ではございますが、ぜひ、ご応募いただけますと幸いです。
これが、どのスカウトメッセージも見事に一緒なのです。
一言一句というレベルで一緒。
僕は一体何通これを受け取ったんだ?10とか20じゃないぞ?というぐらいにはもらっていますねぇ。
非常に心苦しいならそんなメッセージ送らなければいいのにねぇ
バカなのでしょうかねぇ。
心苦しいんだからねぇ、そしたら心苦しくないように、送らなければいいのにねぇ。
まあ、わかるんですよ。
僕もいま、採用側の人間なので。(書類選考&一次面接官やってます)
声かけたってそうそう来てくれない。
カジュアル面談したってそのあと応募してくれないことも多々ある。
そして、人事部門と現場部門は違う組織であり、違う職責を持っていて、採用の(少なくとも前半は)人事部門の仕事で。そうすると、書類を現場部門に見せるにしたって「応募する可能性がある人」じゃないと、見せられない。というか気になった人全部見せてたらもう仕事にならない(お互いね)。
結果として、
- まず、合致する感じの人にスカウトメッセージ送ってみる
- 反応があったら、現場部門に書類選考をしてもらう
となるんでしょう。
とはいえ、自分たちがやっていることがわかっているのか
事情はわかるんですよ。
でも、やり方というか、コミュニケーションの取り方というものがあるでしょうよと。
こういう会社は、自分たちが何をやってるのかわかってないと思うんですよね。
要するにやってることは
- 「私たち企業側はあなたのことちゃんと知る気はないけど」
- 「あなた、私たちに合致しそうだから応募してよ」
- 「応募してくれたら、あなたのことちゃんと知ろうと思うから」
- 「そしていまいちだったら、ゴメンナサイね」
なのですよね。
なんと腹立たしいコミュニケーションなんだw
本当に企業側の人事がそう思っているかどうかは、ここではもう関係ないのです。「やっていることがそういうことだ」ということで。
もうね、笑っちゃうんだけどね、
「転職活動のご状況、いかがでしょうか?」とかいう件名で、再度こんなメッセージ送ってくるんよ。
「ぜひ一度ご確認いただき、少しでも興味をお持ちいただけるようでしたら〜」
そこまで思うんなら、先に書類選考すればいいのにw
自分たちは、無駄に暑苦しいゴミみたいな自社紹介の文章を送りつけてくるくせに、送った相手(あなた)のことはほとんど見てないし見るつもりもありません、あなたが興味を持ってくれたら見るので、よろしくね・・・っていうね。
しねばいいのに(笑)
そんな会社、さすがに僕は応募しようとは思わんですね。
そんなひどい会社に行かなくても食っていけますしねぇ。
応募者は、紛れもなくお客様だと思っている
いや、コミュニケーション以前に、スタンスとしておかしいと思うのですねぇ。
つまるところこの施策(やり方)は「効率化」なんですよね。たくさんの候補者にガツっと送りまくって、反応があった候補者だけちゃんと扱う、という。ぜんぶを「ちゃんと」扱ってたら、時間が足りないから。
でもそれは、「私たち(企業側)は時間かけられないけど、応募者に時間かかってしまうのは知りません」と言ってるのと同じで。
その、スタンスがひどいと思うんですよね。
自分たちは労力を減らしたいのに、それによって相手に負担になってもそれは気にしないって。どんだけひどいのよ、と。
でもね、企業としては本当にそれじゃダメだと僕は思うんですよ。
需要(人気)と供給のバランスなんか関係なくて。
僕はいま、BtoCの会社、つまり「一般の人が知っている会社」におります。そしてその会社で一次面接官も担当しています。すると、面接官やるのが怖いんですよ。
採用に応募してくる人もファンだから。
「自社に興味がない人」の方がいかに楽か・・・。
端的に言えば、お客様なんです。応募者も。
それは、「応募したんだからお客様」っていう意味ではなく(最終的にはそうなんだけど)、本当にそのままの意味で「(プライベートの時に)お客様の人が、応募してきた」という意味で。
その人が、面接官(僕)にひどい対応をされたら、トラウマになるほど腹が立つかもしれない。いや、そうじゃなくても全国に店舗がある企業なので、たとえば最寄りの駅に行くだけで思い出す可能性があるわけですよ。「あ、あのひどい面接官のところだ」と。無名の会社なら思い出すタイミングすらなかっただろうに。
「お金を払う=お客様」じゃないんですよね。
有名だろうが無名だろうが、「この会社、良いかも」「働いてみたいかも」と思った時点で、それはもうお客様だと思うんですよ。自分の持っている資産のなかで、お金を払うのか、時間を捧げる(=働く)のか、の違いでしかなくて。コストを支払ってそのブランドや企業に寄り添おうとしていることに違いはない。
だから僕は、面接官をするときにいつも言っていますねぇ。
- この場はあくまでもマッチングの場だと思っています
- だから、もし仮にご縁がなかったとしてもあなたの能力が低かったなんて思わないでください
- ただ単に、弊社の今の組織フェーズと合わなかっただけです
- だから、今日はお互いが「一緒に働いたら楽しくなるかな?」を相談する場としてお話しさせてください
- 肩の力を抜いて楽しく相談しましょう!
これがわかってない人事や採用担当が、「スカウトを送りましたが、次は書類選考です」なんてアホなことやるんでしょうね。自分も選ばれる側だということがわかってない。(そしてそれは、自社に人気があるとか関係ない、ということも)
だから僕は、そういう会社には行かないし、ひどい会社だなぁと思います。仮に、その会社がやっているんじゃなくて、採用代行だったり、転職サイト側がそうしてるだけだったとしても。だって、求職者に対して何が送られているかみてないんだから。その時点でダメでしょう。
その会社のすべてが悪いわけじゃない
会社の規模によりますけどね。
大きな会社になればなるほど、人事や採用部門と現場は距離があって、そもそも人数がいて。人事がダメなだけで、現場部門は悪くないこともあるので。
だから、そう簡単に会社も人も切り捨てるべきじゃないんですけどね。
いや、なんていうか
ふとおもったん
ワイの会社も同じことしてたらどうしようと思って
こまったー
わからないー
たぶんしてないけどー
でも確固たる自信はないー
まあでも、僕は前述の通り、応募者もお客様だと思ってます。
そして、お客様だろうがそうじゃなかろうが、せっかく出会えた人なら、楽しくお話ししたいと思っています。
これだけは本当なので。
皆様よろしくお願いします(何が)
今週末のTwitterスペースおなしゃすですー