笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

やたらと競合調査したがる人、いるよね〜。

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こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。

 

WebディレクションとかWebマーケティングの仕事をしていると、いや、もはや「ビジネスの話」をしていると、もうすぐに「競合他社調査をしろ」っていう人、多いんよねぇ。バカなのかなぁ

 

指示する方だけじゃなくて、大きなWeb制作会社やコンサル会社でも基本セットに競合他社調査が入ってたりして、当たり前に競合はこうでした〜なんて言うのだけど、「うん。うん?で?それが何なの?」っていう話をする会社、本当に多い。

これねぇ、受けるクライアント側も競合のこと知りたいんですよ。だから「ほぉほぉ」「ふーんそうなのかぁ」となってあまり問題視されなかったりするんですよ。

だけど、意味がないものは、意味がないのであって。

という、今日は「その競合調査、アホすぎない?」っていうお話。

 

 

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。

 

■目次

 

 




 

競合調査は「競合」を「調査」することである

書いてみれば当たり前なんですけどね。

だけど、こう書いても、わからない人はわからない。

「うん、そうだよ、競合他社を調査することでしょ」

としか思わない。

 

でも。

 

「あのコンビニを、調査する」

 

となると、えっと、なにを?っていうかなんで?となるはず。

だけど「競合を」「調査する」と言うと、なぜか会社のえらい人を中心に「うん」と言い出す。言い出して、それで終わる。

おかしいですやね。

競合他社の何を調べるの?それは何のために?調べてどうなるの?それっておいしいの?え?食べ物じゃない?じゃあ何になるの

 

一生懸命に調査して、時間をかけて、それって無駄じゃない?

 

じゃあ、競合他社調査って何のためにやるんだっけ?

という、これを整理しない人が世の中にいっぱいいる。簡単に言えば「分析することが目的化」している人がいっぱいいる。だから、競合他社調査レポートを読んでも「へぇー」以外の言葉が出てこない資料がつくられたりする。

そうじゃなくても、「競合を見てみましたが、とくに何も見つかりませんでした・・・」っていう若手ビジネスパーソン、めっちゃ多い。

それは、その時点で大間違いである。

 

 

競合調査の目的って?

これを整理してないんよね。

そして、整理する/しない以前に、これをパッと答えられない人がとてもたくさんいる。「パッと答えられない」とは、目的を意識していないということではなく「競合他社調査ってだいたい何が得られるんだっけ」っていうことを、もともと知らない。そこを調べてない

「クルマを運転できる」とは、たとえば遠くへ行ける、人を運べる、物を運べる。

この程度はすぐ出てきますね。
他にもあるかもしれんが、とにかくまあまあ網羅はできる。

競合調査について、これすらできないまま調査をスタートしている人が、たくさんいる。

そして、そんなふうに競合調査をするから、目的の整理はもちろんできてないし、だから出てくる調査結果も、「うん・・・で?」みたいなレポートになる。

 

競合他社調査って、だいたいこういう目的なんですよね。

 



 

「競合他社の状況把握」と「自社のポジション把握」はほぼ同じなんですけど、だがまったく同じではないですね。自社がどうだこうだであろうが、それとは関係なく市場を知るという目的で競合他社の状況把握をすることはあるわけです。べつに自社がどうかをそこに含めなくても良い。

っていうか、浮気調査ですらそうですやね。

夫や妻が「浮気をしているかどうか」の調査であって、自分と浮気相手の比較はそこに含まれていないはずで。それをやるとしたら、その目的は次のステップの「浮気相手から奪い返す」が目的のときになる。

まあでも、その2つは混同しても大した問題じゃない。でもそれと「ベンチマークを見つける(いつも参考にするような相手を見つける)」はだいぶ違うんですよ。これが目的なのに、それがない調査レポートって、そりゃ無駄でしょうね。

何か少し迷った時に「あそこはどうしてるんだろう?」を見つけるって、すごく大事なんですよ。たとえばネット通販ならAmazonだったり(ある意味では真逆の)楽天だったり。ファッション通販ならZOZOでしょうね。必ずそこの真似をするということではなく「ちゃんとやっているすごい企業はどうしてるんだろう?」を知ることのいかに重要なことか。それを知った上で「じゃあ、自社はこうしよう」をすることが、とても大事で。

 

で、これもまだいい。

目的1〜3は地続きなので。

 

目的4(手法を貯める)は、もうほんとにぜんぜん違うんですよ。目的1をやっていれば自然と目的2や目的3にたどりつくことはあるけど、目的4はまるで違う目的なので辿り着かなかったりするし、逆に変にたどり着いてしまうとおかしな調査レポートになる。

 

だってね、

「隣のコンビニは、この時間帯はスタッフが何人だった」

という、経営における人員配置の話をしてるのに、その中に突然

「このコンビニでは、このパンが売ってました!」

とか言われたら、はぁ、そうっすか、になるわけで。

 

だが、聞いてる方もそれに興味があると言うか、「いま、何のために競合情報を聞いているのか」を考えてないので、むしろ興味津々で聞いてしまう。で、そのあとの行動に何もつながらなかったりする

冷静に考えると、アホなのか・・・?となってしまうはずなのだけど、なぜか競合他社調査においてはそれが起きない・・・。

 

目的4は、つまり「おもちゃ箱におもちゃを増やす」行為なんですよね。いますぐ使うかどうかはわからないけど、何かを解決したい、何かを導入したい時に「どういう方法があったっけ?」となり、そのときに「方法のおもちゃ箱」があると助かる。その中から見つければ良いから。というか、本当に優秀な人は、毎日そのおもちゃ箱におもちゃを貯めていますやね。日々の行動の中で観察をして。あの広告、いいな〜とか。

これ、「競合他社の状況把握」とはまるで違いますね。

これを混ぜることの、なんと愚かなことか。

そうして、目的を意識しないから、

「競合を見てみましたが、とくに何も見つかりませんでした・・・」

なんてことを言い出す。

 

他社と大きく違わないなら、それが「競合調査で見つけたこと」なんですよ。

 

だけど、目的がないから、そういう調査結果を導き出すことができない。
(っていうかそもそもだけど、「競合他社調査」と「競合他社サイト調査」も違うわけで)

 

 

競合他社を見たからって答えが見つかるわけじゃない(業界平均とかクソである)

クソは言い過ぎですw

だけど、これなんですよね、そもそもは。

「目的」があるから「答え」が見つかる。

正確には「目的」があるから「達成」が存在する。

 

競合他社がどうしてるかを調べたところで、自社がどうすべきかなんて見つからないんですよ。だって他社は自社じゃないんだから。他人は自分じゃないんだから。誰かの「結婚相手探し」が有効だったとしても、それは自分に有効かどうかはわからんわけです。あくまで参考であって。サッカー観戦が組み込まれた街コンがいいよっつったって、サッカーぜんぜん好きじゃないとダメかもしれないし、そもそもその人、おっぱいがデカかっただけかもしれないし。

「ゆーたってあなた、あなた美人だからそりゃどこの街コン行ったって見つかるよ」

って、あるわけですよw

業界平均ってほんとみんな知りたがるんですよ。いや、業界平均がまったくの無駄とまでは言わないです。だが、TVCMを流している企業と、口コミだけで運営している企業のサイトを並べてもまったく意味がないんですよね。認知が増えれば増えるほど、購入につながらない人の割合は増えるわけで。そのサイトの直帰率を比べて何の意味がある?

大事なのは、何をやった結果どうなったかであり、さらにいえば、現在・過去・未来の状態(数値)を観察し続けることなんですよ

同じ活動をしているのに、先月より大きく下がった、大きく上がった。何があった?これこそが重要であり、逆に言えば「こういうことをやった。どうなった?」が大事で。「業界平均と同じだから安心」なんて、ただの気休めにしかならんのです。*1

 

数字は数字でしかないし、他社は他社でしかなくて。

「どうしてそうなったのか」

「(他社は)どうしてそうしているのか」

の方が何十倍も大事なのだけど、競合他社調査の目的を意識しない人は、そこが完全に抜ける。そして無駄な時間とお金を使う。馬鹿馬鹿しい・・・。

 

あらゆる全てにおいて、目的を意識しよう

競合他社調査に限らないのだけど、ぼくは、(少なくとも仕事においては)すべてにおいて目的を忘れてはならないと思っています。

そもそもね、競合調査にだって時間と労力がかかるんですよ。

 

調査しなくたって正解がわかるなら、調査しないで良いんですよ。

 

なのに、なぜか競合調査は「当たり前にやるものだ」と思っている人が多い。むしろ、なぜか、経営層に多い。

 

競合他社調査だって、自社サイトのアクセス解析だって、目的があるんですよ。その目的を意識しないでやるから、何が言いたいのかよくわからないアクセス解析レポートが出てくる。うん、そっか、直帰率、うん、で?みたいな。

 

すべては、目的のために。

すべては、自社の利益のために。

そしてそれらのだいたいは、こうですよね。

 

すべては、ユーザーニーズのために。

 

僕もみんなも、そしてみんなも僕も(同じだろ)。

意識していきまっしょい!

 

 

 

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*1:何度も言うが業界平均はそれはそれで意味はありますけどね。