笑顔を創りたいWeb屋の日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

できないやつが悪いんじゃない、"できるやつ"が悪いんだよ。

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こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。

このコロナ禍の頃中(ダジャレ)、○○警察といわれる人が増えるというか、心に余裕がなくなって人を叩いたり敏感になってる人がたくさんいますやねぇ。悲しいやねぇ。

で、間違った人を叩いたりというのは(叩いてる本人が)弱ってたりするゆえに出てくるもので、ある程度しょうがないんだけど、プライベートやオープンな場かどうかは関係なく、どうしても人を叩きがちになる。たとえば仕事でも、できない人や間違った人を。

もうちょっと落ち着こうぜ?っていう話ではあるんだけど、こと仕事においては、そもそも根底がそう言う話じゃないよね、と思うわけですよ。もちろん心に余裕を持つことも大事なんだけど、そういう精神論の話ではなく。というか、精神論は関係ないし精神論というならそれだけ仕事に熱意を持ってるということなのだから、できない人を叩くのもあながち間違いではないのよ。精神論でいうならね

ただ、まちがいなくそういう話じゃない。できないやつを叩くのは基本的に間違ってる。むしろ、できるやつの方が悪い。

今日はそんな「仕事場でのコミュニケーション」の話。

■目次

 そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。



 

できないひとに怒ってしまう人

いるんよねぇ。

「これならこういうことまでやってくれないと困るんですけど」

「あたりまえじゃないですか」

「仕事をなんだと思ってるんですか?」

仕事をなんだって、お金もらうためにやることなんですけどもね。うん。

こういうこと書くと、とくにはてな界隈で「たかが仕事に入れ込みすぎ」とか「はいパワハラ」とか、そういうマナーやモラルみたいなものに話が行きがちなんだけど、僕はそういうことが言いたいわけじゃないんよ(パワハラになるとは思うけど)。

ものっすごい、根源的なことを問いましょう。

 

あなたに、同僚を怒る権利があるんですか?

 

あるの?

いや、ないですよ。基本的にはない。そういう権限を会社から与えられてない限りは。

非常に気が利かないディレクターが、デザイナーに対して、バナーデザインの要件や指定をすべて電話でしてきた。電話だと履歴が残らないので齟齬が起きたりどちらかが忘れたりする可能性がある。はじめに電話だったとしても、あとでメールやデータにして送るとか、ディレクターならそれぐらいやった方がいい。

さて、受けたデザイナーはディレクターを怒れるか。うん、微妙だねぇ。デザイナーが聞いたことを箇条書きにしてあとでメールすればいいし。やりようはいくらでもある。

 

では、こういうのはどうでしょう。

提案プレゼンの重要な会議に、プレゼンターであるディレクターが大遅刻してきた。しかも寝坊。これはやばい。クライアントとの会議の時間すら守れないというダメ人間の典型。しかもこのディレクターはこういうことが1回や2回ではない。同行する営業さんはディレクターを怒れるか。

 

これは怒れるでしょうね。

 

嘘。

僕はこれでも怒る権利はないと思っている。

 

クライアントと一番密にやりとりする営業担当としては明確に被害を受けているのに、でも怒れない。

不思議な話だねぇ(って僕はそうは思ってないけど)。

 

そもそも「怒る」とはなんなのか

ここでいう「怒る」というのは、多少感情が混じっていたとしても基本的には「責任追及」でしょう。

「どうしてお前の責任はこれなのに、最低限の対応すらしないのか」

こういうことよね。

さて、これを同僚にいう権利が自分にあるのか?という話。

はっきりいうけど、そんなもの無い。

なぜなら仕事における「責任」というのは、約束つまり仕事上でいえば「契約」を前提に発生するから。

どうもこれを忘れてしまう人が多いと思うんだけど、仕事というのはそれが社内だろうが社外だろうが「契約」なんよ
すごく簡単な話、

「当社はこういうことをしてほしいです。してくれるなら月給○○払います」

  ↓

「わかりました。わたしそれやります」

でしかない。

会議に限らず「会社に遅刻せず行く」というのは、就業規則に書かれていることであり、就業規則を守らなければいけないのは同僚との契約じゃない。労使関係にある雇用主と労働者との取り決めによるもの。

つまり「遅刻をせずに出社する」という責任は、誰から誰に発生しているのかというと、会社から従業員に発せられてるものなわけですよ。ということは、「責任を全うしなかったときに怒る権利があるのは誰か?」となれば、それは雇用主なんよ。理屈で考えれば。

もちろん、同僚だってそれで被害をこうむることもあるんだけど、それとてその同僚(本人)が会社と約束しているのは「周りの人が遅刻をしない前提で仕事をしてくれ」でしかない(より正確に言うと「就業規則を守る前提」)。

 

つまり。

 

もし、同僚が大遅刻をしてきて自分の仕事やその成果に大きな影響(損失)が出るというならば、そこで怒る(訴える)べき相手はその本人じゃ無いんよ。会社側に言うこと

「おい会社よ、おまいは"このメンバーでこのクライアントのプロジェクトをうまくやってくれ。みんな優秀だから"というが、あのディレクター、ポンコツやないか。大事な会議に寝坊してくるやないか。そんなディレクターと一緒でうまくやれるはずないんだが?どうするんだ?」

これが本来あるべきアプローチで。

 

杓子定規なやつだ、と思ったならいま一度かんがえよう

当たり前だけど、同僚の誰かがミスをしたからってすぐに会社に報告なんて僕だってしない(笑)。基本的には、それは最後の手段。

しかし、僕はそう言うことが言いたいんじゃ無い。

コミュニケーションとして、自分の立ち位置として。
相手のミスや過失を言及するとき、その責任を追及する権利が自分にはあるのか、ということはちゃんと考えるべきだ、と言ってるわけですよ。

極端な話、遅刻魔のディレクターがいたとして、そういうディレクターでも会社がそれで良いというなら良いんですよ。だってそういう契約なんだから。会社が許してるならそれがすべて。寝坊するけど、他の部分では超優秀なのかもしれないし(超優秀じゃなくても関係ないけどね)。

自分はどういう立場からどういう角度で、誰に対して何の権利があって話をしているのかを考えろっていう話なんよ。そういうことを考えもせずに「仕事はこういうものだろ」「こんなことありえないだろ」という考えだけで他人に怒ることを、思考停止というんだわ

これは「怒るな」と言ってるわけじゃないのよ。

そりゃ、超重要なプレゼンにプレゼンターが寝坊で遅れてきたら腹は立つ(笑)

ただ、そのとき怒るにしてもそれは仕事として怒るんじゃなくて、同僚として、もっといえば友達に近い感覚で怒るべきだと思うんだわ。

 

「いやいやおまえ、さすがにこれはまずいだろ(笑)」

 

と。

それで遅刻の損失がカバーできるならカバーすればいいし、カバーできないなら会社に言えばいいし、言わなくても良い。この案件で多少評価が落ちても他の案件でリカバーできると思うなら、本人に愚痴をいうだけで終わるのだってなんの問題もない。

ただ、「おまえふざけんなよ!この案件どうすんだよ!どうしてくれるんだ!!!」と本気で怒るのは絶対に違う。そう思うなら、それは会社に言えば良い。この案件がそのポンコツディレクターのせいでダメになるなら、それによって自分に被害があるなら、あなたにとってそれはそのディレクターのせいではないんよ

そういうやつと一緒にプロジェクトを組めといった会社の責任。なぜなら、会社は「みんなちゃんとやる前提でチームを組んだ。だからうまくやってくれ」と、あなたに指示を出しているのだから。「ちゃんとしてないやつがいるじゃないか。どうするんだ」と。

 

できないやつが悪いんじゃない

実は似たようなことを僕は以前に書いているんよ。

この話を、会社側(マネジメント側)の観点から書いたのがこの記事で。

toksato.hatenablog.com

誰でもわかると思う。

フリーザ(戦闘力53万)戦に戦闘力5の地球人を戦士として放り込んだらどうなるか。

それで戦って勝ってこいと言われたら。そして案の定、戦闘力5の地球人を守るために貴重な戦士がピンチになったら。

さて、この話で悪いのは誰か。

経営者でありマネージャーでしょう。
つまりアサインした人。

大事なプレゼンの日に寝坊してくるディレクターも基本的にはこれと同じなんよ。ポンコツということは、ディレクターとしての戦闘力が低いということだから。しかも、経営者やマネージャーは「ちゃんとしてるやつだからシクヨロ」とか言ってるわけで。ちゃんとしてねぇじゃん、寝坊してくるやん、っていう。戦闘力10,000かと思ったら5じゃんっていう。

仕事において「できないやつ」というのは絶対にいるんよ。というか、僕だっていまもできないことはあるし、新卒の頃はもっとできなかったわけだし。そして「できないこと」は罪じゃない。できないならできないなりの給料に設定すればいいだけで、そしてそれは会社と当人が取りきめれば良い。

私と同じくらい給料もらってるのに、こんな当たり前のこともできないなんておかしい!って?じゃあそれはあなたが貰わなすぎなのかもよ
むしろ、逆に言ってしまおう。奉仕精神なのか自己犠牲なのか社畜なのかしらんが、給与の交渉もせずにめいっぱいがんばるなんてのは悪だ。アンタみたいな人がいるから経営者はあぐらをかき、仕事がどんどんキツくなっていくんだわ。猛省しなさい。

 

ごめん。

 

言いすぎたよ!
ワイ、間違いなく言いすぎたよ!

 

っていうかやっぱそのポンコツが貰い過ぎなのかもしれない!!

 

とっちめようぜ!(ひどい)

いや、まあ冗談だけど、優秀なあなたが貰わな過ぎなのかもしれないし、ポンコツな彼が貰い過ぎなのかもしれない。そんなのはわからないし、会社が決めることで。不満なら会社に訴えれば良いし、会社がおバカさんであなたが優秀なら、間違いなく他の会社が放っておかないので転職すれば良い。

ちなみに「ポンコツを抱えてもうまくやるやつ」になると、会社はいっぱいお金をくれたりします。オッサンによる平野レミばりの唐突アドバイスです。
平野レミは"唐突"にかかります。

 

ディレクターやプロジェクトリーダーの仕事は「与えられたメンバーで最高速度を目指すこと」

だから、できないやつが悪いんじゃないんよ。

できないことを任せてる会社が悪い(優秀なあなたにとってはね)。

まあでも、本人も周りも、その人の能力を超正確に把握するなんて無理だから、これはある程度は「起こるべくして起こる事態」とも言えるんよ。誰かが遅刻したり、誰かが忘れ物したり、誰かがミスをしたり。ときどき著しくディレクターに向いてないやつがディレクターになったり。(ヤダ!太字にしちゃった!本音が漏れてる!はてなブログの呪い装飾機能だわ!)

っていうかさ、仲間じゃん。

できないやつだって良いところあるだろうし、仲良くなった方がきっと楽しいよ。

漫画「ワンピース」でナミが病気になったとき、ビビだって言ってたじゃん。

「一刻も早くナミさんの病気を治して そしてアラバスタへ!!!それがこの船の"最高速度"でしょう?!!」

この話、このブログで何度目だろうw

いや、でもこのとおりで。ナミは超優秀な航海士だからみんな(読者)の目も優しくなるんだろうけど、ナミじゃなくたって好きで病気になるやつなんていないさね。コロナに限らずね。

できないやつだってできないなりにがんばってるんだろうし、ある意味ではかわいそうな話でもあるんよ。できないのに、会社から「できるだろ?」って仕事まかされちゃって。

そもそも、いつでも潤沢な人材や予算を渡されるわけでもないわけで、僕らがやるべきことは与えられた環境でベストを尽くすことだけなんよ。それ以上でもそれ以下でもない。一緒に組んだメンバーができるかできないかで怒るなんてのは、やるべきことじゃない。そんなもんは必要ないのだ。

 

仕事(関係)における土台を忘れるな

この話の最も重要なのはね「怒るな」ってことじゃないんだわいさ。

人間は感情の生き物だし、ときにそれが相手のためになることだってある。

とか言いながら、ぼくはこの記事の中段で労使関係なんて思いっきりドライなこと書いてるんだけども。

でも、それこそが言いたい。

仕事である以上、土台にあるのはドライな関係なんですよ。どこまでいっても、土台となるのは労使関係であり、同僚はその労使関係の中で一緒に働く駒同士でしかない。だから罵倒する権利もないし、怒る権利もない。

そこに感情をのせるなとは言わない。前述の通り感情を見せることで良い方向に転がることもある。相手のためになることもある。

でも、それは土台ありきの話で。

ビジネスマンなら、いや、とくにディレクターなら。
ドライという土台の上に、ウェットを積み上げろ。

お互いの関係性を忘れるな。わきまえろ。
怒る、怒鳴る、自分の仕事観を押し付けるなんて、もってのほかだ。

そしてそれを理解した上で、強く意識した上でウェットになれ。

 

「おまえなぁ、やっちまったもんはしょうがねぇけど、さすがにあの寝坊はまずいだろうよ。俺だってがんばるけどよ、さすがに庇いきれんよ?おまえの査定を下げたいとも思わないしさぁ。でもこのままじゃさぁ、俺も自分の給料のこともあるし会社に言わざるを得なくなるしだなぁ。あ、ビール空いた?つぎ何にする?」

 

あるべきはこういうコミュニケーション。

これが「デキるWebディレクター」だとおもうんだぜぃ。

 

 

まあ僕、2ヶ月ちょっと前まで無職だったんですけどね。