だけどもだっけっど?なんつて。
こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。
自分で言うのもなんだけど「Webディレクターって潰しがきくよなぁ〜」と思っていて。
しかしここ最近、同じWebディレクターに話を聞いてると、それに本人が気づいてないような気がしてですね。
今日はその根拠とか、「とはいえ、ダメなやつは違うからな?」っていうとっても偉そうな記事でございます。(いつもそうだけど)
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
■目次
Webディレクターがやってることって、こうじゃん
そうじゃん(謎)
えーとあのーまず前提だけど、ここでいう「Webディレクター」というのは、携わる案件に、制作や開発が絡むタイプのWebディレクターを指しています。
といいつつ、必ずしも制作が絡む必要はなく、たとえばサイトに対する新たなツールの導入を進める立場とか、広告系のディレクターでもランディング後のページまで含まれている(けどページ制作のディレクションまではしない)プロジェクトの人は該当すると思います。
・・・というと、もう誰なのかよくわからんw
むしろ、除外されるタイプを書きましょうか。
「完全なウォーターフォールな工程の中で、1工程を一人で担当しているディレクター」
要するに、ディレクターといいつつも他の職人たちと絡むのではなく、分析やレポーティングなど、一人でアウトプットの中身をディレクションしてるような人?は除外しています。
さて、で、ですよ。
そんな(除外してない方の)Webディレクターって何やってるっけ?っていうね。
多くはこうじゃないですか?
- ヒアリングしたり、別途調査したり
- 課題を定義して
- 解決施策を提案して合意を取り
- それを多種多様な職人さんに依頼して
- 納品まで進捗を(質・コスト・人を含め)管理して進める
うん。もう答えを言ってしまった気がしてならない。
このひと、いまめっちゃ世の中で求められてますからねえ。
いま、どんな人が求められているか
うんまあただのtoksato調べですが。
でも、たぶん世間の実態とそう大きく相違ないとおもんます。
「プロジェクトを立ち上げ、人を巻き込み、ゴールまで導けるひと」
うん、いやぁ、ぜったい求められてる(笑)
っていうか、不足していますね。
いやこれね、たった一文で書いたけど実践するのはめちゃくちゃ大変ですやね。
「プロジェクトを立ち上げ・・・」
うんもうこれが難しい。
世の中には「これやりたい!やるぞー」と言うだけでプロジェクトを立ち上げたと思い込んでるオッサンオバサンがめちゃくちゃいて、そういう輩の頭をドツいてやりたいわけですが。そんなのは子供が「ぼくこれほちいの!」って言ってるのと変わらん話で。*1
- そのプロジェクトを何のために発足するのか
- そのプロジェクトはどうなったら成功なのか
- そのプロジェクトには誰が参加するのか
- そのプロジェクトは具体的にどういう進め方をするのか
- そのプロジェクトでは、どうやって物事を協議し決定していくのか
- そのプロジェクトは、いつまでに終了する予定なのか
こういうことを決めて、全員に合意をとってやっと「プロジェクトを(満足に)立ち上げた」と言えるのですよ。うん。そして、どこにいってもこれができる人が本当に少ない。
なんとなく雰囲気で「こういう企画で〜、目的はこんな感じで〜予算はこうで〜、進める感じです。質問ありますか?」とだけ話して、会議を終了したりして。そして、実は具体的な進め方など何にも決めてないので、すぐに進捗がストップしたりする。かなしい、なんとかなしいことか。あのキックオフ的なミーティングはいったいなんだったのか。
「人を巻き込み・・・」
でた、むずかしいやつ。ワイ知ってる。これもだいぶ面倒くさい。むずかしい。
だいたいのプロジェクトは、多くの人や職種が絡むわけですよ。それこそBtoC企業だと店舗対応してる人まで必要かもしれない。でもね、まあ、これが難しい。多くの人や職種が絡むということは、それだけ性格や個性もバラバラの人が集まるということで。そりゃ癖もある。
それぞれの職人ごとに個性があり、すなわちそれはその人ごとに適切なコミュニケーションというものがある。全員に杓子定規に同じ言い方をしてうまくいくかというと、まあほんと、うまくいかない。人によって腹を立てるポイントも違うし、受け取りやすいタイミングやデバイスも違ったりする。
それら多くのプロジェクトメンバーに対して、相手を気遣いながら適切なコミュニケーションを取る必要がある。なんと繊細でむずかしいことか。
うん、なんか自分で書いてて嫌になってきた(笑)
「ゴールまで導けるひと・・・」
はいでたー、超むずかしいやつー、ふざけんなーどんだけ問題起きるんじゃーやめたるわー!(やめない)
プロジェクトをしっかりと立ち上げて、適切に職人さんたちに依頼を出しても、それであとは揺れる椅子に座って優雅にコーヒーをすすってりゃ良いわけじゃない。違いのわかる男になってれば良いわけじゃない。
「はぁ〜、とりあえず各人が作業して進められるところまでできたわ〜」って一息ついてると、だいたい問題が起きる。起きている。断りもなく。せめて断りぐらい入れてくれ。あとなんでなんだ、起きる問題はだいたいうっすら想像したことだったりする。なんでだ!(そして「まあ、それはないか・・・」と可能性を消した自分に後悔する)
だから、ゴールにたどり着くまでに起きるさまざまな問題に対して、適切に対処していく判断力とスキル、そして精神力が求められる。*2
どうして、そんな人が求められているのか
まあ、そりゃもう言ってしまえば、これができない人の方が圧倒的に多いからですやね。
プロジェクトを立ち上げる時に何を決めなきゃいけないかがわからないし、その合意の取り方も知らない。
多くの人を巻き込もうにも、声の掛け方すらわからなかったり、声をかけてもそれが不適切だったりして嫌われたり。それを恐れるがあまり、ストレスに感じてしまって潰れたり。
そもそもですね、多くの人は、自分の仕事や領域をきちんと定義され、自分のタスクも分解されたうえで、それをしっかりとこなす側にいたいんですよ。まあそれの方が安定して毎日穏やかに過ごせますからね。
でもね、世間の重要な仕事(=単価の高い仕事)の、そのほとんどはプロジェクト化もしてないし、しっかりとタスク分解もされてないし、先も読めんのですよ。まあそりゃ、基本的には「売り上げ」という誠に不確定で不安定なものを求めて行ってるものですからね。変更もあれば、多様なスキルも必要でありつつ、そもそもどんなスキルが必要かすら最初は不明でね。
でもWebディレクターがやってることって、すごく大雑把にいえばこれと同じじゃないですか。これの、Webに関する案件を受け持ってるのがWebディレクター。
だから、Webディレクターって本来とっても潰しのきく職業なんですよ。
誤解を恐れずにいえば、おそらくどんな業界でも生きていける。
でも、こんなWebディレクターだとダメですね
かといって、「Webディレクターやってりゃ誰でもいけるか」っていうと、そうじゃないのも事実ですやねぇ。
以下に列挙していきましょうそうしましょう。
・「つくること」にこだわりすぎる
いる。めっちゃいる。
いや、その仕事や職種が「つくること」を求めている仕事ならそれで良いのですよ制作会社はもちろんのこと、代理店もそういう部分はあるだろうし。
ただ、多くのプロジェクトは「つくること」が目的じゃないんですよね。「つくったもので売り上げをあげること」が目的なんですよ。
これは、とくに事業会社で多く見てきたんだけど「良いモノを作ること」が目的化して、そこまでクオリティもプロセスも求められていないのにそれにこだわったり、途中の変更を受け付けずに頓挫させてしまうディレクターをたくさん見てきた。
制作会社ならそれでいい。良いモノを作って納品することで、お金をもらうビジネスだから。でも、事業会社は違う。作ることは手段に過ぎない。しかし、良いモノをつくることに固執し、それができないことにストレスを感じ、文句を言うだけ言って社内や上司から煙たがられるWebディレクター、たーくさん見てきましたw
すべては、目的のためなのです。それがわからないままWebディレクターやってる人はダメでしょうね。どこいっても通用しないです(制作会社以外は)。
・「新しいこと」やリスクを取り入れる気がない
たとえば制作会社以外の企業に転職した場合、もうあなたは「Web"制作"ディレクター」じゃないんですよね。いや、実は事業会社にすら「Web"制作"ディレクター」は実在します。でも、事業会社の場合ほぼ間違いなく制作以外も面倒みることを求められます。まあ、そりゃまず「(その)事業」をなんとかしていくのが仕事だし。
そうなるとね、たとえば僕なら人材業界やアパレル業界にいて、その業界のことを勉強したり、そこで働く人たちと、Web"制作"と何ら関係ないプロジェクトを組むことも多々あるんですよ。
そういうときに「私はWeb制作のディレクターなんで」とか自分の守備範囲しかやろうとしない人はダメですね。次第に渡される仕事が限られて、当然その会社でのキャリアアップ給料アップもできない。そして、そもそも制作を極めたければWeb制作会社にいればよかったわけで、制作を極めていくこともできず、キャリアとして腐っていく一方ですね。
Web制作の分野から離れた時点で「なにがしかの1年生として勉強したり、リスクを負ってトライする」ということになるし、そうじゃなきゃその会社に来た意味もないんですよね。
・正しい進め方に固執し、柔軟に対応ができない
これもたくさんいる。
正しい進め方をすることによって問題を未然に防いだり、制作側を守ったりすることができた経験が多いんでしょう。すると、「正しく進めることこそ正義」となって、それを譲らなくなる。
でもね、はっきり言うけど正しい進め方かどうかなんてどうでも良いんですよ。大事なのは、ビジネスとして成果が出るかであり、行き当たりばったりで進めた方が成果が出やすいなら、そっちを選べば良い。
グダグダ進めたって良いし、納期をのばしたっていいし、ちゃんとしたドキュメントがなくたって良いし、何なら誰かの確認をすっ飛ばしたって良いのです。それが、成果のための判断であれば。
そういう判断ができず、「これが私が受け継いできた正しい進め方なのに、周りがポンコツすぎてわかってない!」っていう人は、制作会社を出ちゃダメですね。他の業界じゃ通用しないので。
・上がしっかり整理した仕事じゃないと、対応しない(できない)
実は、意外とこういうWebディレクター多いんよねw
まあ、気持ちもわかるけど。
でも、あなたのために仕事をわざわざ整理して受け取りやすいようにしてる時点で、そもそもディレクターなんぞいらんわっていうのが実は真理だったりして。
こういう人はまちがいなく事業会社では通用しないですね。だって、そもそもその要件を整理して発注するのが仕事なわけだから、整理されてないのが当たり前で。
いやまあぶっちゃけるとこの人、Web制作会社じゃなくても通用しないんですけどね。経営コンサルに行っても、SEO会社に行っても、ツールベンダーに行っても。っていうかたぶん、今いるWeb制作会社でも大した役割は担えてないでしょうねw
なぜかこういう人は自分の要求だけはイッパシに語ったりするので、面接でハキハキものを言うように見えて間違えて採用されちゃったりするんですけどね。同じ会社にいても、やれあれがない、これがおかしい、それが不足している、と綺麗に整った案件しかやろうとしないので、邪魔でしょうがない。
つまり、がんばればええのよ
いま並べてきた、以下のこれらね。
- 「つくること」にこだわりすぎる
- 「新しいこと」やリスクを取り入れる気がない
- 正しい進め方に固執し、柔軟に対応ができない
- 上がしっかり整理した仕事じゃないと、対応しない(できない)
これね。うん。
ま、もうわかると思うけど。
ぶっちゃけるとさ
これ、そもそもWebディレクターとしてもイケてない奴だよねw
そう、だからこうじゃないWebディレクターになっていけばええのですよ。
- 「つくること」にこだわりすぎず
- 「新しいこと」やリスクを取り入れる勇気を持ち
- 正しい進め方に固執せず、柔軟に対応し
- 上がしっかり整理してない仕事にも、主体的に手を出していく
という、ね。
こういうWebディレクターなら、どんな業界でも生きていけると僕はおもんます。
いや、そりゃそうだろって言うかもしれないけど、Web業界の他の職種ってなかなかこうはいかないのですよ。
たとえばWebデザイナーの場合、どんなに上記のようなスタンスやスキルを持っていても、もともとが「デザイン」という部分を評価されているので、そこを創ることからなかなか離れられない。離れさせてもらえない。最終的にはPhotoshopなりでデザインするアウトプットを求められるか、そのクオリティをコントロールする役割になる。
Webディレクターだって「Webのひと」なんだけど、「ディレクション」というのがそもそもモノづくりやデザインだけに留まるものじゃない。だから、応用がいくらでも効くのですよ。
もちろん「いきなり完全にWebから離れること」も難しいんだけど、徐々に徐々にやっていけばWebから離れて、その他のプロジェクトをマネジメントする側にだっていけるはず。
ちなみに僕は、なぜか採用管理ツールの導入プロジェクトに入ったり、リファラル採用の全体施策を立案するなんてことやったりしてました。なぜだ。いまだによくわからん。
まあただ、とにかくですね、「ディレクション」のスキルをきちんと身につけていれば、プロジェクトのキックオフにも、課題抽出にも、進行管理にも、すべてに割と立派なコメントが出せるわけですやね。そしてそうすると、そのうち「あのtoksatoってひと、なかなか鋭い指摘するらしいよ」と評判が回って、いつの間にかようわからん案件にお呼ばれしたりしますw
また、職人さんたちにその都度、適切なコミュニケーションを意識して実践できていればですね、べつにエンジニアじゃなくても、店舗に立つスタッフさんにだって配慮したコミュニケーションは可能なわけです。そういう人は重宝されますやね。他人と問題を起こさず、むしろ「あの人ならOKです」って言ってもらいやすくなるし。
そう、だから、Webディレクターのみんなはね、がんばろうぜっていう、そういう話。
ただそれがしたかっただけw のわりに長いw
でもほんと、ちゃんとがんばれば、いろんなところで潰しのきく職業なのです。
ま、そのぶんだけ大変なんだけどw
若手のみんなも、未経験者のみんなも、Webディレクターになろうぜい。