もーえろよ もえーろーーよーー(・∀・)
今日のキャンプファイヤー会場はここでつか?(´・ω・`)
というわけでこんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。
さてさて、ディレクターはプロジェクト炎上と隣り合わせなお仕事ですが、ワテクシももちろん炎上経験ありますの。
さらにいうと、プロジェクトをクビになったこともあるの(・∀・)ヤッテモウタ
「あのtoksatoとかいうディレクター、使えないから外してください」
なんてクライアントに言われてしまって。しかも僕はアシスタントどころかプロジェクト責任者として立ってたのにそんなこと言われてしまって。
そんなとき、どうやって立ち直ったかっていうそういう話。
みんなほら、ディレクターとかプロデューサーとかさ、みんな辛いじゃん。精神的に病んじゃう人も多いし。そういう人のために書くんよ。だから実はディレクターに限らず、物事を調整する立場のビジネスマンはみんな読むといい。たぶんきっと心が晴れやかになるから。しらんけど(ひどい)。
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
■目次
- ほんと、思い出すだけでけわしい表情になっちゃう
- 炎上はねらってやるものなんだぜ
- プロジェクトの全責任は背負ってないよ
- 僕はなぜ炎上させたか
- ディレクターなんて「通りすがりの案件まわし屋」
- ディレクターだからこそ主体的に仕事をしていこう
ほんと、思い出すだけでけわしい表情になっちゃう
あんときはもう、それはもうつらくてつらくて、毎日のように酒を飲んで飲んで、それでもクビにされたという事実が受け入れられなくて夜も眠れず、朝起きても気分が晴れず。
ああごはん食べよ、でもお米がのどを通らない、通らないよって思ったら通って、あれおかしいなと思ってもう一回だけご飯と向き合ったらあれ、おいしい。ご飯て美味しいなって。
ほんとカレーぐらいしか食べれないなっていうときあったし、お酒飲みにいってもハイボールしか飲めなくて、大好きなビールが、ああどうしてやっぱり飲めないっていうか違うんだ、その店はハイボールが100円だったんだわ、だからああ、これはハイボールしか飲めんなと、ええ、そういうことでございましてね?
なに?
え?
なに?なんかおかしいだろって?
なんだそれっつって?
いやーーーー
しょうがないじゃーん
人間そんな理屈通りにできてないんだよー
まずね、どんなロジカルな人間だって、感情が先なの。
ね、このラーメンうまいなーと。
まずはそれよ。
淡麗系無化調スープでありながらこの迫力、なんつってな。
そんなこと言ってる奴でも、まずは「あ、うまいな」っていうそっちが先なわけ。で、そのあとに理屈をくっつけるわけよ。まずは美味いか不味いか。まずは感情なわけ。
どんなにツラくたってハイボールはうまいしさ
どんなに悲しくたってガッキーはかわいいわけよ?
わかる?
わっかんないだろうなー。
だからさー、しょうがないじゃん。
そんなこと考えてもはじまらんのよ。
どんなことだって感情はうまれちゃうんだから。
そう、人間は理屈じゃない。
だからさー、あるわけよ
理屈に合わないことがさー
しょうがないじゃん?
炎上して1ミリも傷ついてないんだからさー
そりゃー飯も食えるしハイボールも美味いよね!
ちなみに太っちょディレクターはトリスハイボールと角ハイボールの味の違いがよくわかってないよ!
実は自分も・・・って人は正直にブコメかTwitterで名乗り出ようね!
炎上はねらってやるものなんだぜ
そう。
ねらってやるもの。
それが優秀なWebディレクターというものでござる。
まあ、半分は嘘だけどね。もちろん。ちゃんとプロジェクトを円滑にゴールまで導くのがディレクターの仕事なんだから、それをあえて炎上させるなんざ職務怠慢どころか事故を自ら起こしてるようなもんで、放火魔と言ってもいい。
でも、半分はほんと。
そう、僕はそのプロジェクトをねらって炎上させたんよ。
いや、まあさすがに自分で何かを仕込んで炎上させたなんてことはないですよ。でも「あー、これ、このまま行ったら炎上するなー」と思いながら、そのままにして炎上させたことがある。ひどいなぁ。
なんでそんなことをしたかというと、会社に言ってもまったく聞く耳持たなかったから。
いまから具体的なこと書くけど、どこに在籍していた時かはもちろん伏せるし、実際の内容からだいぶアレンジして書くので、そのつもりで読んでちょ。
僕はとある大型サイトリニューアルプロジェクトのディレクターであり責任者だったんよ。
いろいろとゴタゴタがありつつも無事にリニューアル公開までこぎつけた。
だいたいそうなるとその後、運用保守という名の「継続的なお付き合い」が始まりますわいね。
だが、この「運用保守」というものは基本的に終わりがないものであり、つまり半永久的に近い雰囲気でお金が発生するわけでございますわね。で、毎月ここにしっかりとお金を払える企業というのはほとんどない。
サイトリニューアルというのは終わりが見えていて、ガツっとまるっと予算をとってしまえば「そのなかでやれやな」みたいな承認がクライアント企業側で取られていて、だから結構大きなお金が出やすい。
しかし運用保守はそうはいかない。
定額で払うとなると、メリットもよくわからないし、でもサイト作った制作会社や開発会社がいなくなると困るから「とりあえずそばにいてや」という青山テルマ的なそれになり、それっていうのはつまり西野カナ的な状況にはならないように、ギリギリ震えなくて済む程度の付き合いで頼むわ、という額になる。つまり安い。
ちなみにこれを見ているクライアント企業の皆さん。
「リニューアルまではすごい手厚かったのに、運用フェーズになったらメインだった人は徐々にいなくなるし、自主的な提案もしてくれなくなった」
というのはね、理由の半分はあなた方がお金を払わなかったからです。
僕はリニューアルプロジェクトのメインでありながら、その後の運用フェーズも半年〜1年ぐらいは担当してたんだけど、ええ、青山テルマ的な付き合い金額でしかなかったので。かけられる時間が限られているわけでございましてね。
しかもワイ、その会社でエースディレクターでしたから。会社としては使い倒してナンボ。また大型案件にアサインされるわけでございますやね。うん。
だからもー忙しくて忙しくて。
そりゃあーた、やっすい運用保守費しかもらえていない案件に自分のリソースを使うわけにはいかんわけですよ。
でもね、なぜか会社がそれをよしとしない。
じゃあしょうがない。
炎上しましょうと。
プロジェクトの全責任は背負ってないよ
よくね、ディレクターとかプロジェクトマネージャーという人のことを「プロジェクトの全責任を負うひと」みたいな表現をするでしょ。
実際、それは与えられた裁量からするとあながち間違いとも言い切れないし、ぶっちゃけプロジェクトに臨む時はそれぐらいの心持ちじゃないとうまくいかないと思う。はじめから逃げ腰の奴にディレクターなんぞつとまらん。
でもね、実際は背負ってないんよ。
だって一人で戦ってるわけでもなければ、逆に会社の看板というどうしようもないバリュー(の高さも低さも)もあるわけで。よく「会社の看板で仕事をしてる」と揶揄されることがあるけど、それはその会社に力があるからそう言われる。逆に言えば、会社に力がなければその看板が足かせになることなんていくらでもあるわけで。
会社に力がないのに、すべてのプロジェクトを絶対にうまくいかせるなんて無理なんよ。
すごく簡単なところで言えば、クライアントが明らかに理不尽なことを言ってるのに、「それでも断るな」「クライアントは絶対だ」という会社は、実力が低いんだわ。クライアントと対等な立場で物が言えるほどの力がないから、下僕のように対応しないとお仕事がもらえないってことだから。
そんな会社にいて、まともなディレクションができるわけがない。
つまりその会社にいる時点で、もう何割かはプロジェクト炎上とか失敗に向かっちゃってるわけなんよ。確率的にね。
僕はなぜ炎上させたか
会社に言ったけど伝わらなかった、って前述だけど、要するにやることはやったけどどうにもならんし、それ以上は自分が頑張ることじゃないと認識したから。
自分には大型案件のアサインが複数入ってるというのに、そのうえさらに金額の低い運用保守に力を入れろというのは無理がある。しかし、クライアントはそれで納得しない。その気持ちもわかる。
ではどうすべきかというと、そんなものは簡単で上司や経営者にそう言えばいい。というかそれしかできない。自分のアサイン権限はその人たちしか持ってないのだから。
「この運用案件、そこまでできないっすよ」
というしかない。しかし、経営者やマネージャーというのは売り上げが大好きなので、その運用フェーズの向こうにさらなるお金を見ちゃうわけですやね。
それは決して間違いではなくて、運用フェーズこそWeb本来の重要な部分。そこでしっかり対応するからこそ、クライアント企業は「この会社にもっと発注しよう」となる。だから運用フェーズは制作会社側にもとても重要なんだけど、じゃあだれがそこに力をかけるのか、という話になる。
仮にクライアントからの発注額が低くとも、制作会社側がそこに勝機を見出し人的リソースをガッツリ投下するという方法もある。あのクライアントさんは良い!とても優秀なクライアントさんだ!ガッツリ行こう!と。
それならいいんだけど、その判断はせずに、でもとてもお金を持っていて優良なクライアントだから運用がんばれ、というのは担当ディレクターにリスクや負荷を丸投げしてるだけでしかない。
というと、その制作会社が大間違いな悪徳企業に見えちゃうけど、僕が言いたいのはそういうことではないんよ。
だってね、理不尽なようだけどそれがディレクターを成長させることになったりもするんよ。そのクライアントにガッツリ行っていいぞ!権利渡しちゃうぞ!と言ってるわけで、そこでディレクターががんばってクライアントに評価されて、運用フェーズにおけるPDCAしっかりまわせた日には、Webマーケティングにおいてかなりの実戦経験がつくわけです。
だから、一概にそれが間違いというわけじゃない。
しかし逆に言えばそれは、ディレクター本人にそれを選ぶ権利があるということにもなる。だって、会社としてはそこにリソースを割かない、と言ってる以上、そこに給料は発生しないわけで、あとはもう個人としてそこにトライするか、という話になるから。給料が出てない部分である以上、会社に強制力はないわけで。
そうすると、判断が次の段階へ進む。
つまり「この運用案件に自分の時間をつかってつっこんでいく価値があるか?」と。
僕は、無い、と判断した。
クライアントにもいろんなタイプがいる。
金を渋りまくる会社、金は出すけど成果しか見ない会社、とりあえず制作会社さんの好きにやってみてよという会社、とにかくユーザーや顧客のことを最優先に考える会社。
そのときのクライアントがどれだったかはここには書かないけど、「このクライアントさんに全身全霊でつっこんでいけば相手も応えてくれる」と思えないと、そこのリスクは取らないでしょう。
すると、とる選択肢は限られてくる
- 運用費が少ない
- 会社としてもそこにリソースをあてる気はない
- 自分個人としても未来を感じない
となれば、与えられたリソースの中で最善を尽くし、案件的に危険な状態ならばそれを会社に伝えるのがディレクターの仕事。なぜならもらった給料分を働くのが仕事だから。与えられたリソースのぶんだけ力をかけ、適切な判断を下し、適切に自社にアラートを出す。
これだけでしょ?
そのうえで、会社が「でもまあなんとかやってくれ」と言ってたらどうなるか。
炎上しますね。
そのときぼくは「ふーん、じゃあしょうがないか」と思って、そのまま過ごしました。自分としてやれることはやったと思ったから。最善を尽くした上で、会社側がそれをNoというならもうしょうがない。それは会社の判断なのでそれ以上自分が何かを言うこともない。
なるほど。
では炎上に向かいましょう、と。
だから、「そりゃ炎上するわな」と思っていたし、クライアントにしてみれば担当だった僕が憎くなるのも当然で、
「あのtoksatoとかいうディレクター、使えないから外してください」
って言われても「そりゃそうだよなー」としか思わないわけなんよ。そりゃ傷つかないよねw なるよ?このままじゃ無理よ?ってちゃんと言ってるのにそうなってるし、僕自身はそこに(クライアントが望むほどの)リソースは割いてないんだから、当たり前で。
ディレクターなんて「通りすがりの案件まわし屋」
僕はそう思ってるんよ。
うん、案件まかしてよ、良い感じでまわすよ?
でもね、理不尽なもんはできんし、会社の力を超えるほどのことはできんよ。だって通りすがりだもん、と。
いや、だってそうでしょ?
僕ら、ゆうてもただの会社員だからね?
会社からお給料もらってそれに見合う仕事をするだけだし、だから会社の方針にそむくわけにいかないし。
さっきも書いたけど、クライアントが理不尽なことを言ってたとしてね。たとえば「デザインこのまえOK出したけど、社長がダメって言ったからつくりなおしてね」って言われたとして。まっとうな制作会社なら「わかりました!追加費用です!」っていうべき。
でも、それが言えない会社がある。
上司や経営者は「クライアントがそう言うんだからしょうがないだろ!断るなんて言語道断だ!」とか言うわけね。でもその割に、外注費を増やすなんてもってのほかだ!とか言うわけね。デザイン外注してるのにね。
うん、炎上しますね。
で、ディレクターは悩んだりする。
えっ・・・
どうしよう、クライアントはああいうし、上司はああいうし、外注のデザイナーさんはうけられないっていうし・・・
えっ・・・
えっ・・・・・・(´・ω・`) ドウシヨウ
みたいな。
ディレクターは神様ではないんだわ。
あっちもだめ、こっちもだめ、ではうまくいくわけがない。
自社にUXコンサルティングの良い評判もないのに「UXデザインの仕事としてクライアントに合意を取ってこい!」なんて無理なんよ。
いや、実際は無理じゃないですよ。
たぶん僕はできます。
「これこれこういうことで、え?なんで大事かって、良いでしょう私が教えてあげます。なぜならワタシ、UXとかUI設計のスライドやブログバズったことあるんですよ、ほらみて。ほらほらー、ね?だからほら、やってみましょ?おかね?おかねはとりあえず今回は通常価格でいいですから、弊社側には内緒ですよ?ではやりましょう、ほらー、ね、いいサイトできたでしょ」
なーんてやればいいけど、それはこれまでの僕の積み重ねがあるからできることであって、ない人にはできない。自慢したいわけじゃなくて、この積み重ねは僕がプライベートで得てきたものであって、いうなれば僕個人の持ち出しなんすよ。だからべつにやらなくていいし、ないならできないのが当たり前。
で、そこで悩んでるキミ、そうそこの新米ディレクターくん。持ってるの?ないね、ない。なくて良いんよ。だいたいプライベートでこんなブログ書いてるやつ頭おかしいしでもないならできないし、それは君のせいじゃないし、そもそも会社にUXデザインとしてのバリューがないんだから無理じゃん。それぜんぶ君がかぶるの?
そんなわけないでしょ。
え?
なぜ?
きみ、どんな劣悪なプロジェクトでどんなに所属会社にネームバリューがない状況でもプロジェクトを絶対に成功にみちびける人なの?
それ神様に近くない?
っていうかもしそれだけの力があったらその会社にいないんじゃないの?
うん、神様じゃないね。
僕も実は神様じゃないんよ。
なんかすげー優秀な神ディレクターみたいな雰囲気だしてるけど、本当は違うのよ。
ただの太っちょなんよ。実態はトリスハイボールと角ハイボールの違いも見つけられないただの太っちょなの。
そう、我々、ただの会社員なの。
忘れないでね、それを。
ディレクターだからこそ主体的に仕事をしていこう
Webディレクターってさ、主体性がないとつとまらないでしょ。
そりゃそうよ、あっちから仕事が降ってくるっていうよりは、ざっくり要望もらったらそっから仕事をつくって各職人たちに渡す役割なんだから。
この予算とこの要件なら、このへんに落とし所を持ってきて、そのためにこのデザイナーをこのぐらいの時間アサインして、エンジニアもこのぐらいアサインして、スケジュールはこれぐらいとって、って判断するのが仕事でしょ。
だったらそれ、自分自身にも適用しないと。
なぜか、Webディレクターという人たちは自分自身にはそれを適用できない。
「プロジェクトの全責任は自分が負っているんだから、絶対なんとかしないと」
と思い込んで、潰れていく。
あのね、
言わせてもらうよ?
おバカさんだなぁ。
たかが仕事よ?
与えられた裁量に対して精一杯やれば良いんよ。
精一杯やってダメならしゃーない。
精一杯やってもダメそうなら、ちゃんと会社にそう言えば良い。
根拠を持って説明すれば良いんよ。なんだって根拠を持って説明するのがディレクターの仕事でしょ。だったら自分が精一杯やってもダメなことを根拠を持って説明すれば良い。
それで会社がそれでもやれっつうんなら、それはもう会社の責任だから。
あとはもう、やれることをやればいいんよ。
これはね、すぐに諦めろってことでもなければ、すべての仕事を給料分だけに留めろってことでもないんよ。
やりたきゃやればいい。
実際、僕は与えられたリソースを超えてクライアント対応をしたことで、そのあとクライアントに評価されて次の仕事が増えたり、最終的にそのクライアント案件を統括する役割になったこともある。
そう、やりたきゃやればいい。
でも、やれないから、やらないからってダメなわけじゃないんよ。
基本的には給料分を働いて、そこから先は自らが主体的に選んでいけば良いんよ。むしろ、それができないから会社にこき使われて、自らの意思がなくなり。
会社に言われるから、会社から責任者と言われたから、と際限なく責任を負ってつぶれていくんよ。
いま、あなたはなぜ働いているのか
いま、あなたはなぜディレクターという職についているのか
いま、あなたの幸せはなんなのか
所詮、我々ただの会社員よ。
潰れるなんてほんとバカバカしい。
自分の幸せを主体的に選んで、会社と戦い、そして共存し、共闘していこう。
それが、Webディレクターのあるべき姿だと、太っちょは思うわけ。
とはいえ、トリスハイボールと角ハイボールの違いはそろそろわかりたいけどね。