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笑顔を創りたいWeb屋の日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。情報デザインやWebの勉強をしています。

老害?そんなもんほっとけ。

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http://anond.hatelabo.jp/20130724104631

なんというか、もったいないなぁ。

若手にもベテランにも等しく価値や(正しい答えを導き出す)可能性があるということをわからないお年寄りは確かにおバカさんだと思います。

これは常日頃から思うわけですが、僕が後輩とか部下とか呼ばれる人に対して何かを教えるとしても、僕が必ず正しいわけではないはずです。仮に僕が持つ解が結果的には正しいものだったとしても、後輩には後輩の考えがあるかもしれないし、生まれ育ってきた文化や環境によって捉え方が違うのかもしれない。だから、偉いとか偉くないとか関係なく、(少なくとも仕事なら)僕らはだれが相手でも「自分が間違っているかもしれない」という謙虚さを持って接しなければならないと思っています。

 

うん、思ってる。思ってますが、この元増田の話においてはそんなもんほっとけと思う。そんなことより、自分の持ってる環境の負の面しか見てないこの人の方がよっぽど残念です。

 



 

ほっといても自分達の時代のことを喋ってくれるなんて儲けもんですよ。普通は居酒屋にでもいってプライベートな時間を使わなきゃ出てこないような話をしてくれるなんて。居酒屋で話すような話を連日業務中にするこのお年寄りさんたちは確かにいかがなもんかと思う。でも、繰り返すけどそんなもんほっとけ。相手が正しいかどうかということと、自分が正しいかどうかはイコールじゃない。周りがどうであろうと、許される限り自分が正しいことをすればいいだけ。他人は関係ないはず。他人の行いが正しいか正しくないかをチェックするなんて、事実上それでお金もらってる警察とお局様に任せておけばいい。

 

いっぱい聞き出して当時の文化や積み重ねてきた何かを知見として貰えばいいと思うんですよね。どこに素晴らしい解決策が眠ってるかわからんし、過去を知るということは現在を知るということだとも思います。

 

二十代の息子がいるお父様ということなので、おそらく五十代ですかね。ちょうど僕の父のひとまわり下の世代かな。うちの親父殿は某大手化粧品メーカーの研究者としてバリバリ働いてきて数年前に定年退職した人ですけど、話を聞いてると面白いですよ。リアルに家庭にテレビが無かった時代を育ち、一流企業戦士として高度経済成長を支えてきた人ですから(厳密にはもうちょっと後の人ですけど)。たぶん、「ALWAYS 三丁目の夕日」に出てくる子供達と同じ世代じゃないですかねぇ。

 

聞けば面白い話はいくらでも出てきます(本人はたぶん面白いとは思ってないけど)。

あの世代の鉄板ネタである「バナナといえば高級フルーツ」から、バブルの話や入社当時の企業の話までいろいろ。新卒入社から一企業にずっと身を置いていた人ですから、それはそれはもう40年の歴史があるわけでして、係長から課長から部長やらなんやらとわかりやすい昇進をしてきた人でもあり、それが正しいかどうかはともかく後輩とか部下との接し方、マネジメントなんかも聞けば経験談が出てくるわけです。それこそ、退職しようとしてる部下を引き留めるために休日まで~なんて生々しい話もね。メーカーで商品開発していた人だから、マーケティングの話もある程度通じますし、直接的なノウハウは聞けなくても、失敗談やそこからわかる時代考察なんかも面白いです。あの時代はきっとこうだったからこうだったんだなーとか。

大昔の話だけじゃなくて、割と近年の話も結構面白いです。研究してきた化粧品の特許の話だったりとか、業界1位と2位、それ以下の差とか。「こんな商品があったらいいのに、なぜ出せないのか」とか。それはただの技術力、開発力の差じゃなくて、組織体質としてそれができない理由があったりとか、生々しい話もけっこうでてきます。僕も社員数数千人の企業にいたこともありますが、それとはまた規模の違う話が聞けて勉強になりますね。大企業のジレンマとか、稟議の通り方の話とか。いやー、面白い。

 

ちなみにウチの親父殿は学生時代から勉強一筋という超わかりやすいガリ勉学歴エリートであり、化学バカなので、定年したにも関わらず、別の中小メーカーで顧問として働いております。大企業の研究者だったのではっきり言って企業側にとっては「名前が欲しいだけ=いるだけでOK」なわけですが、「それが気に入らんから、なんとかして仕事に繋げることを考えている」といってまだ現役です。真っ直ぐなんだかひねくれてるんだかわからん人です。

 

リンク先エントリの話に戻りますが、

 

僕が最も苦痛なのはバブル期真っ盛りを体験した方々の当時の自慢話を延々と聞かなくてはいけない事です。

今のひとたちはかわいそう。

今のひとたちは変わった。

今のひとたちは変な犯罪おかすよね。

私たちの頃はよかったよね。

私たちの頃はみんな一生懸命働いていたよね。

私たちの頃はワガママなんて言えなかったよね。

 

 

こんなの、もっと聞けばいいじゃんーって思います。

「へぇー。やっぱりワガママとか言えなかったんですか?いうとどうなってたんですかね?」

「ちなみに、ワガママいう人はやっぱり少なかったんですか?」

「そうなんですねー。ちなみに、みんな一生懸命働いてたのって、なんでだと思いますか?今とは何が違うんでしょうね?」

 

しゃべらせとけばいいし、こうやって「僕らはあなたの話に興味があります」って顔しておけば悪いようにはしないと思いますよ。で、たぶん結構面白い話が聞けると思います。相手が言ってることが正しいかどうかなんてこの段階ではどうでもいいと思います。正しいかどうかはわからないけど、「少なくともこの人たちは、自分のこと、自分たちの世代のことをこう思ってる」ってのはわかるわけで。

 

みんながみんな、誰相手にも興味を持って話を聞けるべき、とは思いません。

個性があるから、できないひとだっているし、それでいい。

でも、できないにしても、匿名ダイアリーにくだらないこと書いてるぐらいだったら、今自分がいる環境をいかに活用するかを考えたほうが100倍マシだと思います。

 

腹が立つのはわかります。否定されてるんだから。でもそれなら、どうせそんな周りが見えない爺さんたちはそのうち使い物にならなくなりますよ。自分たちの世代しか見えてないんだから。ちょっと物騒な意見を出しますが、いまのうちに盗めるもん盗んでその人たちが必要なくなるぐらいに追い込んでやればいいんですよ。謙虚さのない人間の生きる道なんかたかがしれてます。

 

 

増田は「自分たちの世代しか見ていない」とその"老害さん"たちを批判してますが、結局自分だって相手の世代に対して耳を傾けてない時点で50歩100歩だと僕は思います。そんなんじゃ、どんなところに行ったっていずれ使えない人になるんじゃないでしょうか。自分の環境を非難する暇があるなら、良い面を探して吸収するぐらいの意識がなければ、はっきり言って自分たちの世代を美化している人たちのことをバカにもできない。

 

だいたい、たかだか自慢をするぐらいで"老害"なんて、僕はもっとひどい老害さんたちをいっぱい知ってますよw 自分の既得権益を守るために若者を平気でつぶして、それこそ病院送りにしちゃう人なんていっぱい見てきました。

 

その程度の"老害"、大した害じゃないし、ほっとけよ。

そんなことより、自分が正しいことをして世の中に必要とされることを考えないと、くいっぱぐれちゃうよ。