笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

10倍返しして何か良いことあんの?

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ねぇ?あるの?ねぇねぇ?とかって言ってみますが、ここで一つだけ宣言しておきます。

誤解されちゃうと困るから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半沢直樹めっちゃおもしろいわー

 

 

ドラマ批判ではないです。

ただ、まあ結局あれはドラマだよねーっていうお話です。

そんな、toksatoの会社内立ち回り的なそんなお話。

うんそんなお話。

 

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいディレクターのおじかんです。

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半沢直樹の写真は使えないなーということでそれっぽい写真をぱくたそさんから。・・・いらっとするわぁw

 



 

僕はですねぇ、いまはバリッとブラックWeb受託制作業界におるわけですけども、割と変な経歴の持ち主で、在籍したのがWeb制作会社だけじゃないのですね。右のプロフィールに書いてありますけど、IT関連企業(ってなんだ)だったり出版業界だったり印刷業界だったり、ときには専門学校の先生だったり。

 

で、それはもう赤裸々なことはここには書けないわけですけれども、正直に申し上げまして、まーそれはそれはひどい職場にいたこともあります。もうねー、毎日通勤電車に乗るだけで頭痛と吐き気がしてくるのウフフっていう環境にいたこともあります。あんときはひどかったですねぇ。いやもうね、隠さないで書いちゃうと人間のクズみたいな上司もねぇ、まあ、いましたよねぇ。

 

もうねーいっちゃうとねーりあるにねー半沢直樹に出てくる浅野支店長みたいな人もいましたよねー

 

失敗は全部僕のせい。

成功は全部上司のおかげ。

ほんとにそんな感じ。

 

こーんな感じだったりw

 

 

  • 昨日言ってたことと真逆のことをいう

 

 

  • ちゃんと伝えていたのに伝えてないことになっている

 

 

  • もっと早く言えばいいのに・・・(今頃そんな事言って残業が・・・)

 

 

  • 部下を下僕だと思っている(振り回しても気にしない)

 

 

  • 罵詈雑言は「言ってやってる」

 

 

  • 無駄にいつでも「短納期」

 

 

  • 部下の行動は強烈に縛るけど、自分は自由に勝手に行動する

 

 

  • 管理職じゃなくて監視職になっている

 

 

  • 長文メールでの説教大好き

 

 

  • その割には言ってることが支離滅裂

 

 

  • 個人的な好き嫌いで人事評価

 

 

  • 責任は部下になすりつける

 

 

  • でも手柄は自分のものにする

 

 

  • いつでも自分に都合の良い解釈

 

 

  • 自己顕示欲ばかり強い(常に優位に立ちたい)

 

 

  • 横文字、新しい言葉大好きで、すぐ使いたがる

 

 

 

僕がプロジェクトが危険だと思って何度も「撤退するべきです」って言ったのに、それを押し切って進めて炎上したら「君のやり方が問題なんだ」とか言い出す人とか、いましたよねぇ。そんなことで個室で何時間も説教された日にゃあね、もうほんと、怒鳴り散らしてやろうかと思いましたよほんと。

 

で、この話を聞いた後輩が

 

「それもうまんま半沢直樹じゃないっすか!wなんで倍返ししなかったんすか!しましょうよ(・∀・)」

 

っていうんですけどね、ええ、倍返しなんかしないどころか、明らかに自分が悪くもないのに何度も「すみません、すみません・・・」って言ってましたよね。さすがにね、何も手を打たなかったわけではなく、僕はちゃんとやることをやって、何度も撤退を進言していたのに、完全に僕のせい、しかもあろうことか僕の人間性や才能のせいにまでされてですね、気が狂いそうでしたけど、やっぱり踏みとどまったわけですね。

 

そんなことが日常茶飯事な組織にいたのでございますねー。

はっきりいって、論破しようと思えばいくらでもできましたよ。何の話にせよ、僕は基本的にリスクを常に見てお仕事するタイプなので、いざとなったときにちゃんと説明できるように、手は打っているわけですから(その一つが前述の撤退宣言だったり)、もうやろうと思えば完全論破できちゃうわけですよ。証拠も履歴も残してあったりするしね。

 

でも、僕は基本的に相手の利益になると思わない限りは論破どころか、面と向かった反論すらしないですね。もちろん、案件として必要なことはどんな立場でもいうので、そういう意味で反論をすることはしますが、相手の利益にならない、たとえば言っても理解できない人には言いません。いうだけ時間の無駄だから。それはもうあきらめて、できる範囲での最高到達点を目指すだけ。

 

 

「なんで倍返ししない?」

という質問にはむしろ僕はこう返したいです。

「そもそも倍返しして何か良いことあんの?」

 

たとえば、相手が経営者だったり現場のトップで、経営層は近くにいない場合、もうどうしようもないんですよ。どんなに理不尽なことされたって、刑事事件にでもならないかぎり警察が動くわけではないですし、本来機能すべき組織内の監視は、その人が事実上のテッペンの人でそれより上の人にアプローチできない時点で、監視する人はいなくなりますし。そんな人相手に倍返ししたところで、相手の機嫌を損ねてこちらの立場がより悪くなるだけですよ。だって、経営者ならこっちをクビ切ったり、業務でいじめればいいだけだもん。

 

もし仮に倍返しというか仕返し、論破をしたいなら、その結果として完全に相手を組織的に抹殺するぐらいまでできないと意味がないですし、仮にそれができたとしても自分の評価が良くなることはないと思います。誰だってそんな部下持ちたくないでしょ。怖いもん。半沢直樹だって、あんな部下たとえまじめだったとしても怖くて近くにおきたくないでしょw

 

 

「何のために倍返しするの?」

 

ってのがすっぽり抜けていてはダメで、そしてそれが「悔しいから」でしかないなら、やるだけ無駄というか立場が悪くなるだけですよね。もっと言っちゃうと「自分の気が済むようにしたい」っていうその程度のちっぽけなもんで動いてどうすんの?って思ってます。半沢直樹の場合は、戦わないと自分が組織的に抹殺されるから仕方なくああやって戦うシナリオになるんでしょうけど、まあ、あそこまでリスク犯すならもっと良い職場に転職するほうがよっぽど楽ですよねw

 

あのドラマをみてメガバンク志望が増加した、なんて記事も読みましたけど、まあ・・・馬鹿げてますよね。あのドラマの何をみたらメガバンク志望になるのかさっぱりわからない。始終、倍返しのために動いているところしか映ってないものw え?倍返ししに行くの?それメガバンクじゃなくても良くない?っていうかそれが目的化しちゃダメじゃね?

 

論破するにせよ仕返しするにせよ、賛同するにせよコミュニケーション手段の一つでしかないのですよね。仕事なのに相手を貶めることが目的化するほど情けないことはない。アンパンマンじゃないんだから、バイキンマンを見つけたところで成敗するのが仕事ではないでしょう。そして、アンパンマンと違って相手のほうが極大な権力をもっているわけだし。

 

快適安全な労働環境を手に入れたいなら、なおのこと理不尽な上司というのはできる限り味方につけた方がよくて、通じない話を、理を積み重ねた正論をぶつけても何の意味もないんですよね。相手がどんなに理不尽な上司だろうが、その人にはその人の立場ってものがあるわけで、誰だってその立場を貶めるような対応をされれば牙をむきますから。やっつけることもできないのにライオンに説教しても無駄で、ライオンがいないところに行くか、ライオンが襲ってこないようにうまくふるまうしか道はないと思う。

 

そもそも、相手が理不尽かどうかと自分がどうするかは関係ない話で、悪いことしてるやつは放っておけばいいんですよね。悪いやつなんだから。大事なのは、どこまでいったって自分が正しいことをしつづけられるかであって、そこに上司の理不尽かどうかは全く関係ない。相手が悪い奴だからって仕返しするのは、正義の味方がやることではないのですよ。復讐するのはいつだって悪者か愚かな人だけ。

 

だから、僕は「この人には通じないな」と思ったら一切言わなくなります。いうだけ無駄だから。もっとほかの方法を探すほうが何倍も効果があるはず。また、通じないなら通じないで、相手が認めやすいようにふるまうことのほうに時間をさきますよね。たとえば、まともに伝えたら伝わらないものでも、陰からこっそり個別メールなんかで「ここのところ、こうだと思ったので直しておきましたよ」みたいな対応をしたり。相手の利益になるような行動が大前提ですからね。

 

もうね、それ見ながらほんと、はらわた煮えくり返るかと思ったことなんて何度もありましたよ(今の職場はそういうのがないです。というかほぼその一点だけを重要視して探してましたから)。部下の管理は激しいくせに、自分は予定も告げずに出て行ってどこにいるのかすらわからない上司とか。謎ですよね。そんなの上司も部下も関係ないのに。

 

言ったことをコロコロ変えるなんて日常茶飯事。いらないって言った資料を翌日には「なんでいらないことになってるんだ」とか怒鳴り散らしたり、自分が有能だということを見せつけたいだけのために資料を修正させたり。そしてその修正がクライアントに否定されたら僕のせいにされたり。僕はやめといたほうが良いって言ったのにもかかわらず。

 

でも、言い返したって状況が悪くなるだけなんだから。だから、言わない。放っておいてもそういう人は周りからの信頼はどんどん失いますからね。なんならもう、目の前でやらせてどんどん信頼を失えばいいよとすら思ったりw

 

そうやって、本当に我慢してきたことがあったので、だからこそ半沢直樹を見るとすっきりしますよね。でも、やっぱりあれはドラマだからこそなんですよね。そこを間違えちゃだめだよなーと思います。現実にはできないことをやってるからスッキリするのであって、現実では仕返しなんかしないほうが絶対良い。好きの反対は嫌いじゃなくて無関心。腹が立つなら、そんなくそ上司のために日々を使うことこそが一番もったいなくて、自分は自分のためにできることをとにかくやり続ければよいと思います。くそ上司が不幸になったところで、変わるのは自分のうっぷんが晴れるぐらいで、あとは何にも変わらないのだから。

 

でもね、いま、いろんな上司を見てきてよかったなーと思うんですよ。

論破もせずただただ謝り倒してきたんですけど、そういう忘れられない思い出があるから、いま、部下とか後輩とかに当たる人に対して「自分は絶対そんな人にはならないぞ」と思えるんですよね。それが、本当に細かいところまで「なりたくない奴」の行動が描けるからこそ、やらなくてすむ。

 

たとえば、僕らは何歳だろうが課長だろうが部長だろうが同じ人間であって、そこに差なんかないんですよね。僕が新人教育にあたることがあったとして、後輩や部下、新人はもちろん能力的にはまだ足りないものもあるし、年齢的にも若いし、だからこそそれ相応の対応をしてくれますが、だからといって僕が人間として彼らより優れているわけではないですから。僕だって部下とか後輩にちゃんと気を使って接するべきだと思いますし、部下や後輩が僕を接待して当たり前だとも思いません。会社を一歩出たらお互いただの人ですから。

 

脱社畜ブログさんで飲みにケーションの話が出ていましたが、「グラスが空いたらビールを注ぎ、サラダが来たら皿にとりわけ……」なんてやらなくて良いと思うし、むしろそれなら僕だって部下や後輩に同じことをやるべきだと思うし、ただ単に社会や会社における役割が違うだけなのに偉そうにするなんてのは僕にはあり得ないんです。でもそれは僕が自然にもったポリシーではなく、そういうひどい人をたくさん見てきたからですね。「特に興味が無い話を延々と聞かされて、「はー、そうですねぇ」みたいな相槌を打ちながら時間が過ぎるのを待ち~」とかいうのも、そもそも部下だろうが誰相手だろうが、相手が興味のない話なんか僕はぜったいしたくないですしね。部下だから自分の武勇伝を黙って聞かせるなんて、愚の骨頂で吐き気すら感じます。

 

だから、本当に理不尽な上司に出会ったら、仕返しではなく「こういう人は相手にこんなストレスを与えるんだな。そうならないようにしよう」と観察に徹するのが一番だと思います。

 

まー、だいじょうぶだいじょうぶ。

ほんとにその人が理不尽なクソ上司だったら、だいたい結構な外部まで評判悪いですからw

 

上司なんか関係ない。

自分が、正しいと思えることをやり続ける。それだけだと思います。

 

 

お知らせ

えーとですね、ぼくずーっとここに書いてなかったんですけど、一応Facebookページがあります。

更新情報ぐらいしか流してないんですけどね。もっと世間のWebニュースにコメントでもつけて流すかな。

あと、Twitterもやってます。

 

Facebookページ https://www.facebook.com/createsmileweb

Twitter https://twitter.com/toksato

 

そんでですね、実は僕、ものを書くスペースがここだけじゃなくなって、勤務先のブログにも書いてます。

 

http://www.ini.co.jp/blog/author/tokunaga/

 

一年ぐらい前からちょこちょこ書いてるのに、一切お知らせしないというw

えーと、たぶん今後もお知らせしないと思います。

ただ、ここをいつもご覧になっていただいているような素敵極まりない方は、もしかしたらtoksatoが書いているほかの文章も読みたいと思うかも?と思ってお知らせでした(とくに勤務先ブログ)。

 

ほんとはね、このお知らせ部分を書くために新規記事書いてたわけですがw、あんまり更新しないくせにたまに更新したらこんなどうでもよい情報ってのはなんかなぁ・・・と思って今回の記事を書きました。そしたらやっぱり長くなったw