昨日、多摩美の吉橋先生が携わっておられる情報デザインコースの学内制作展に行ってきました。
多摩美自体に初めて行ったのですが、ともかく建物の綺麗さに圧巻・・・。
情報デザイン棟の中もとても綺麗でした。
なんというか、インターフェースにたとえるとMacというかAppleっぽいというか。
全体としての感想ですが、ともかく多様。
質が高い低い以前に「情報デザイン」という枠だけでこれだけの学生が集められると、やれることも自ずと増えてくる。当然、アプローチできる分野の幅も広がる。相互の知識・技術共有によってまた新たな試みにも挑めるし、単純にうらやましいなぁと思いました。
学生も一緒に行ったのですが、興味津々。
ブログやWEBサイトもそうですが、ある一つのテーマに沿って一定以上の数を揃えるということは「人様に見せる」という行為において絶対的に必要なことですね。
また、自分の現在位置を知るという意味で、同じ年の頃の学生が作った作品を見るというのは、とても有意義なんですね。こういうことは常に意識しなくては。
=以下、目に留まった作品=
■ケータイで動く(ケータイに住む?)キャラクタのデザイン
吉橋先生のゼミ生の作品で、NECとの産学共同研究だそうです。
GPSやモーションセンサー等の各種ユーザデータを利用して、ケータイの中でキャラクターがアクションを起こしてくれるというもの。展示時点では実装したものではなく、シミュレーションとしてFlashが動くアニメーションに限ったものでした。キャラクタにもそれぞれ個性付けがされていて、世話焼きの「おかん」やグルメやファッション情報を提供してくれる「あねご」等、個性がしっかりしていました。
凄く面白くて、発展性のある題材だと思いました。
実装するのであれば、「愛着」という部分に重点おいて制作されているようでしたが、実用性という部分を加味すると、もっとよくなると思いました。たとえば「あねご」の場合なら、あらかじめ登録しておいた好みのグルメについて、17時以降になると「今日はここの火鍋がオススメ!」とか「この近くなら・・・・このスイーツのお店がありえないぐらいおいしい!」とか。「おかん」は世話をやいてくれる変わりに、勝手に待受け画像を大好きな韓流スターのものに変えてしまう、とのことでしたがそれも「今日はこんなの探してきたわ!どう?」という提案スタイルのものだったら、ウケるんじゃないかなぁ、とかですね。
RSSリーダーでの情報収集に似ているかもしれません。それを、ユーザが意識的に選んで登録するのがRSSですが、好みの料理やファッションをキャラクタを通して感覚的に選らんで行くことで、自分好みの情報を自分が求めるタイミングで、キャラクターが提案してくれるとか。
そして、利用頻度、種別によってキャラクタが変化・成長したら、面白いかも。
いま、R25のサイトがそういうサービスを行なってますね。
■多摩美でダイエット?
本校の学生に一番ウケていた?作品。
日々、芸術活動・勉学に勤しむ多摩美の学生が、いかにその中で無駄なくダイエットをするかというもの。その方法のレクチャービデオとマップでした。おフザケモード満載でしたが、「多摩美大生」×「ダイエットをしたい!」という、絞り込んだユーザとニーズに対して、それにこたえるものを創ったという意味では、秀逸な作品だと思います。これを一般的なユーザに対して、効果が出るものを創れたら売れるかも?
■DSで読書
DSの2画面レイアウトを利用して、読書のインターフェースデバイスに利用してしまおうというもの。
既にありますね。DS図書館とか。面白いのは、ユーザ認証による保存や、ドッグイヤー、ネットとの即座の連動により、調べたい単語をドラッグ・・・というよりもっと簡単な「指でなぞって」、すぐさま調べられるといった「使い勝手の研究」。ネットと連動ということが本当に実現すれば、amazonで書籍を待つ必要も、持つ必要もないんですよね。要するにipod!の書籍版ですね。
・・・・・。
これ、実現したらぜひ欲しい・・・。