笑顔を創りたいWeb屋の日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。情報デザインやWebの勉強をしています。

SEOがいるとかいらないとかじゃなくてさ。

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最近SEO関連の話を聞くことが多くてですね。

セミナーに行ったり、企業のなかのひと(誰)と話したり。

そこで感じたこと。

SEOをハナから否定する人も、SEO絶対主義みたいな人も言ってることは同じよね。

CSS Nite LP, Disk 10「SEO棚卸し」に参加して

結局+の方向か-の方向かの違いだけであって、SEO至上主義になっていることに変わりは無い。

先月のCSS Nite LP, Disk 10「SEO棚卸し」の各セッションを聞いて何よりも感じたことは、どんな施策であろうと、結局エンドユーザのためにならないと何の意味も無いということでした。いや、これは僕は常日頃から思っていて(その実現度はともかく 泣)、今に始まったことではないのですが、改めてそう思っていて間違いではないんだと思ったということです。

とくに、セッション中でも何人かの方がおっしゃっていたようにSEO会社(何処)というのはスパム行為が横行し、あの手この手で上位表示することが目的になってしまっている会社がたくさんあります。僕はそういう会社しかお目にかかったことが無く、正直に言うとSEO会社が嫌いだったのですが、とあるSEO/SEM企業の社長さんのセミナーを聞いて「ちゃんとユーザ体験まで考えてきちんとやってるところもあるのか」と考えを改めた次第です(以後、その会社と社長さんはSEO業界において僕の憧れになるわけですがw)。CSS Niteでその道の一流の方々のお話を聞いて、皆さんがその方向に向いているんだと再認識できて、なお「やっぱりユーザ体験に向いていなければ意味が無いという僕の考えは間違いじゃなかったんだ」と確かめられました。

SEOって何のためにするの?そもそも必要なの?

しかしいざ自分の周りを見回すと・・・残念ながらそんな意識を持っているSEO会社さんと出会えたこともないし、弊社の中でもそんな意識を持った人と出会ったことはありません(お恥ずかしい・・・)。

僕の周り(過去も含めて)には、

SEOなんて必死に学ぶべきではない。あんなものは小手先のもの。非クリエイティブ

・タイトルにキーワード入れて上位表示させればおk。他にも手法あり。

SEOなどそもそも必要ない

という方々がいて、言ってることは三者三様なんですが、結局プラスかマイナスかなだけで、土台は同じだと思うんですよね(それが冒頭のお話)。

SEOがいらないわけがないし、テキストだのタイトルだのだけ話しても意味ないじゃん

と思うんです。

SEOの目的って何?

上位表示だけなら別にいらないんじゃないの?

上位表示したってビジネスとしての成果に繋がらなければ意味が無いし、ということはそのキーワードがそもそもビジネス的にありなのかどうかという観点が当然必要で、もっと言えば来訪して欲しいユーザ、お客様はどんなキーワードで調べているのかということを知らなきゃ成果なんで出ない。もっと突っ込んじゃうと、それ以前にユーザがWebを使っているのかと言う話になるわけですが。

■というか、そんな難しい話じゃなくて

僕はWebコンサルというか、相談をされたりクライアントとWebサイトの話をする時にいつも言うことがあるのですが、だいたい必ず「とりあえず一旦Webやインターネットのことは忘れてください」と言います。Webの技術やデザイン、レイアウト、UI、サイト構造以前の話が先だから。そもそもビジネスとして何を狙っていて、どこの、誰にサービスをするのかということを定義しなきゃ、Webサイトで成果なんて出るわけが無い(なかなか個人商店規模のオーナーさんには理解してもらえませんが・・・泣)。

まず、Web屋がその視点を持たないといけないと思うのですよ。

SEOが必要とか不要とか言う前に、そして盲目的にSEOが小手先でくだらないとか言う時点でアウトでしょうと。集客が必要ならやるべきだし、DMやモバイルへのメルマガの方がリーチできるならそれの方がいい。SEOがどうのこうのと言う前に、土台の話をするべきで、それはまずWebかどうかすらも排除したビジネスモデルの話をしなきゃいけないのでは?と思います。

いや、だから簡単な話で、たとえばとあるホテルで中華ランチバイキングをするとして、それを求めている人はどんな人ですか?どこにいますか?どういう探し方をしますか?という話が一番初めであって、。いきなりビラ配りが必要です、看板が必要です、看板のデザインは凝るべきですとか言い出すほうが既に目的を見失ってる

休日の観光者目当てなら観光地でビラ配りすべきだし、平日のサラリーマンを呼び込みたいなら、朝の通勤時間に駅前でメニューを配った方がいい。駅から(観光地から)道に迷うなら道の途中に看板が必要だし、そもそも初めから看板を設置するという手もある。

しかし、駅前で「中華バイキングどうですか?」という看板と、ビラを持った人に「ホテルはこっちです」という看板は当たり前に違うわけですよね。当たり前すぎる話ですが。

例えば中華街で看板を出す、ビラを配るということは、明らかに「中華料理」を求めている人にアプローチするわけだから、看板やビラにはその中華料理がおいしいこと、本場仕込みであることなどをアピールしなければいけない(個人的には「アピール」じゃなくて「伝える」と言いたいところですが)。でも、オフィス街ならサラリーマンは別に常に中華料理を求めているわけではなくて「安くて美味しいランチ」を探しているのだから、アピールしなければいけない情報が当然、「リーズナブルでおいしい、たくさん食べられる」という風になるはずですよね。

SEOやそこから訪れるランディングページというのは、つまりその部分(ビラや看板)の話であって、考えなければならないのは単純な「駅前で配ること」「アプローチすること」ではなく、いつ、誰に、どうやってアプローチするかという話のはずだと思っています。矛盾するようだけど、逆に言えばもっと単純で技術やセンスの話ではなく「来て欲しいお客様にどうやって気づいてもらおうか」というただそれだけのことだと思います。それ以上でもそれ以下でもないはずです。

だから、その先の話があるわけで、どんなに魅力を感じるようなビラ、看板を提供しても、実際に食べてみたらまずかった、(味の割に)高かった、店員の対応が最悪だったでは全く意味が無いし、悪評を持つ人がビラ配りや看板の力で増えるおかげでマイナスブランディングにだってなりかねない。

■自分達がどこを担うのか

SEO会社に限らず、Web制作会社、フリーランス含め、自分達がユーザ体験のフローの中で、どこを担っているのか、その先はどうなるべきなのかをきちんと考えるべきでは?と思います。それは、全てを担うべきということではなく、自分の担う場所が独立しているわけではなく(そんなわけもなく)、全てはエンドユーザがサービスを受ける流れの一つを担っているという意識を持たなければ、企業の広告費をドブに捨てさせるようなもんだと思います。

協業でもいいし、全部を担うでもいいし、単なるバナーデザインでもいいと思います。

ただ、それは独立して存在するわけではない。

自分はどこを担い、何に貢献すべきなのか。

逆に言うと、クライアントに何を伝えなければいけないのか。

SEOが必要とか不要とか、そもそもが小手先だからあんなもの~とか、

そういう発言をする時点で自分達が何をすべきなのかを見失っていると思います。

何も難しく考える必要は無いと思います。

エンドユーザにどうやってサービスを体験して貰うか。

それを考えることに、制作でもSEOでも、リアルでもWebでも違いはないと思います。

P.S.

本当は、この先が難しいと思います。

広告、SEO、制作、サポート。

この全てを一つのフロー、シナリオ、設計に基づいて進める必要があるわけですが、では、それを誰が設計するのか。一番必要なのはクライアント担当者だったりするのですが、まだその域には無いと思いますし、そもそもそのクライアント担当者にその権限を企業側が与えていなかったりしますよね。とすると、根源は企業の経営層がきちんとその意識(Webに限らず、コミュニケーションを設計するという意識)を持っているかどうかになりますが、なかなか大変な話ですね。大手Web屋さん頑張ってください(コラ)