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笑顔を創りたいWeb屋の日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。情報デザインやWebの勉強をしています。

クライアントワークは綱引き。

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教員時代の教え子(現在社会人1年生)に仕事を振ってみたのですが、グッダグダでした(笑)

 ・納期を間違える

 ・納品物の中身が違うデータ

 ・データの中身が大雑把(ピクセルのレベルで管理が出来ていない)

 ・納期の後にデザインを変えて出してくる

いや、Web制作会社に入ったから即1人前のWeb屋になれるわけではなく、先輩や上司、そして何より仕事をくれるクライアントとのやりとりを経て一人前になっていくのですから、現状はそんなもんでいいんですけどね。

Webディレクターという職業について、僕が一番初めに覚えたことがタイトルです。

業務におけるクライアントワークの比重が大きいディレクターという職業において、相手からの信頼を得るということはとてつもなく大事なことです。たぶん、それはWeb戦略や情報デザインよりも大事だと思います。「感謝の気持ちを忘れない」とか「クリエイターは何をしていたの?」にも繋がるお話ですが。

ディレクターが人間であるのと同じように、クライアントだって人間。

ミスを犯すこともあるし、クライアントの周りの環境によってどうしてもスケジュールを圧迫せざるを得ない状況というのは起こりうる。

そこで、クライアントの要望を断るのは簡単。筋が通ってないんだから(その後の関係がどうなるかは別として)、断りたいなら断ればいい。しかし、相手も人間ということを考えれば、そこで助けてあげるのもサービスのひとつ。

けれども、だからといってすんなり無理なスケジュールを受け入れるのはクライアントワークとしてはダメだと思います。ただのお人よしになっちゃうから。本来は追加料金が発生することや、もっとスケジュールを長くもらうことをきちんとクライアントに伝えるべきだと思います。じゃないと、クライアントも、こちらががんばって誠意を見せたくて対応しているということがわからない。それが当たり前だと思っちゃう。ディレクター一人で仕事をしているわけではないのだから(むしろ、成果物を作っているのは後ろに控える制作者だったりするわけで)、会社のポジショニングとしてきちんとそういうことは伝えるべきだと考えます。

で、どこかでそうやって多少の無理を「無理をして対応してますよ」ということをきちんと伝えた上で行えば、これは「貸し」になります。本来対応しなくても良いことをやったのだから。で、この「貸し」とこちらのミスで何か起きる場合の「借り」。納品物のミスというのもそのひとつですね(あってはならないことですが・・・)。その「貸し」と「借り」のバランス、現在の点数を頭の中できっちりと把握しておくべきだと思っています。どこかで無理をして恩を売っておけば、後々小さなミスをしても、信頼が崩れない。「借り」という貯金のおかげで、「貸し」を作ってもある程度相殺してくれるってことですね。

別に、「貸し」を使い切ることは無いと思います。

プロジェクトが終わるまで「貸し」を維持できれば、それはそっくりそのまま「信頼」として換金されます。払い戻しですね(笑)逆に、「借り」が先行している状態だと大変。借金を抱えている状態ですから、そのまま終われば「不信感」として負債を抱えることになります。それがはじめてのプロジェクトなら、前のプロジェクトからの繰越などあるはずも無く、そのまま縁が切れてしまうこともあるでしょうね。

だから、プロジェクト終了後の納品物だけでなく、日々の連絡、MTG、メール、全てにおいてそれを試されているタイミングなんだと僕は考えています。平たく言えば「メールも納品物のひとつ」ということですね。メールの添付漏れひとつ取ったって、小さな「借り」になる。だから、気を抜いてはいけない。クライアントワークってそれぐらい重要なことだと思っています。

プロジェクトの間に、いくつ「貸し」をつくって、どれだけ「借り」を作らないようにするか。

すごく重要なことだと思います。