笑顔を創りたいWeb屋の日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。情報デザインやWebの勉強をしています。

世の中にブラック企業が多いのは「校長先生問題」と同じ構造だと思う。

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はじめに言っておきましょう。

今日のエントリは完全に「上司批判記事」です。そういうのが好きな人はぜひ読んでいってくださいw

何を隠そう?僕はおそらく世界で一番嫌いな人種が「理不尽な上司」です。理不尽な上司は本気で死ねばいいと思ってるし、ブラック企業の大半は「アホで無能がゆえに理不尽になってしまう上司」のせいだと思っています。

それが、校長先生が抱える問題と似ているなぁと、思うわけですね。

 

 

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。

 



 

校長先生の話は長い

まぁー長いですね。今も長いのかな。どうなんだろう。すげーたくさんクレームが来ていまは短い風潮にある、とかならありえそうだけど、そもそも親が同席する場でもないし、別途報告があるわけでもないので、クレームを出すタイミングそのものが無さそう。

校長先生の話が長いのは、一説によると「忍耐力を養うため」とかいう話を聞いたことがありますね。本当ならこれほど馬鹿げた話もないですね。

また、こんな本もありました。

心にのこる校長講話集 (1)

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全国の校長先生がこれを読んで朝っぱらから長い話をしていると思うと、控えめに申し上げてだいぶバカなんじゃないのかと思ってしまいます。

本を参考にすることは決して間違っているとは思わないけど、話のネタが欲しくてこれを読んでいるんだったら、もう根本の根本から「本に書いてあることをそのまま話して相手に響くと思っているんですか?」というところから議論しなければなりません。

そしてそこから議論しなければならない人はたぶん、話すだけ時間の無駄ですね。

人に話をする、アウトプットをする、そして伝えるというのは、基本的に相手ありきの話であり、こちらが伝えたいことがあろうがなかろうが、その思いがどれだけ強かろうが、とにかく「相手がわかる言葉で、相手が興味を持つ入り口で、相手が理解して納得する出口」でなければ伝わらず、そして伝わらなければ意味がありません。意味の無いアウトプットはゴミと変わりませんね。

 

ところで、全国の小学校数をご存知ですか

文部科学統計要覧(平成28年版):文部科学省によると、平成27年の公立小学校だけで20,302校あるそうです。ということは、単純計算で20,302人の小学校の校長先生がいるわけですね・・・と思ったら校長の数も同じExcelに掲載されてました。平成27年の公立小学校の校長先生は19,753人だそうです。

さて、同様に公立小学校の児童数は何人いるかというと、平成27年の児童数は6,425,754人だそうです。

これを小学校の数(20,302校)で割れば一校ごとの平均児童数が出てきますね。割ってみたところ、316人/校(小数点以下四捨五入)と出ました。つまり、だいたい小学校一つに316人ぐらいの生徒がいるっちゅうことですね。でもこれは地方の過疎地域にある児童数の少ない小学校も含まれているので、実際の中央値や大半の小学校の児童数はもっと多いのかもしれません。

では、ざっと見積もって300~500人の"ひと"の前でスピーチをして、興味を持ってもらえる話ができる人は全国に何人いるでしょうか?

しかも、校長先生に必要な能力はそれだけではないはずです。いや、というかむしろそんなものは重要な能力の一つでしかなく、学校経営、組織運営としての多彩な能力が必要で、そのためには現場経験も必要でしょうし、ということはおそらく(若めに見積もっても)40代後半~50代後半が中心になるんだろうと思います。

はい、そうですね。
この国の40代後半~50代後半に、300~500人の前で興味を持ってもらえるプレゼンテーションができる人、何人いるでしょうか?19,753人もいるでしょうか。もし、全国の優秀な人が全員、小学校の教員をめざしている状況ならあり得るかもしれませんが、現状そうではないでしょうね。

その現状を前提に母数を設定するならそれは「40代後半~50代後半の教員」になり、ちなみにそれは平成25年でいうと(さっきのデータに平成27年が無かった)教員全体が410,928人で、そのうち45歳~59歳は49.8%だそうです。つまり「410,928人×0.498=204,642人」が40代後半~50代後半の教員ということにになります。

さて、ということは(平成25年と平成27年の校長数に大きな差異が無いとすれば)より「40代後半~50代後半教員の10人に一人が校長先生」ということになります。10人に一人に、「300~500人の前で興味を持ってもらえるプレゼンテーションができる人」いますか?いや、いないでしょうねw

 

「論理破綻」でないことを「論理破綻だろ」と、自覚しても曲げない上司

要するに、ポストに対して能力が足りない人がたくさん登用されているんだと思います。相手が小学生だろうが大人だろうが関係ありません。300~500人の前で喋って相手の興味を引きながら話せる人、たぶん相当希少ですよ。

前に勤めた会社で、社員数200人ぐらいの会社だったのですが、長々と話を繰り広げた挙句「私はいくらでも話せる」と豪語している人がいました。なんてアホなんだろうと思いました(泣)

自分語りでいいなら恥を捨てれば誰でもできる。難しいのは「相手が興味を持って聞いてくれる話をいくらでもすること」のはずです。その社長が持っていたのは話力ではなくて恥や周りの空気を感じない不感症力ですね。

 

他にも、こんな上司(Aさんとします)がいました。

とある新卒の男の子が、トレーニングと称してスマートフォンアプリの企画書(メモ程度)を出しました。それに対するその上司Aさんのレビューにはこう書いてありました。※以下、内容は実際のものから一定量の変更をしていますが、やり取りの本質的なところは変わってないと思います。

いきなり最初の項目から論理が破綻しているのですが、分かりやすいのでその後の項目も含めて2項目で説明してみます。


「なぜペーパーテストではなく技能試験対策のアプリなのか」という説明のなかで、差別化を図るためだとしていますが、その理由が自身の調査で実技試験が少なかったためということにでした。実技試験対策が少ないので作る価値があると。

 
これ逆ではないですか?

 

技能試験のアプリに価値があまりない=価値を認める人が少ない=だからアプリの数が少ない。

 

無いモノを作るという観点は重要です。しかしいらないものを作ることに陥りがちだ思います。差別化を図るのも大切です。ただし、それは価値を高めることを考えるほうが成功するように思います。 

そもそも「価値を高めること」は「差別化」ではないのかというもう日本語のところからよくわからんレビューなんですけど、

 

「実技試験のアプリに価値があまりない=価値を認める人が少ない=だからアプリの数が少ない」

 

という上司レビューにあるこれは、論理破綻はしてないですね。つまり、完全な間違いとは言えない(わからんから)。けれども、正しいかどうかも分からない。論理の完全な破綻はしていないけど、だからといって世の中にその商品が無いのはすべてニーズがないからだと決めつけるのは、これは論理の飛躍ですね。

僕は新卒男子をフォローするためにメールを入れました。

とくに論理破綻をしているわけではないと思いますよ。

・世の中にある「○○のアプリ」が
  ↓
・「ペーパーテストに偏っている」ので
  ↓
・「技能試験をテーマにする」
と言っているので、これはこれで差別化にはなると思います。
(「一人カラオケ」なんてのはこれの典型ですね)

世の中にそのもの(商品やサービス)が出ていないのは、 「価値がない(求められていない)」ということももちろんありますが 「技術的な問題」「予算的な問題」「立場的(政治的)な問題」があるか、 もしくは「そういう発想を持つ人がいなかった」ということもあります。

つまり

「ではどうして誰もそれをつくっていないのかの調査が甘い」

というだけだと思いますよ。
(まあ、Aさんもそれを言いたかったんだろうとはわかってるつもりなんですけどね) 

 

そうしたら、とてもバカバカしい返事が来ました。

ちょっと教えて欲しいのでtoksatoくんに質問です。

とかいう、なんだかふざけたっぽい書き出しから始まり・・・

ロジカルシンキングの落とし穴の件でいうと、私はどこのなにを掘るかという点では、とにかくビジネスを掘るべきだと思っていて、そこがずれていたら意味ないんじゃないの?と思ったんだよね。

要するにアプリを使う人に、クライアントに、上司に、経営者に、その企画「売れる」ように考えて作っているの?と。

 

> 「ではどうして誰もそれをつくっていないのかの調査が甘い」
> というだけだと思いますよ。

と1行目、2行目思わせる時点で、提案作業の論理的構造が破綻していると思うんだよね。
誰に対して、何のために何を掘り下げようとしているか見えないなと。

要するに君も指摘している「甘い」という点、つまり説得力が欠けているというのが致命的だと言いたかったんだよね。

 

 これに対して、あまりに呆れて僕はこう返答しました。

うーん、僕が出したメールと論点が違うので、返信が難しいんですけど、 明日の会議は会議で他にも話があるでしょうし、サラっと返信します。
メールで長く議論すると冗長になるので、短くします。

とりあえず、僕が先のメールで言っているのは

 ・論理破綻はしてないと思いますよ。

というだけです。この1行だけです。

その上で、いただいたメールに返信をするなら、
おっしゃっていることが
===============================
【1】.(1行目、2行目思わせる時点で)提案作業の論理構造が破綻している
  =提案”作業”→説明の仕方、持っていき方(企画書のフォーマット)が×

【2】.クライアントに、上司に、社長に、売れると思う企画になってない
  =そもそも企画そのものの内容が×
===============================
とあります。

僕から言えるのは至極単純なことで、
 「では、そのように説明すれば良いのではないですか?」
だけです。
【1】にせよ【2】にせよ、僕は見たところ
新卒の彼の企画が「論理破綻はしてない」と思ったから 「論理破綻はしてないと思いますよ」と書きました。

もし、「説得力が欠けているというのが致命的だ」と伝えたいのであれば、 具体的にどの部分がどう説得力に欠けているのかを伝えないとわからないですし、 その内容が「論理破綻」と書いてあったので
 「(確かに説得力にかけるけど)論理破綻ではなくて~」
と僕はフォローをしただけですね。

論理破綻でないことを論理破綻というと、雛鳥である新卒社員は「これが論理破綻なんだ」と覚えてしまい、 それは危険だと思ったので僕の意見を述べました。

これはもうメールでやるべきではないし、論破しすぎだなとも思いますけどw、当時はもう「ああ、この人、頭悪いんだな」とあきらめていたし、「僕はここでクビ切られてもどうってことないけど、未来ある若者をここでつぶしてはならん」と思って戦ってました。(いまならめんどくさいからたぶんやらないw)

 

そのあとの返答はさらに恐るべきものでした。
ここからさらに長くなるので、箇条書きにしましょうそうしましょう。

  • それでも私は「論理破綻」という
  • なぜなら上司の私がそう思ったから
  • 基本的にそれがすべてだと思う
  • 大事なのは成約することで座学ではない
  • 彼の地位向上をすることが成すべきことで、そのためには私が納得するものを出さなければならない
  • 実際の現場では、こんなこと丁寧に教えてくれないことのほうが多いよ。ってことを言いたい 
  • 「この人は何を言っているんだろう」「なんでこの人はこういうことを言っているんだろう」ってことを絶えず考えて欲しいんだよね。 
  • 真剣にビジネスやってるんだから

 

要するに頭の悪いだけだったりする

このやり取りにはすごく象徴的な部分があって。

ロジカルシンキングの落とし穴の件でいうと、

ここと。 

と1行目、2行目思わせる時点で、提案作業の論理的構造が破綻していると思うんだ。
誰に対して、何のために何を掘り下げようとしているか見えないなと。

ここですね。

すでに感じている人もいるかもしれないけど、要するに「座学だ」と言いたいんですね、僕が言ってることは。それを「ロジカルシンキングの落とし穴だ」と言いたいわけです。さらに「そう(私に)思わせる時点で論理構造が破綻」と、なにかよくわからない自分の心情や思いに沿わないから破綻してると、むしろあなたの方が論理破綻しているぞ、と言いたくなるようなことも書いていて。

もう、言いくるめることしか考えてないんですね。
僕にも、そしてそもそもの新卒相手にも。
言ってることはもう

「偉い私が言ってるんだから、それが正しい」

でしかない。

本当に僕の反論が間違っているならそう指摘すればいいんですよ。でもそれができない。そしてもっと前のポイントに戻れば、そもそも新卒に対して的確に突っ込めない。それは、この人に

  • 「相手がどういう論理展開で話をしていて」
  • 「本来あるべき姿を自らが描き」
  • 「対比してどこが足りないのかを分析して」
  • 「それを相手がわかるように伝える」

という能力が欠如しているんですよね。だからできない。

僕は、この国の労働環境がブラックであることの大半、少なく見積もって半分はこういう上司がいるせいだと思います。適切に部下に接することができない。その方法がわからない。もとい、その能力を養うこともせず、意識もしなかった人がそのポジションについてしまう悲しい仕組みが、この現実を生み出していると思っています。

なぜなら、よほど異常なほどに労働時間が長くない限り、仲間や上司が素敵なら死にはしないから。

結局、仕事というのはほぼ毎日、月間で30日のうち22日ぐらい行く環境だからこそ、最も影響するのは年俸や普段接することのない社長ではなく、毎日の仕事場であり、そしてそこで一番ストレスになるのは無能な上司なんだと思っています。

 

悲しいかな、そういう教育をされていない

校長先生の話にも通じるのですが、そもそも、そういう教育を受けて来てないんだろうなと思います。大概、無能な理不尽上司のさらに上の上司は、似たような人だったりします。それは、そういう人をみて育ったからなんでしょうね。

でも、本来は自分で考えるべきなんです。

何が正しいのか、どうあるべきなのか。問題を解決するにはどうしたら良いのか。媚びるでもなく、縛り付けるでもなく、部下と一緒に、船頭となり、フォロワーとなり、問題を解決するそのスキルが重要なわけですけど、たぶん日本の教育とはそういうふうにはなってないんでしょうね。

だから、根本的に「管理職に就ける人材」が少ないんだと思います。

にもかかわらず、ポストは多い。年功序列とか、プレイヤーとしての能力を評価されて管理職になってしまう。そして、不幸にもその人につぶされる人が生まれる。

これは、仕方のないことなのかもしれません。

 

だからこそ、自分はそういう人にはならないという拒否反応こそ持つべきだと思う

僕は何人ものこういう上司の下で働いてきました。もう電車に乗るのもつらくて、通勤電車を見るだけで頭痛と吐き気がするような生活もしていました(もうずいぶん前ですけどね)。

でも、正直に言って、自分が役職者になったときにこう思うこともあったんです。

 

「王様のように振る舞ってしまいたい」

 

権力を持った人間には、きっと誰にもある誘惑なんだと思います。

力があればふるいたくなる。さらに「自分だってそういうしごきを受けてきたんだから」という思いも重なって、部下に何の罪悪感もなく理不尽な対応をしてしまう。

とある大学のサークルで、すでに卒業して2年近く経つ人の携帯に、全く知らない番号から夜もふけたの23時半ごろに電話がかかってきました。何事なのだろう?と思いながら隣で待っていて、そのあとに「なんの電話だったの?」と聞いたら、どうやら「OB/OGを含めたサークル飲み会の、1年生からの電話だった」と。

そんなもん、直接面識のある3年生とか4年生がやればいいのに、と思いました。

顔も見たことのない人相手に1年生だからという理由だけで、こんな夜遅くに電話させるなんて、いったいどういう合理的なメリットがあるのだろうと。おそらく「自分たちもそうだったから」「みんなそうだったから」なのでしょうね。

 

人間なんて、そんなもんなんだろうと思います。

だから、殊更に「何が何でも、理不尽な上司になんかなってたまるか」と思う意志が、強すぎるぐらいの意志が必要なんだと思います。そう、それは「拒否反応」と言っても差し支えないぐらいの、意志が。

昨日書いた、

toksato.hatenablog.com

このエントリも、根本は同じです。

自分はただの「組織の機能」でしかない。

理不尽に、相手を傷つけたり弄んだりしていいはずがない。

あくまでも、多少大きな歯車であるだけで、小さな歯車だって大きな歯車だって、職務を全うすべきでそれ以上でもそれ以下でもない。

だから、本当に強く「フェアな対応ができているか」に敏感になるべきだと思います。

 

そうじゃないと、すぐに理不尽で無能な上司になっちゃうから。

そして、それがこの国のブラックな労働環境を作ってると思うから。

 

僕自身もまだまだ、精進します。