笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

Webディレクターとして食っていきたいならUXDなんかやってる場合ではない。

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まあ、そんなこといって僕はペルソナとかシナリオとかやるんですけども。UXフローとかつくっちゃうんですけども。えへへ(謎)

まあでも、タイトルは嘘ついてるつもりはないです。そんなことやってる場合じゃないだろ、と、いつも思う。

f:id:toksato:20161128194906j:plain※画像にほとんど意味はないような気がする

というわけでWebディレクターという人(もしくは目指す人)が成長するためになにをすべきなのか、という超上から目線のエントリーです。炎上こわい。

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。



 

よく、いろんなところで聞かれるんですよね。

 

「UXとかIAを仕事にするにはどうしたらいいですか?」

 

まあ、気持ちはわかります。僕もそうおも・・・いや、思ってないですw

僕の場合は、

toksato.hatenablog.com

でも書いた通り、べつにHCDの専門家(資格の話ね)でもないし、昔からUXとかIAとか言ってたわけでも、そもそも言葉を知る前から似たようなことやってた人なので、明確に「おれ、UXやりたい」みたいなことはあんまり言ってきてなかったです。

自分でHTMLも書いたりデザインもしてたりしたけど、どれも本格的にはやってなくて、いろいろかじりながら本質論というか、「ユーザーニーズのために何ができるか」みたいなことを突き詰めたら、それがUXDとかIAっていう名前だっただけで、今でも「まあべつにその手法じゃなくてもええやん」ぐらいには思っています。

で、そういう僕からすると、上記の質問はちょっと違和感があって、むしろこう聞き返しちゃいますね。

 

「ほう、で、あなたはいま何ができるんですか?」

 

「えっ」

 

「えっ」

 

みたいな、展開になりますね(笑)

いや、でも割と本気で聞いてて、世の中にUXDだけで食っていける仕事なんてないよっていうね。

 

 

まあ嘘ですけどね。

 

 

いますよ、IAとかUXDだけで食ってる人。すんげー少ないと思うけど、主に大企業かやたら尖ったデザイン系の会社にいると思います。いると思いますっていうか、いる。います。

UXとかIAだけで食っていくって相当難しいと思っていて、まずそれだけのために1人月まるっと捧げられるだけの「お金」か「異常なほどの強い信念」かがある組織でないとできない。

そんな組織そもそも希少で、そんな組織がやる仕事も社会全体からすれば希少ですねぇ(グッドパッチさんとか、そうなんでしょうねぇ・・・)。たくさんありゃそれが市場になり人材も案件も活発に動いているはずですから。で、まあ、仮にそこに行きたいとして。

 

そんな尖った組織があなたを採用する理由がどこにあるんだ

 

という最大の矛盾がね、あるわけです。

そんだけUXとかIAに特化した組織やポジションがね、UXとかIAを仕事にできていない人を取るわけです。であれば、違う何かのスキルを担保に、UXとかIAスキルをその後に身に着けていく(だろう)という期待を、賭けをするわけですね、会社側は。

もちろん、そういう会社に行かずとも(もしくは行く前に)UXやIAをお仕事の中心にすることはできますよね。僕もそうだし(っていうかそういう組織にあえて行かなかった方だし・・・)。

でも、これはこれで矛盾があって、そういうUXとかIAに尖った組織ではないところで仕事をする以上、「他の事」ができないと話にならんわけですよね。

つまり、こうなりますね。

  • 【前提】現時点でUXやIAを仕事にできていない
  • UXやIA専門組織に行く→UXやIA以外のスキルがないとだめ
  • 専門組織じゃなくても仕事にする→UXやIA以外のスキルがないと働けない

IAをやるのがディレクターなのかデザイナーなのか。それはどちらでもあるんだろうし、どっちからそこへたどり着いても良いんですけども(そしてUXとかIAのどの部分をやるのかにもよる)、どっちにしろ、その前段となるスキルがないと無理なわけですよね。

とくに、大きなUXD、組織をまたがるような話、クライアントに対してコンセプトワークからガツガツと話をしていく場合、それは往々にしてディレクターが担うことが多いわけですが、そこに必要なのはUXの知識やスキルとセットで、「一緒に仕事をするメンバーやクライアントにそれをわかってもらうコミュニケーション力や段取り力」が必要なんですよね。

いや、これUXDやデザイン思考を取り入れようとしているどこの組織でも必ず聞きますが、自分が知識やスキルを習得するより、それを組織に浸透させる方がよっっっっぽど大変なんですよ(まあだから、そんなことがやりたきゃその組織に行けって僕は言うんですけど)。

それってもう、ディレクションなんですよね(笑)

自身が手を動かすタイプの人でないなら、UXの話をするときには必ずそこにディレクションスキルがついてまわります。これ間違いないです。絶対にそう。

 

「UXとかIAを仕事にするにはどうしたらいいですか?」

 

 

っていう質問がもう遅くて、「そんなこと言ってないでさっさとWebディレクターとして一端に食えるようになれ」ってのが僕の答えなんですよね。

そうすると「そんなこといってWebディレクターとして進行管理とかワイヤーフレーム作成ばかりやってたらできないじゃん」みたいなことを言われるわけですが、おう、だから、そこから勝手に取り入れてけばええやんけ、という話でしかなくて。

いや、あのね、会社の看板を背負っているのですから、勝手に手法を変えてはいけません(笑)でも、ある程度信頼があり、そしてそれほど自社にインパクトの無い程度なら、UXD手法もIAも取り入れてもそう文句は言われないはずです。なぜなら、べつにデメリットがないから。そりゃ、トレンドとしてはもうずいぶん前からあるんだし。

それすら否定されるとしたら、それはあなたが会社からWebディレクターとして信頼されてないだけです。

だからこそ、「いいからまず会社の信頼を勝ち取れるほどに独り立ちしてから言いなさい」っちゅう話なんですよね。

いままでやってない手法を取り入れるということは余計に仕事をすることになるので、自分にとってはリスクなんですけど、会社がOKさえしてくれればそれは仕事の場で成長できるチャンスをくれているわけだから、あとはアンタがリスクを負ってチャンスを生かさないでどうするっていうことにね、なるわけですね。

 

UXとかIAを仕事にしたいなら、質問なんかしてないでさっさと自分の仕事に取り入れてやってみりゃいいし、それすらできないのなら、それはまだその権利を得られるほどに自分のベースとなるスキルが獲得できていないわけで、まずそっちをがんばりましょうよ、と思うわけです。

 

 だから、新卒とかでもない限り、質問してる時点でなんかちょっとズレてないか?って思うんですよねぇ。