タイトルがすべてなんですけど、このブログ上でとある人と交換日記を始めることになりました。なりましたっていうか、しました。
「なに言ってんだこいつ」と思っている猫さま
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
元Web制作会社ディレクターで現在事業会社の人な僕は「あー制作会社の人ってこうやって見えてるんだなー」とか「なるほどなー、クライアントの中ではこういうことが起こってたのか」とか、それはそれはもう毎日が気づきの連続です。そこから転じて「もっとこうしたら制作会社さんは受注増えるのになぁ」とか「これはやめてほしいなー」とか具体的なことも浮かんで来て、これってたぶん発注される側の人にはとても有益な情報じゃないかと思うんですよね。
※ちなみにそのひとつが「会議のアジェンダひとつで受注率って変わるかもよ。」ですね。
一方で、Webのトレンドを追える場所からは離れてしまいました。Webマーケティング(謎)はともかく、技術的なトレンドはもともとが自分の守備範囲ではなかったことも手伝ってこれからどんどん取り残されて行くでしょうね。
それは仕方ないんですが、僕がこの気づきを内に秘めていても(僕も含め)誰も得しないし、このまま放っておいてもトレンドから置いていかれることを防ぐこともできません。
そこで、前の会社の後輩である"みやしたんく"とWeb制作に関わる「なかのひと(発注者)」と「そとのひと(受注者)」として交換日記を始めることにしました。場所はこのブログです。交換日記というカテゴリをつくってみました。これで「交換日記」に対するSEOもバッチリですウソです。
さてさて、彼がどういう人なのかはめんどうくさいので(ひどい)彼のブログから引用します。
みやしたんくとは
ぼくの自己紹介はこちら
このブログはこんな人が書いています - 元お笑い芸人がWeb業界に入ってがんばるお噺
会社のインタビューの方がわかりやすいかも
元お笑い芸人のプロデューサーに聞く "ツッコミュニケーション"とは | インテリジェントネットブログ
とっても簡単に言うと 「元お笑い芸人で未経験からWeb製作会社で「そとのひと」としてがんばっているWebプロデューサー」 です。
toksatoがどういう人かはこちらのプロフィールでも読んでくだせい。
そんなプロフィールすら読むのがめんどくさいという人は、下記のエントリを書いた人だと思ってもらえれば良いのではないでしょうか(謎)
「ああ、あのブログの人か」と思っていただいたなら、さて、では本題に戻りましょう。
なぜはじめるのか
一番は、ブログを書くモチベーションアップのためです(笑)いきなり自分のため(笑)。まあ、でも僕はそれでも月1ぐらいは更新してたので、その理由はむしろ"みやしたんく"の方が強いんですけどね(さっそく後輩を売ってみた)。
もちろんそれだけじゃないです。
たぶんこれ面白いんじゃないかな?と思ったんですね。なかなか無いと思うわけです。本来はビジネスのみでつながり、「契約」という体温を感じられない土台の上でコミュニケーションを取るその関係にはどうしたって「利害関係」がついてまわるし、それゆえに「本音と建前」が見えない境界線で横たわるそれには、本当の有益な情報の大半が削ぎ落とされてしまいます。端的に言えばつまらん。
発注者としても受注者としてもお互い言えない、書けないことは確実に存在すると思います。それでも、仮にお互い深く入り込まない玄関先の会話だったとしても、それを公開することはきっと誰かの興味の対象になり、そしてそれはきっと僕らの、いや、僕の何かの経験になるんだろうと思います。
何書くの?
実はもうすでにみやしたんくが書いてます。
ね。
これ読んでるこっち側の人=このブログの読者の方、思うよね。
こんなこと書いてねぇでさっさとアンサーブログを書けよ、とね。
はいごめんなさい。
書いてるんですがうまくまとまらないのです(笑)
それと、クダンのポスターのことについて書いてはいるんですが、それとこの「交換日記やるよ」の話は厳密には別の話なので、分けようかなと思ったんですね。じゃないと長くなるし、大半の人には興味ない話だし。
他にどんなこと書くかというとそんなもんまだわからん今のところtoksatoの脳内ではこんなこと書けるかなとか思ってます。
- Webや広告の「予算」なんて実はない
- 「ディレクション」はどんな仕事にも使える
- 「で、それやると儲かるの?」にどう答える?
- 全体戦略とかいうけど、それってできると思う?
- 普通の発注?か、常駐か、採用か
- 発注側としてパートナーさんとのやり取りで気を付けていること
とかですかね。
発注側と受注側の関係をもっと良くしたい
根底には、実はこれがあります。
僕なんかが業界を変えるなんて大それたことは1ミクロも考えていないし、できるとも思っていません。でも、いま事業会社の「なかのひと」になって本当によくわかりますが、ことWebに関することや(狭義な意味での)デザインに関する発注については、発注側にもぜんぜん知見が無いんです。
きっちりプロジェクト定義からドキュメントワーク、スケジューリングまでディレクションをしてくれる会社もあれば、本当に言ったことしかやらない会社もあります。でもそれはどちらが良い悪いではないんですよね。要は使いどころ、付き合い方の話であって、値段なりであれば問題じゃないはずなんです。
でも、それが発注側も受注側もわかってないことが多い。
悲しいかな受注側の制作会社やデザイン会社は、それほど得意じゃないことも「できます!」ってすぐに言っちゃうし、発注側は発注側でそもそも自身に発注するスキルが無いことに気づかないで安かろう悪かろうに発注して文句を言ってしまう。
Web制作会社の人にしてみれば、僕なんかがクライアント担当者にいるのは本当に嫌だろうなと思うのですが、一方で、なぜできないのか、なぜ遅れるのかは普通の人よりよほど理解できるので、そこで制作会社さんを守ることもできます。
「なるほど、わかりました。これはそもそも初めのスケジュールの時点でだいぶ無理がありますね。弊社としては、(toksatoが入る前の)はじめにそれを伝えておいてほしかったです。わかりませんから。けれども、いまなぜできないのか、どういう状況なのかはわかります。それは土台無理というものです。ですから、それはきちんと社内に共有して、どれだけがんばっているかをちゃんと理解させますね。
だから、ここからお互い頑張りましょう」
こんな話を実際にしたりしています。
本当は、もっと仲良くなれるはずなんです。
本当は、もっとお互いが助け合って一つの目標に向かえるはずなんです。
でも、発注側はWeb制作会社がどんなところで、どういうタイプの会社があるのかを知りません。Webデザイナーさんやエンジニアの人みたいに積極的にセミナーに行って外を知る、という文化はありません。だからぜんぜん知らない。
一方で、受託Web制作会社の人で、クライアント側で決裁権を持っていた経歴の人っていうのもそうそういません(いても現場じゃなくて相談役とかですよね)。だからクライアント側で何が起きているのか、実はどう思っているのか、どうしてほしいのかをちゃんと理解している人も少ないと思います。
UI設計のスライドやブログ記事でたくさんシェアしてもらった僕は、いま、事業会社に来て一つのボタン、一つのラべリングを決めるのに、理論や理屈を超えた何かを必要としています。それはもしかすると「第六感」とか「覚悟」と呼ばれるものなのかもしれません。そんな非科学的なものに悩まされ、ともすれば人生を左右するほどの恐怖にさいなまれています。
そんなこと、普通はわからないですよね。
いまの僕は、その両方がわかる立場にあります。
その僕が、後輩でまだ受託制作会社にいる"みやしたんく"に語りかけるように何かを書くことで、少しでもクライアント側のこと、制作会社さんとの関係のことに対するノウハウがここに蓄積されて、誰かのために、もしかしたら同じ事業会社の人に、もしかしたら元同業者であるWebディレクターさんのためになれたら、とてもうれしいです。そして、きっとそれは僕の思考や経験の定着につながると思います。
繰り返しますが、業界を変えよう、クライアントと制作会社の関係を変えようだなんて微塵も思っていません。僕にはそんな大きな力は無いです。思っていることは今までと何ら変わりません。僕が書いた何かが、インターネットでつながった顔も知らない誰かの役に立てれば、それがうれしいです。
さて、例によって長くなったのでこの辺で締めましょう。
いつまで続くかわからないしお約束もできないけど、ここを読んでる人の少しでもいいので、楽しみにしてもらえたらうれしいです。
P.S.
「交換日記」って英語でなんて言うの? - DMM英会話なんてuKnow?
によると"交換日記"の英訳は"group journal"になり、「diaryは少し子供っぽい」らしいです。でも、"みやしたんく"とは子供っぽく青臭いことを書いていたいなと思ったので、あえてURLはこうしました。