笑顔を創りたいWeb屋の日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。情報デザインやWebの勉強をしています。

納期なんか守らなくていいんだよ。

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こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。

納期って大事だよね。
でも別に守らなくていいと思うんだ、僕は。そういうWebディレクターなんだな、僕は。いや、嘘だけど。むしろめっちゃ守ろうとしちゃう人だけど。「Webディレクターをプロとして名乗る人間が、クライアントとの約束を守れないなんて二流の証拠」と言い放ってきた。でも、それがむしろ才能の無さを表しちゃってるなと思う自分もいるんよ。

そうやって納期とか守っちゃうそういうディレクターなんですよっていま好感度あげようとしてます。だまされないで!

というのも、先日テレビで金スマをみて。

hochi.news

この回(2/21放送)ですやね。

この放送の中で、↑の記事にはないけど、靴職人である花田優一さんが納期遅れを発したり、その割にほかのことをやっていて、それに対して室井佑月さんがこう言ってたんですよ。
※いま録画を見て書いたので基本的には一言一句違わないはずです。まあさすがに空気感とかまでは表現できないけど。

室井佑月さん「納期って、プロだったら納期にできるだけ合わせてやらなきゃいけないわけで、たとえば、どんくらい遅れるっ(中居くん「程度ね~」)一年ぜんぜんとかって言ったら、死んじゃうかもしれないしー!」 

 

いやいや「プロのあるべき姿」をアンタが勝手に決めるなよ。

 

ええー、なにそれー、すごい押し付けるじゃーん、やめてあげてーって思いました。

今日は、そんな「プロとはなんぞや」という話。

 

【注意】
ちなみにこの記事は花田優一さんと室井佑月さんのどっちがどうとかいう内容ではありません。あくまで「納期」と「プロ」に関する話のみです。とはいえ、一応番組を見せてもらった(TVという媒体にプロが出したコンテンツを見た)側として一言書いておくならば、議論を勝ち負けでしか考えられず、自身が否定されたと感じたら感情的になって発言する人は苦手だなぁと思いました。

 

■目次

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。



 

納期なんて守って当たり前だと思っていた

実際、そう思って守ってた。

おそらく受託Webディレクター時代はほとんど守っていたはず。さすがにこれまでの全案件、すべてを守ってきたとはいえないけど、95%ぐらいは守ってきた。なんで自信もって言えるかというと、そういう教育を受けてきたんよ。冒頭に書いたとおり、「自分で宣言したくせにそれを守れないWebディレクターなんて二流だ」と、本気で怒鳴られるレベルで教育されてきた。

これは僕自身いまでも間違いだとは思っていなくて、そりゃいろんなことを先導する立場にあるWebディレクターは、自ら言ったことやルールを守れないというのは致命的だなと思ったりもする。

だから、制作会社時代だって社内作業や社内ルールですらも守ってきたという自負があるし、部下や後輩にもそう教えてきたんですよ。それは、社内のことすらまともにできないやつはクライアントに対してもいつか約束が守れなくなるから

 

「社内作業が優先度が低いのは事実だしそれで対応が遅れるのはわかるけど、相談もせずに期限が守れないなんてやつは社内だろうが社外だろうが、ディレクションができてないことに他ならない。そんな人がクライアントにいいディレクションができるわけがない」

 

とかなんとか言ったりしてw
とはいえ、納期が守れなかった結末になった部下や後輩を責めたりはしないですよ。だってがんばったのわかってるし、仮にそれがある日友人知人と飲み会に行ってたとしても関係ない。むしろそれはそれで行くべきで、そういう話ではない。ただ単に、意識として「守るべし。守れないなら守れる日を宣言しよう」というだけで。結果として(守れる納期を宣言しようと思うばかりに)代理店や制作会社の宣言する納期が遅くなるんだけどw、まあそれはしょうがない。

 

でも、納期なんて守らなくていいんだよ

ぼくはここ数年は事業会社(=発注側)にいて、つまり納期を宣言して"もらう"側にいたんよ。

 

ごめん、ハッキリ言う。

 

納期なんてどうでもいいよ。

 

いや、1週間でできるものが3ヵ月後になるってなったらさすがにおいおい!となる。けれども、2ヶ月でできるものが+1週間になったところで、正直「ああ、そうなんすか」としか思わない。

むしろ逆に聞きたい。「1週間遅れたら致命的なことになる納期」が世の中にどれだけあるか。たぶんほとんどないですよ。だって、これを読んでるおまいさんたちにも改めて考えてみてほしいんだけど、たとえばネットで注文したものが数日送れたぐらいで致命的なことになるなんてないでしょう・・・?(っていうと「ビジネスとプライベートを混同している時点で~」とかいう反論がつくんだけど)。

もちろん、ある。1日でも遅れたらダメなものもあるんよ。

たとえば僕の場合、TVCMとか記者会見の日がもうあらかじめ決っていて、そこに絶対に間に合わせなければならない、間に合わないともうWebサイトを作ってる意味がないぐらいのこともあったわけで。

そういうこともあるんだけど、それはたぶんかなりの少数派で。
実際僕が発注していたときは、納期なんて「発注した時点から妥当な納期ならええで」ぐらいでしかなかった。まあそりゃ、そのサイトをつくったら儲かるだろうな、というものでしかないのだから。

無論、社内担当としても納期が遅れるのは喜ばしいことではないし、社内の上司や同僚から「なんで遅れるの?」「いつできるの?」「その間の損失はどうするの?」みたいなつっこみは受ける。けれども、そもそも内部に依頼しようが外部だろうがトラブルは起き得るわけで、担当者が病気で数日休むことだっていくらでもあるでしょう?だったら、これはもう内部か外部か関係なくそれを見越してプロジェクトを組んでないほうがおかしいんだよね。

いやね、7リリースです!って言ったものが7/8リリースになったとして「サーセン!開発会社の担当者がインフルエンザで休んでしまって」って言ったとしてね、そこにいる上司や仲間は「えー、あらぁ~」っていうけど、その程度ですよ。だってべつに7/1にそこまで意味があったわけではないから。もちろんメイン担当(=ここでいうと僕)の評価は多少下がるかもしれないけど、期日どおりにリリースすることが仕事ではなく、そのリリースしたサイトで成果を出すことが仕事なので、リリース日が送れたことなんてどうですぐ忘れ去られるんよね

 

そう、だから、大事なのはその納品物でどれだけ成果が出るかなんよ。

 

「納期を守らない=プロ失格」といってる時点で思考停止なんだやね

はて、では「プロとはなんだろうか?」という話なんよね。

たしかに、世の中の仕事の(おそらく)9割以上は納期を守ることで成立している。たとえばファミレスひとつとっても、入店してオーダーしてから1時間も待たされたらさすがに困る。だいたい10分とか15分でゴハンが出てくることを想定して来店していて、お店側もそれを暗黙の了解、というより「信頼」として受け取って営業してるはず

でも、ファミレスで「すみません、シェフの納得がいかず、改めて創り直して最高の状態でお出ししたいので、あと30分いただけますか?お詫びにドリンクバーをサービスします」と言ったら受け入れられない人多いだろうけど、予約が1年先まで埋まってるジビエの天才料理人の店でそう言われたら、「あらぁ・・・!」といって受け入れる人がたくさんいるんじゃないだろうか。

これは極端な例だとしても、「いま納品したらいまいち」なものが「あと一週間待ってくれればしっかり使えるものができる」といわれたら待つでしょう。さらにそれがプライベートではなくビジネスで発注したもので「一週間待ったら、成果がうなぎのぼりになるものが納品できる」といわれたら、そりゃ待つよね。

「納期」は「プロ」を構成するひとつの要素でしかないんよ。

納期が守れなくたって、「こいつがつくる靴が最高なんだ!おれはいくらでも待つ!」という人がいるかもしれなくて、っていうかたぶんいるはずで。その靴職人は間違いなくプロなんですよ。むしろ、安直に納期を守る人よりよっぽどクオリティの高いプロ。

そういう意味で、僕は「納期を守るということから逃れられない程度の才能」と自分のことを思っていて。

ぜんぶがぜんぶ、納期が絶対な仕事じゃないんよ、本当は。前述のとおり。

さらに付け加えると、事業会社にいるといかに納期というものがバカバカしいかということを突きつけられる。制作会社の場合、基本的には労働集約モデルであるがために工数とか納品とか、そういうことを基準に話をされる。逆に言えば、リソースからあふれることは上に訴えればいい。

しかし事業会社はそうじゃないんよ。言われたことを全部やったところで成果が出ないと評価されない。言われた依頼をきっちりすべて納期どおりにこなしても評価されない。成果が出てないから。つまり、言われたことをぜんぶ言われたとおりにやりきればいいわけじゃないわけですよ。そういう場にいると、ただただ納期を守るだけの人はプロじゃないんよ。期待された成果を出してないから。

僕が勝手に改めてプロを定義するなら、こうだと思う。

 

「貰った対価に対して相手を満足させられる人」

 

これだけだと思ってる。

あとはもうスタイルでしかない。

 

思考停止こそもっとも愚かなのでやめよう

会社の遅刻に関してもそうだけど、あれはだめだ、これはだめだ、だからこいつもだめだ、みたいな論調が多すぎる。・・・と思っていて。

前も書いたけど、べつに遅刻してもいいんですよ。
そんなの会社によるし、会社のルールがそうなっているだけで、絶対悪でもない。っていうかもっと厳しいことを言うなら「毎日遅刻しても会社に売り上げや利益を上げる人間」と、「遅刻や期日など社内のルールは守るけど1円も貢献しない人間」なら、だめなのはむしろ後者の人のほうで(あくまで経営的観点での話ね)。

納期なんか守れなくてもいいんよ。
そんなことより、成果を出すことのほうが何倍も重要。

っていうと、

「"納期"と"成果"を並べてる時点でおかしい」

とか言う人が出てくるんだけどw そういう話をしているわけではない。

世の中の誰かが「納期を守れない仕事をしていた」として、それがすぐにそのまま「プロとしてダメ」なんてことは絶対になくて、相手のことを良く知りもしないのにそんなことを言う人の方が、思考停止してるプロ失格なんだぞ。

ってことを言いたいだけなんね。

 

どんなプロがいたっていいと思うんよね。

それでハッピーになっている人が居るなら。