ね、なんて偉そうなんでしょうか。
ワテクシ三流なのに(悲)
ただ、いろんな会社を渡り歩いたからこそ見えることがあるんですよね。その中で顕著なのはやはり会社の長所ではなく、欠点を自覚したときのその人の捉え方ですね。それで、かなりその人の資質がわかるように思います。
そしてこれはWebディレクターとしてとても重要な観点だとも思います。
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
ところで、これを読んでいるあなたはタバコを吸いますか?
僕は吸いません。すいません(謎)
僕は吸わないんですが、周りには吸う人がいます。ちなみに僕は周りの人が吸っても全く気にならないタイプの人です。自分自身がガサツなので気にならないんでしょう。
さて、困ったことにタバコを吸う人というのは、外出の際に「さあこれから出かけますよ」というタイミングから喫煙所に向かってタバコを吸い始めたりします。あれはなんなのでしょうか。不思議な生き物です。もちろん、数分出るのが遅れた程度で間に合わなくなるような時間設定はしてないので大丈夫なんですが、逆に言えばそのあらかじめ用意してあったバッファをそこで使われてしまうわけです。
「もう、いつもいつもなんなんですか!(怒)」
と、怒る人もいるでしょうね。いや、本当に怒るかどうかはともかく「まったくもー」という程度にヤレヤレ感を感じるのが普通の感覚だと思います(笑)
さて、ここが、その人の分かれ目だと思うんですね。
たかが数分、大した害もないなら放置しておけばいいんですよね。最終的に間に合うなら問題はないわけで。なんなら自分もスマホでもいじってればいい。
でも、それももったいない。
もし仮に上司がヘビースモーカーなら、出発時間を5分早く設定しておけばいい。そうするとタイムスケジュールが楽になる。・・・ということが言いたいわけではなくて、たったそれだけのことで上司は喜んでくれるわけです。
「あと5分くらいタバコ吸っても大丈夫です」
と一言いえるだけで、相手に「おっ?」と思ってもらえる。たったこれだけで。
さらに、たとえばクライアントとの打ち合わせのあとにすぐ対策などを検討するミーティングを開いた方が良いようなら、訪問先の近所にあるカフェをあらかじめ調べておけばいい。もう言わなくてもわかりますよね、もちろん「喫煙可」なところです。
僕はこれが行き過ぎて、次に別の打ち合わせが入ってる先輩に、ここからの電車ルートと、設定したルートの時間に間に合わなかった時のために最寄駅の時刻表をプリントアウトして渡したことがあります。
「おまえ、気持ち悪い!」
と言われました泣きたい。
会社や一緒に仕事をする人の欠点というのは、裏を返せば「自分の力で埋めることができる場所」なんですよね。要するに活躍するチャンスでもある。
大企業ができないことを中小企業ができたり、その逆に中小企業ができないことを大企業ができたりする。とくに社内の問題なんてのはそれらの巣窟ですよね。それに文句を言っててもなにもはじまらんし(そもそもそういう会社を選んだ自分が悪い)、その欠点を利用してやればいいんです。
社内に情報発信する人がいないなら自分がやって名前を売ればいいし、外ばかりみて内部が疎かになるようなところなら、社内の組織づくりに手を出せばいい。
「そんなことしてても評価されないんだから無駄に働かされるだけ」
っていう人がいっぱいいるんですよね。まあ、たしかにそうだろうと思います。きちんと適切に評価していればそういう人がすでにいるはずですから。
でも「評価してくれない」なんてのがもう甘いんですよ。
「評価せざるを得ない」ぐらいやればいい。
ぶっちゃけ、細かい評価なんてどうでもいいんですよ。どうせそんな細かい加点は査定の場でも大した影響力を持たないし。自分の市場価値が大きく上がれば、否応なしに社内での評価もあがります。あがらなければ、やめればいいんですよ。市場価値が上がってるんだから他でどこでも採用してくれるんだから。
まわりがぜんぜん外部に情報発信をしないおかげで、自分が自社メンバーの中でも群を抜いて有名になっていたら会社は手放したくないと思うだろうし、社内の組織整備で成果を出している人なら、それこそおいそれと簡単にその人材を放出できません。たぶんその人がいないと組織が立ち行かない状態になってるはずですから。
これは会社の欠点の話だけじゃないです。
ことWebディレクターにおいては、いろんなパートナー、エンジニアと一緒に仕事をするわけで、コミュニケーションに非常に難のある相手でも上手く対応してプロジェクトがまわせるディレクターならば、周りはこぞってそのディレクターに依頼するでしょうね。
一緒に仕事をする相手の欠点は、ディレクターにとってはチャンスでもあるんです。「あいつは、どんなエンジニアやデザイナーをアサインしてもうまくやる」っていう評価がもらえるから。そんなディレクターがいたら、経営者も営業さんも、クライアントも重宝するでしょうね。そうしたら大きな案件もまわってくる。面白い案件(って言っていいのだろうか)もまわってきますね。
これは自分の実績になりますね。市場価値上がりますね。
さらに「こいつもお前みたいにしてくれ」と新人の教育を任されるかもしれないですね。
これは自分の実績になりますね。市場価値上がりますね(2回目)。
さらに面倒を見る新人が増えたらチームになりますね。経営者や上長はその人に役職を与えねばと思いますね。
これは自分の実績になりますね。市場価値上がりますね(3回目)。
会社の欠点に対してただただ文句を言う人になるか、それを利用する人になるか。それが、Webディレクターとしての成否の分かれ目になる。
だから「会社の欠点を受け入れて三流、生かして二流」だと思います。
え?一流はなにかって?
一流は「自分の欠点がその会社やサービスの欠点とイコールになってしまう(ぐらいに影響力のある)人」じゃないでしょうか。
だから僕はまだ二流です。(あ、一つ上がった)