こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。
こういう上司とかディレクターとか、多いよねっちゅうね。
マジで腹たつよね!
- これ、よくわかんないんだけどどういう経緯で先に進めてるんですか?
- ちゃんと他部署に確認をとったうえでこの依頼出しましたか?
- なんでこんな順序がおかしい構成になってるんですか?
- なんか違和感があるデザインですよね(とデザイナー本人に言う)
- どうしてこの件、@付きのメンションなしで連絡してしまうわけ?
なんでそんなに人を責める口調や文体なの?ってこっちが聞きたくなってしまうわけなんやけども。
これはね、資質というか意識、スタンスの問題であり、根本的なことがわかってないディレクターに多いんだわ、これが。
というわけで、今日は「何かを勘違いしたディレクターや上司」の話。
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
■目次
はぁ、すみません・・・。
ってな、なることもあるわけなんよ。
そりゃね、だっておおよそまちがってないもの。
・これ、よくわかんないんだけどどういう経緯で先に進めてるんですか?
→どこにも、とくに上司にもちゃんと経緯を報告せずにひとり先走ってた・・・・すみません・・・
・ちゃんと他部署に確認をとったうえでこの依頼出しましたか?
→関連する他部署に確認取らずに、そのまま制作会社に依頼出しちゃった・・・しまった・・・
・なんでこんな順序がおかしい構成になってるんですか?
→ほんとだ・・・なんかすごいへんな順序になってるかも・・・言われるまで気づかなかったけど、ちゃんとユーザーの利用シーンまで考えられてなかったかも・・・
・なんか違和感があるデザインですよね
→たしかに、違和感バリバリのデザイン出しちゃった・・・がんばったつもりだったけど、良くなかったな・・・
どうしてこの件、@付きのメンションなしで連絡してしまうわけ?
→あ、そうか・・・いきなり呼びつけるの悪いと思って、あえてつけなかったけど、それじゃすぐ連絡がつかないか・・・
ね、ちゃんと意図を持って、最速で最も効率的な仕事をしましょうと。
お、
お、お、
おおお
おバーカ!(さーん!)
って、責めた方に言いたいぜ!
よし、ワイが反論してやる
・これ、よくわかんないんだけどどういう経緯で先に進めてるんですか?
→え?どういう経緯って、それ伝える必要あったんですか?だとしたらそれ、いつ指示されましたっけ?経緯の報告が必要って何月何日何時何分何秒に指示されましたっけ?はぁ?
・ちゃんと他部署に確認をとったうえでこの依頼出しましたか?
→えー?これ他部署に確認必要だったんですか?聞いてませんが?え、関連してるから?だって、関連してたって全部確認とってるわけじゃないし、そもそも「確認してる」っていうなら、この会社の施策や出来事すべて私たちに関連してるんじゃないんですか?じゃあそれ全部報告来てるんですか?まずそれ確認してもらっていいですか?
・なんでこんな順序がおかしい構成になってるんですか?
→ええ?順序ってなんですか?それ聞いたことありましたっけ?順序ってなにに対しての話ですか?ユーザー行動って、私とあなたのユーザー行動って同じ認識でしたっけ?・・・
・なんか違和感があるデザインですよね
→違和感?違和感とは?え?とにかく違和感しかない?はぁ?あなたの違和感と私の違和感はたぶん違うと思うんですけど、どこのなにに、なにを「正」として違和感を感じてる話なんですか?
どうしてこの件、@付きのメンションなしで連絡してしまうわけ?
→えっ・・・だって、@付きのメンションって相手にプッシュ通知行くじゃないですか?そんな毎度毎度プッシュ通知で相手の集中遮る必要ってあるんですか?
ね、反論しようと思えばいくらでもできちゃうw
でも、これも必ずしも正しいとは言えなくて。
なぜなら、前提を定義してないから。
人を責めるなら、まずやるべきことがある
そして、その「まずやるべきこと」をやらないで人を責めるから、人間としてとても横柄になるし、低レベルなビジネスコミュニケーションになるんよ。
ワイ、ちゃんと反論をしてみるんよ。
こじらせた新人みたいなんじゃなくw、第三者として反論して見るとこうなる。
・これ、よくわかんないんだけどどういう経緯で先に進めてるんですか?
→「経緯を共有すべき」もしくは「こういうときはこういう流れで進めるべき」ということをお互いが了承してないのに、なぜそんなに強く、しかも「自分が正しい」というスタンスで質問ができるんですか?「よくわかんない」のはあなたのでせいでは?
・ちゃんと他部署に確認をとったうえでこの依頼出しましたか?
→関連する部署、人なんて言い出せばきりがないです。「どこまでならどこの部署に確認を取るべき」ということは両者において前提事項になっているのでしょうか?また、「確認を取った上で」というからには「確認とったかわからない」状態なのだと思いますが、なぜその状態でそんなに強く言えるんでしょうか?
・なんでこんな順序がおかしい構成になってるんですか?
→順序とは?誰の、何の合意や満足を得るための順序でしょうか?そしてそれは周知の事実なんでしょうか?それがわかってないのに、なぜ「順序がおかしい」と言えるんでしょうか?
・なんか違和感があるデザインですよね
→違和感とは、なにを持って「違和感」と言ってるんでしょうか?「要件(達成したい目的)」に対して「達成できなさそう」ということを「違和感」と呼んでいるのであれば、まずそれを事前に共有したのでしょうか?あなたの感覚だけの話であれば、なぜそれを当然の感覚のように「違和感があるデザインです"よね"」という表現になるんでしょうか?
どうしてこの件、@付きのメンションなしで連絡してしまうわけ?
→@付きのメンションがなぜ必要なのか、それは事前に認識合わせをされたのでしょうか?「@付き」と「@無し」という方法が用意されている以上、どちらも手段としては存在するもので、正しい/間違いはその都度違うと思いますが、認識合わせはされたのでしょうか?されてないのになぜ「失敗している前提」のツッコミなのでしょうか?
そう簡単に人を責めることはできない
僕は、ちょいちょい言われるんよ。
「toksatoさんはコミュニケーションが優しい」
と。
あのね、僕は自分を見失ってブチギレたりはしないですよ。
でも、決して優しい人間ではないんよw
荒れて人に当たったり、厳しい態度を取ることは少ないけど、それは心がブレないだけで、人に対する査定はたぶん厳しいです。やな奴だw
そんな僕が「優しい」と言われるのは、コミュニケーションでそう簡単に人を責めないからなんだけど、それはそう簡単に責められないだけなんよ。
・ちゃんと他部署に確認をとったうえでこの依頼出しましたか?
これなんか典型的なんだけど、もう聞く時点で「ちゃんと」って言っちゃってる。
「確認を取るべき」かどうかすらわからんのに。
確認を取るべきならそれはそれなんだけど、その前提がちゃんと共有できていないのに「"ちゃんと"確認したんですか?」と聞いてしまうのは、自分が間違っている可能性を1ミリも考えてない。なにが正しいかなんてわからないのに。
「私が正しいのに、あなたはそれに従ってないの?」
という発言になってしまってるわけですよ。バカじゃないの?っていう。
いや、仮に「確認を取るべき」が両者の中で合意事項だったとしましょう。でも、聞いてるこの時点では「確認を取ったかどうか」がわからない状態なはずなのに、まるでさも確認を取っていないかのように決めつけて言ってしまってる。もしかしたらちゃんとやってるかもしれないのに、それを聞こうともせずに一方的に断罪するなんて、どれだけおかしな話か。
この話でいうと、
- (この事案は)他部署に確認を取るべきである
- それが現場や作業者に伝わっている
- 確認を取っていないという事実を把握している
この3つが揃ってはじめて(いきなり)
「ちゃんと他部署に確認をとったうえでこの依頼出しましたか? 」
って言えるんよ。
これらが揃ってないのにそう言える方が僕はどうかしてると思っていて、そりゃ、だから僕はそんないきなり怒れないわけですよw それこそ納期から遅れても怒れない。僕が、ちゃんと発注時点で情報を渡しきってないのかもしれないのだから。
ちゃんと意識していればこうなるはず。
「僕ならこう質問するよ」ってのを書いてみる。
・これ、よくわかんないんだけどどういう経緯で先に進めてるんですか?
【僕ならこう聞く↓】
「あら?これって僕はあんまり見れてないんだけど、どういう経緯で先に進んだ感じなんですっけ?(見落としてたらごめんなさい!)」
・ちゃんと他部署に確認をとったうえでこの依頼出しましたか?
【僕ならこう聞く↓】
「おお、ちなみにこれって○○の部署に確認とったりして依頼が出てるんでしたっけ?ものによりますけどねぇ〜」
・なんでこんな順序がおかしい構成になってるんですか?
【僕ならこう聞く↓】
「なんかちょっと、自分が思っていたユーザーの利用シーンからすると順序がそれに沿ってない気がしたんですけど、そもそもユーザー像や利用シーンてどういう定義したんですっけ?」
・なんか違和感があるデザインですよね
【僕ならこう聞く↓】
「ちょっとこう、要件やそれを叶えるためのコンセプトからすると自分は違和感を感じたのが正直なところなんですけど、この要件に対して〜という意味で今のデザインの意図や経緯とかお話聞けますか?」
どうしてこの件、@付きのメンションなしで連絡してしまうわけ?
【僕ならこう聞く↓】
「うーん、そうか、@付きのメンションじゃないのがぶっちゃけ気になってるんだけど、なんか意味がある感じ?そっか、邪魔したくないと。ただ、いまは邪魔すべき時では?「急いでる時には、それ相応の手段やチャネルを」って言ったと思うけど、これはその点ではどう思う?」
要するに、人を責めるというときには
- 「正しい状態」とは「これ」である
- 「これ」が両者に共有されている
- 「これ」が実践されてないことがはっきりしている
ときにしかできないんよ。
にも関わらず、こう言うことをすっ飛ばして人を責めるようなコミュニケーションを取る人は、「自分のお気持ち」でしかモノが言えないディレクターや上司なんで、みんな逃げましょう。
もしくは「こいつ、謙虚さとか価値観の広さとかがない、才能のない奴なんやな」と思ってスルーしましょう。
そうやって、このメンタル的につらいパンデミックな世界を生き抜いていこうず!
おまけ
これをこのとおりやってると「一言一句のレベルで正誤の共有をしなきゃいけないのか」となるわけですわいねぇ。
そういうことじゃないし、本当にそんなことをしていたら上司やディレクターは時間がなくてしょうがないし、指示を受ける側はなにも成長しない。だって想像する必要もタイミングもなくなるのだから。
たとえば僕は、部下や後輩が「あきらかにおかしい画面構成案(ワイヤーフレーム)をつくってきたとき」は、こういってますたよ。
「うん、なるほど。ここにあるこのボタンは、どういうプロセスやシナリオから?」
「ふむ、おー、なるほどね。でもさ、それを言うなら、こう言うケースで、このユーザーなら、ここのページに来るときはこう言う心境なのでは?どう?」
「ん、そうか。じゃあこのボタンはここじゃないんじゃない?」
なにも、(文章で例えると)「てにをは」のレベルまですべて握る必要はないんですよ。そうじゃなくて、大枠でもいいのでちゃんとお互いが握って、枝葉についてもその大枠やポリシーに沿って話せばいいだけで、そして、そのためにはまず「聞く」ですよね。
だから、謙虚スタンスのないディレクターや上司はウザいんですよ。
自分の正義に凝り固まってそれができないから。