笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

【M-1】審査の価値観"ズレ"の必要性【採点分析】

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こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。

僕はWebディレクターなんですが、お笑い大好きなのでありまして。

こんな記事書いてるぐらいですからね〜。

で、昨日12/18はM-1グランプリの決勝でしたね。

はぁ〜おもしろかった。

伝説の2019(ミルクボーイ優勝)に匹敵するぐらいレベル高かったんじゃないでしょうかね。

 

だけど、採点についてはやっぱり物議を醸すよねと。

で、興味があったのでちょっと並べて分析してみましたっていう記事です。

もうおわかりと思うけど、山田クニちゃんの影響ってどうだったのっていうのが主な内容です。
※ただの個人ブログだし、あえて審査員の方々を「普段呼んでいる愛称(など)」で記載しています。そっちのほうが自分がしっくりくるから・・・。

 

そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。

 

■目次

 



 

まず採点をならべてみる。

最初に断っておきますが超手抜きExcelなのでミスってるかもしれないのと、ぜんぜん見やすく加工してないので、そのへん許してくださいませ(数字ミスってたら教えてください!)。

全採点については、こちらから拝借いたしました。

qjweb.jp

 

650点超えが4組。惜しくもそこに届かなかったのが2組(ともに647点)。かなりハイレベルだったんじゃないでしょうか。

たのしかった〜(何回言うんだ)

 

審査員の誰か一人を抜いても結果は同じ。

はい、そうなんです。

全員分(一人ずつ抜いた)の採点表を貼るのはさすがにしんどいので、ためしに山田クニちゃんを抜いてみました。

 

ええ、変わらないのです。最終決戦の進出者。

ただまあ、それはそもそもそういうものだと思うんですよ。

7人もいる割に、だいたい10点の幅の中で採点されているわけだから、そりゃ一人抜けたぐらいではそう大きくは変わらない。これが、一人だけとんでもなく低い点数(70点とか)つける人がいたら別なんだけど、そうでもないし。

とはいえ、それで「ひとりの影響力は少ない」というのも言い過ぎではないかなぁと。

「たったひとりで上位3組が変わるほどの影響力はない」というだけで、それなりにそれぞれが影響しあってる部分はあるんではないかと。

 

採点のばらつきをしらべてみた

というわけで、調べてみたわけです。

仮に各審査員の採点に影響力があったとすると、それは「他の採点者とどれくらい差があったか」だと思って。なぜかというと、そりゃみんなほぼ同じ点数だったら大して影響しないだろう、と。

それを調べてみたのが下の表であります。
※見やすくするためにコンビ名を短くしてみました。

これは、「自身を除いた平均点」と「自身の採点」の差を並べたものです。*1

たとえば、平均点が90点で、自身の採点が87点だった場合は「-3.00」と表記されますね。

右端にある「合計」は、各数値の絶対値を合計したものです。つまり、この合計値が大きいほど「他の人とのズレが大きい」ということになるかな、と、思います。

なぜ絶対値の"平均"ではなく"合計"にしたかというと、人の価値観のズレって、コミュニケーションを重ねるごとに開いていくと思うんですよ。だから平均じゃなくて、積み重なっていくもの=合計としてみました。

※ただし、これは「すべての審査員がだいたい同じぐらいの点数をつける」という前提に立ったものです。著しく低い点数を統一してつける(=常に大きくズレている)審査員がいたとして、評価軸がブレてなければ(たとえば全組に対して-4.00が付いてたら)結果に影響はないはずなので。

 

 

山田クニちゃん、すごい(笑)

いやぁ、すごいですね。

"ズレの合計値"10点台の審査員がほとんどのなかで、「37.33」というハイスコアを叩き出されております(笑) かなーり他の審査員とは違う価値観(点数の付け方)ってことですね。

で、そういう目線で見ると、志らく師匠も次いで2番目に大きい(22.00)。これ、例年の物議醸し具合(?)からすると、やっぱり志らく師匠も他の審査員と比べると少し違う観点なんでしょう。たぶん。

一方で、ナイツ塙さんの平均っぽさもすごいですね。群を抜いてズレの合計値が低い(11.50)のと、どの採点も(ざっくりいうと)0.5〜1.5の幅です。ヨネダ2000がすごい好きなのかな(4.17)。

 

実はそんなに大きく離れてない大吉先生

大吉先生は"ズレの合計値"が3番目に大きいのだけど、上位二人(山田クニちゃん&志らく師匠)ほどは離れてないんですよね(19.17)。中川家礼二さんが「18.67」だし。

それでも3番目に合計値が高いのは、大吉先生の採点、カベポスター以外はうっすらと平均からズレてる感じなんですよね。ぜんぶ1.00〜2.00点ぐらい。

※あと、そもそも点数の幅が狭く(最高と最低で6点差しかない)全体的に点数が高め(全組90点以上)なんですよね。やさしい・・・。

 

これね、どの審査員でもがっつりズレるとだいたい4.00〜5.00点ぐらいズレてるんですよ。たとえば松ちゃんも真空ジェシカで「-5.17」が出てるし、前述のナイツ塙さんもそうですね(ヨネダ2000の「4.17」)。

そういうのが各審査員必ず1組以上あって、大吉先生はカベポスターがそれ(4.00)なんだけど、むしろそれだけで。(つまり他の"標準的な"審査員とそう変わらない)。

 

採点が激情的な二人

※感情的と言いたいわけではなく。

言わずともわかると思うけれども、山田クニちゃんと志らく師匠。

こうやって平均との差を見ると、かなり上に下にいってるのがわかるかと。

ぼやーっと眺めてると、前述の「各審査員、1組以上は(平均から)大きくズレている採点がある」と書いたけど、だいたいそれが起きてるのは3.5〜4以上がついた時かなと。ざっくり言うと「四捨五入して4以上」と捉えられるかも(いや、それ3.50以上ってことだけどw)

ためしに、「四捨五入して4以上」(=3.50以上)の数をピックアップしてみるとこうなる。

 

  • 山田邦子:
  • 博多大吉:
  • 塙宣之:
  • 富澤たけし:
  • 立川志らく:
  • 中川礼二:
  • 松本人志:

 

山田クニちゃんと志らく師匠の多さ(笑)

松ちゃんも次いで多いんだけど、これ一つは「3.67(男性ブランコ)」で、ぎりぎり超えてる感じなんですよ(ちなみに中川家礼二さんも同じ)。

ぎりぎりだろうが超えてるんだから同じだろ、と思うかもしれないけど、その上をいく「山田クニちゃん&志らく師匠」はもう次元が違うんですよw 志らく師匠は4.5や5.00超え。山田クニちゃんに至っては"5つ"という数もさることながら「-8.00」と「-7.67」と「-5.00」とかですから。すごい。悪いという意味じゃなくて、すごい。

とはいえ、数値の大きさも大事ではありますが、(前述の通り)仮にすべてのコンビに対して「-8.00」が付いてたら問題ないんですよ。問題というか、結果に影響がない。「低くつけがちな人」ってだけで。「-8.00」があったり「-0.33」あったりとバラつきが大きいと結果にも波乱を生む、ということですよね(たぶん)。*2

ちなみに、ナイツ塙さんと並んでサンド富澤さんも「平均っぽさ」が出てますね。なんと(3.50超え)ゼロ。この審査員の中ではわりと平均的な採点をする人、ということなんでしょう。



二人を抜いてみるとどうなる?

「山田クニちゃん&志らく師匠」の激情型審査員(失礼かなこれw)を抜いてみるとどうなるのか、ですねぇ。

というか、山田クニちゃんの採点で言うと全体順位8位のカベポスターはともかく、全体で4位だった男性ブランコに平均との差が「-8.00」がついているというのは、男性ブランコにとってはかなりの打撃だったと思うんですよ。

一方で、志らく師匠は(結果的に3位に入った)ウエストランドの採点で「4.50」がついていてこれはこれで大きいかなと。

というわけで、この二人を抜いたら結果はどうなっていたのか、が以下の表です。

 

さや香が1位抜けで、2位に同点でロングコートダティ、男性ブランコ、ウエストランドが並びました

僕自身、たしかにこれぐらいが肌感として妥当な評価かな〜と思いました。3組が並んで、あとはもう個々人の好みによる、というか。

 

価値観が大きく違う審査員の必要性

山田クニちゃんや志らく師匠を叩きたいわけじゃないんですよ。

っていうかまあ、こういう採点のあれやこれや(物議)も含めてM-1かなと。

それに、最終決戦では圧倒的多数でウエストランドが勝ったのは事実で、少なくともさや香とロングコートダディにおいては、文句のつけようがない結果だったわけですよね。「もし男性ブランコが最終決戦に行っていたら・・・」ってのはあるとしても。

なのでウエストランドの優勝にケチをつけたいわけじゃないのです(っていうかめっちゃ面白かったしw R-1に夢がないとか言っちゃあかんよwww)

 

言いたいことは2つ、であります。

  • 誰か一人抜けても結果変わらないとしても、とはいえ審査員の影響は(大きく)あるよね
  • (世間と)価値観が大きく違う審査員って何人必要かな

前者はそのままの意味として。

問題は後者の方ですね。

ゼロってのは違うと思っていて。大会を面白くするためにも「評価が読めない審査員」っていた方がいいと思うのと、「マイノリティを排除しない」という意味でも必要かなと。

で、ならば1人いればじゅうぶんじゃないかな?と思うものの、前述の通り1人でも2人でも結果は変わらんのですよね。0人だと変わる。だけど1人いる時点で、2人いても結果は変わらない。

ということは、2人ぐらいがベストなのかなと思った次第です。

もう1人(合計3人)いると世間の評価と大きく乖離しちゃうでしょうし。

そういう意味では、上沼恵美子さんがいたときも志らく師匠とあわせて2人だったんでしょうね(ちゃんと点数分析してないからわからないけど)。

 

今が良いバランスなのかもな、と思いました。

とはいえ、男性ブランコすごく面白かったし、この2人がいなければ同点2位だったわけでちょっと残念&かわいそうだなとは思っちゃいますね。

 

ま、でも、ウエストランドもすごい面白かったので、そこに異論はないです!

優勝おめでとう!

*1:自身を除いた平均点」にしているのは、「その人」と「その他の審査員たち」の違いを見たいためです。

*2:そもそも「点数の付け方(高くor低くなりがち)」という意味では「史上最高点」というのも、高くつけがちな審査員がいた・・・と言い出すと意味をなさないもので、この記事も「その程度のもの」と思ってもらえれば幸いであります。