笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

ポジティブとネガティブの使い分けがディレクションには必要だと思う。

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やってまいりました広告をおさえるためのエントリーでございます。

うそですおもいっきり出ていましたすみません。

いや、別にお金もらってるわけじゃないので謝る必要はないわけですがw

(でも読んでくれるのは素直に嬉しいです。だからといってPVを稼ぎたいとはもっと思わないけど)

 

さて、たまには大真面目にディレクションの話でも。

僕もWebのお仕事してそれなりにたちますが(7年ぐらいかなぁ)、いまはなんとWebじゃないディレクションもチョイチョイやってますw えーなんでー。やりたくなーい。いやまあ、なんでも経験ですから。新しい世界が観られるのは嬉しいです。本当に。



で、ここのところ、よく褒められるんですよね。

著者さんにしても、クライアントさんにしても。

 

「toksatoさんは本当に緻密ですね。きっちりやりますね」

 

って。

そう言われたのはべつに初めてではないですし、前の会社にいた時も言われたことはあります。でも、僕なんかより緻密にやってる人めっちゃくちゃ多いことも僕は知っているので、「はぁ、そうですかねぇ」ぐらいにしか思ってないです(いや、評価していただけるのは嬉しいですよ、すごく)。実際のところ、僕は元来ガサツな人間です。間違いなく。うーんと、実際人より細かいところを見ている部分はたしかにあります。いつでもどこでも観察!とかぬかして、チェックしています(それも、僕よりたくさん見ている人山ほどいると思いますが)。でも、こう、なんというか全体をふわーっと見た場合(謎)、僕は基本的にガサツですね。ヌケも多いし。基本的に天然ではないけどマヌケです。

 

僕は、ディレクション(プロマネ)の基本は「当たり前のことを当たり前に」だと思っているんですけども、ただ、そもそも「当たり前」が人それぞれ違うので、この言葉だけでは意味を持たないんですよね。この「当たり前」は、一番初めのステップ(=一番はじめの「当たり前」)に「僕とあの人は違う脳みそを持った人」っていう当たり前をきちんと自分で理解することから始まると思うんですね。

 

というか、同じ脳みその人間ならディレクションなど究極的にはいらないんですよね。

 

違う人間で、違う文化や価値観を持つからディレクションが必要なんですよね。

スケジュールをきちんと決めるのはとても大事だと思いますが、ちゃんと考えれば当たり前なんですよね。相手は違う人間なんだから。1分先も3日先も何やってるのか知らないですから。そうしたら、頼んでいるものがいつあがってくるのかわからない。いつあがってくるのかわかんなければ、次に作業をする人がいつか対応すれば良いのかもわからない。

 

だから、共有しなければいけないわけです。進め方を。

スケジュールというのは作業順序と担当を日付や時間ベースで決めたものなので、そもそもそれ以前に「どういう手順で進めるか=ワークフロー」を共有しなければいけないし、細かいワークフロー以前に大まかにどういう順序で進めていくのかという「ロードマップ」はもっと先に共有しなければいけない。相手は違う人間なので、もしかしたらデザインを先に、設計を無に、自分は何もしなくて良いと思っているかもしれないです。そのまま進めたらプロジェクトが暗礁に乗り上げるのは当たり前。むしろ既定路線。だから、ちゃんとその前に共有しなきゃいけないですよね。

 

じゃあ、一体どこまで共有するんだという話が出てくるわけですよ。なんでもかんでも資料をつくってたら時間がいくらあっても足りないし、そもそも相手がすでにわかっているなら資料なんか作る必要はないです。無駄な時間になる。逆に言えば、相手と共有できてないならちゃんと資料を持ってお互いが納得するまで議論しなきゃいけないし、そのための時間がかかることを相手にもわかってもらわなきゃいけない。要するに、相手次第ってことです。

 

いつ、どんな資料をつくり、どうコミュニケーションを取って相手と共有するか、歩みを同じにするかが大事で、その判断基準が欲しいところですが、究極的にはないですよね。相手とのコミュニケーションですから。絶対的な答えはない。もちろん、その手法やケーススタディをいくつも持っている方がいいし、それがディレクションの引き出しになるわけですけど、一方でその手法だけ真似しても何も意味ない(そういう人いっぱいいますけどね)。

 

「これ、ちゃんと事前に伝えておかないと相手はわからないんじゃないかな・・・。」

「いま伝えておかないと、あとで問題になるんじゃないかな」

 

結局、その時々の判断に基準があるとしたら、僕はこれだと思うんですよね。

相手がわかってりゃあいいんですよ。その通り進めればいいんだから。でも、例えばいつ、なにを決めるのか。デザインの出し戻しは何回セットできるのか、そういうことをちゃんと伝えないといけない。お客さんが納得するまでとか平気で言うディレクターがいるんだけど、僕は信じられないですね。相手がそもそも何も固まってなかったら無限に修正が起きるだけですよね。だから、ちゃんと回数の制限はすべきだと思います。どうせ、回数の制限をしたってデザインが決まらなきゃ修正することになるんだしw。でも、予め「修正は2回までです」と伝えておいてその2回を超えるのと、何も伝えてないで何度も修正をするのとでは話がぜんぜん違うんですよね。ちゃんと伝えておけば「こっちが、自分が求めるデザインをある程度描けていないことにも問題がある」と認識してくれることは多いです。

 

だから僕は、ディレクターという人は事が起きるまではネガティブ、事が起きてからはポジティブというメンタルバランスがちょうどいいと思うんですよ。

 

問題が起きる前までは常にネガティブに「うう、もしかしたらあの人、修正何度も出してくるかも・・・」「ひえー、もしかしたらこのスケジュールの意味分かんないかも」って思うぐらいがちょうどいいと思います。「もしこうなったら~」「もうしああなったら~」と((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルするぐらいがちょうどいいかなと。そうしたら、事前に動くんですよ。

 

相手は、自分とは違う人なんですよ。

だから、超ネガティブに「やべぇ、注意深く観察して手をうっておかないと事故るかも」って思っているぐらいがちょうどいいはずです。それって結構精神的につらいことだとは思うんですけど、まあ、たぶんそれが耐えられない人はやめた方がいいと思います。人間相手に先々をコントロールする仕事だから。そして、ある程度素養があればそのソワソワ感には慣れると思います。たぶんきっとおそらく。

 

そして、問題が起きてしまったらしょうがない。

どうしようもないもん。起きてしまったんだからw

起きたことに対しておもいっきりネガティブに悪いことばかり考えてもしょうがない。

おそらく命を狙われるほどに悪いことはないはずなのでw、もう開き直って出来る最善の対処をやりつくすしか無い。そのとき大事なのは、ともかく慌てずに、冷静に、平静を保って思考をめぐらせることだと思います。だから、ネガティブになってビクビクしている場合じゃない。「やるぞオラー!」っていうぐらい力をみなぎらせて周りと一緒に戦うしか無わけですから。もちろん、その後にまた別の問題が連鎖して起きるかも・・・という意味でのネガティブさは常に持っておくべきですけどね。

 

常に最高と最低を想像するっていう話と似てるんですけど、それとはちょっと違います。

それはもちろん大事で必要なことなんですけど、それを遂行するにも心の持っていき方が大事だと思うんですね。

 

問題が起きる前は((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

問題が起きた後はo(`ω´*)oヤルゾオラー!

 

ぐらいのメンタルがちょうどいいんじゃないかなと思います。

だいたい、失敗する人はみんな逆になってる気がするので。