笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

「人の話を遮らない」ルールで得した3つのこと。

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こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。

 

思うことは割とたくさんあるんですけどね。

じゃあ書けよっていうね。

うん書く(´・ω・`)ゴメンナサイ

とまあ、リード文はこの辺にして(謎)。

 

人の話を遮る人っていますよねー。

ほんと、ああいう人と話すのは疲れる。

人の話を遮るのはやめた方がいいよって思います。

数年前の僕にそう言いたいです(´・ω・`)



(笑)

いやー、僕自身、人の話を遮るタイプの人だったんですよね。ほんと。「いや、それはですねー」とか言い出しちゃうそんな人。まぁなんて嫌な人!とまでは思わないんですけども(何)。遮りたくなる気持ちも僕は凄くわかるし、会話という相手あっての話である以上、遮られる方にだっていくらか責任はあると思いますし(やたらに無駄話が多いとか本質からかけ離れることが多いとか)。

 

話を遮られるしまう派(誰)の人に言わせると、話を遮るというのは「なんでも否定して自説を通したい人」と捉えられることが多いんですよね。もちろんそういう人も多いと思いますが、少なくとも僕はそういう意図ではなくて、そしておそらく僕と同じ感覚の人もたくさんいるんじゃないかなと思います。たぶんきっとおそらく(保険かけすぎ)。

 

僕が話を遮ってしまうのは、

先が読めて無駄な感じがするからなんですよね。

いまたぶんこれを読んでいる人の4割は大きく頷いていると僕は確信しています(キリッ

別に自説を強要したいわけじゃなくて(話す時点で「わかってほしい」という感情はありますけども)、むしろわかり合いたい、相手をわかりたいからこそ話をどんどん進めたいんですよ。だから無駄な件は端折って、建設的に積み上げていくためにテキパキと議論を進めたくなっちゃうんですね。

 

だからもー、わかるわかる。

遮ってしまう人の気持ち。もはや、悪気はないんですよ。むしろお互いがわかり合うためにテキパキ進められるようしているとすら思ってる(まー、それが思い上がりだということなんですけど)。

 

でも、遮らない方がいいですよ。

それは僕が実践してみて、目から鱗というか、自分でいうのも変なんですけどそんな感じなので。結論から先に書くと、話を遮らなかったところで、話を遮る目的だった「無駄な件がなくなる」ということも、「実は最後まで聞いたら結論がまるで違った」ということもあまりないです。だいたい、先を読んでしまったそのままです(笑)そういう体験がまた、話を遮るという判断を後押ししちゃうんでしょうねー。

 

そういうことはないんですけど、でも、目に見えてメリットがあったんですよ。僕は実践してみて。人間やっぱりその先に得することがないと動かないと思うんですよね。「相手を重んじるべきだから遮ってはいけない!」とか言われても、動かないものは動かない。癖だから。癖をなおすのって大変だもん。

 

だから、話を遮らないことによって得したこと、と、表現してみました。具体的に書いてみますね。

 

 

1.懐の深い人だと思われる・・・かも?(とくに目下の人に)

かも?(笑)

いや、でも目上の人にこれやられると、優秀な人だなーと僕は思いますけどね。

思い返すとわかるのですが、僕ら自身、話を遮られるのは対等以上の相手が多いんですよね。おそらく、先輩や上司の方が知識や経験に長けているからでしょうね。っていうことは、僕らも話を遮る時は相手が対等以下の場合が多いんですよ、たぶん。

その証拠に、もし自分が後輩や部下だった場合、自分の話を最後まで「うん、うん、なるほどね」って最後まで聞いてくれる先輩や上司がいたら、尚且つその人がただただ頷くだけの人じゃなくて、むしろたくさん物事を語れる人だったら「おおっ」て思うじゃないですか。「この人、知識も経験も豊富なのにちゃんと話し聞いてくれるわー」と思うじゃないですか。ということは、そういう人が少ないんですよね(笑)。じゃあ自分がそうなればいいんですよ。いやはや、後輩とか部下の話って「甘いなぁ」とか「浅いなぁ」とか思っちゃうんですよね。そんな時、僕は問答無用の鉄のルールとして「言い切るまで待つ!」として、堪えます(笑)また、魔法のフレーズとして脳内で「僕は完璧じゃない。後輩からも何か学ぶ所はあるはず」をヘビーローテーションしていますw。

 

これ、効果的面ですよー。

ほんっとに多いんですよね。

「いや、それはだな」とかって遮っちゃう人が。後輩や部下や歳下の人というのはそういう環境にさらされまくっているわけです。だからこそ、最後の最後、言い切るまで聞くという簡単なことをするだけで、うっかり「この人は他の人とは違う」って思ってもらえるんですよね。これは仕事だけじゃなくて全てのシーンで言えると思います。友達でも後輩でも、異性相手でも。

 

ちなみに、もちろん目上の人にやっても良いと思うし、それはそれでコミュニケーションとして大事なものになると思いますが、後輩や部下相手ほど評価があがることはないかなぁと思います(だからやらなくて良いとは思いませんけど)。むしろ、目上の人相手には遮られるのが当たり前なので、ちょっとぐらい遮るほうが「お、こいつ活きがいいな」って思われるかもしれませんw。あ、お仕事上クライアントやお客様にあたる人は絶対遮らないほうがいいですよ(これが遮る営業やディレクターって多いんだ、また)。

 

 

2.相手に伝えるための材料が増える

前述の通り、遮るのをやめてみたところで、遮ってしまう派の人の「先が読めるので端折りたい」という願望が満たされることは無いと思います。だいたい、大概のことは展開を読んでしまったとおりの内容だったりしますよね(笑)いや、もちろん「あ、思ってることと違った」ということもあるんですけど、割合からするとやっぱり「こういうことが言いたいんだろうなー」と考えたこと内容が話されることが多い気がします。まあ、それも人によりけりですけどもね。

 

ただ、むしろその「こういうことが言いたいんだろうなー」という時にこそ、最後まで聞くことによる恩恵がこちらにもあるよなぁと最近は思います。ここは声を大にしていいたいんですけど、僕も含め、相手の話を遮った瞬間に情報が遮断されるし、簡単に相手を理解できるほど頭も良くないんですよね。確かに、人によっては相手が言いたいことがなんとなく読めるかもしれないし、遮ってしまっても内容自体にそれほど間違いは無いのかもしれません。でも、遮った分だけ「相手が何を考えているのか」という情報は減って、相手とコミュニケーションを円滑にするヒントを自ら減らしているようなもんなんですよね。

 

例えば、

A「一生懸命やっても間に合わないこともあるでしょ。実はデータが壊れたとk・・・」

 ↓

B「いや、だからさ、データとか関係ないよね。一生懸命やったかどうかなんてどうでもいいし、間に合わせるように段取りを組むべきでしょ」

 

Bさんは正論だし、おそらく「データが壊れたという不測の事態を弁明に使う」という予測をしていて、おそらくおそらく、その予測自体は当たってるんだと思うんですよね。で、なまじっか正論だからAさんも「ぐぬぅ」となるだろうし、ならなければまたよくわからない反論をしてくるかもしれない。でも、ここでグッと堪えて最後まで聞いてみるとですね、もしかすると・・・

A「一生懸命やっても間に合わないこともあるでしょ。実はデータが壊れたとかあるし、バックアップを取っておこうとは思ってとっているんだけど、それにも限界があると思う。気がつけばいいけど集中してて気がつかないこともあるし。そういうことも考えてスケジュールをとっておくことも大事かもしれないけどね」

という論旨かもしれないんですよね。

結局、スケジュール遅れるから伸ばすのかよっていう話なんですけどもw

でも、ここまで聞くと相手が考えていることの情報が確実に増えているんですよね。

 

とすると、こういう返答ができるわけですよ。

B「まあ、データが壊れることはどうしてもあるよね。それを見越してスケジュールを確保するのもひとつの手段であることは間違いない。でもさ、それよりも30分に一回ファイル名の末尾を変えて保存するっていうルールを自分に設ければ、最大でも30分のバッファで済むと思わない?」

と、言えるわけですよね。

「データが壊れたことを理由にするんだろう、バックアップとる癖もないのかよ」と予測して遮ってしまうと、ここまで説明はできないかもしれません。これよりもっとたくさん相手がしゃべってくれれば、その情報をもとに「なるほど、たしかに君が今いったαということもあるけど、さっき君が言ったβということから~」と、相手の理解や心理、文脈に応じて説明ができるんですよね。明らかに、こちらの方が相手に自分の言いたいことが伝わりやすいと思うのですね、僕は。相手に自分の言いたいことを伝えて理解してもらうためにも、出来る限りしゃべってもらったほうが良いと思うのです。

 

 

3.話を整理する時間が増える

厳密に言うと2.と同じ「相手に伝えるため」の話なんですけども。

相手の話を遮るっていうことは、どれくらい自分が話すのを我慢したかにもよるんですけど、だいたいが最後まで聞いてないわけなので、条件反射的なことが多いんですよね。で、僕も含め遮ってしまう癖がある人は会話を予測する癖のある人なので、条件反射でもうまく喋れると思ってるんですよねw。いや、実際、そういうタイプの人は割と人と話すのを苦にしないため、人並み(かそれ以上には)うまく喋れているのかなと思います。

 

でも、たぶん『落ち着いて話を整理した自分』に比べると絶対うまく喋れてないと思うんですよね。

 

当たり前なんですけど、論理展開や喩え話(メタファ?)、言葉選びや声の調子など、じっくり考えてからの方がうまく、丁寧に、相手の心理に沿って喋ることができると思います。同じ自分という人間ではかるなら。というか、整理しないで喋って自分の論旨をMAXに表現できるほど、少なくとも僕は天才ではないわけですよw

 

相手の話が予測できてしまうことはやっぱりあるんですよね。

でも、そういう個性の人ほど、その瞬間から「どうやって説明しようかな」って、話を聞きながら説明することを整理すれば、明らかに条件反射的に遮って説明した時よりも、絶対にうまく説明ができると思います。うまく、わかりやすく相手に配慮した説明ができれば、相手もスムーズに受け取ってくれます。

 

 

以上の3点です。

これ、言い換えるとこうなんですけどね。

1.「ちゃんと聞いてくれる」と思って相手が認めてくれる

2.「ちゃんと聞いてくれてたんだ」と思って相手が認めてくれる

3.「説明がわかりやすいな」と思って相手が認めてくれる

 

 

「ちゃんと聞いてくれる」と、最初の心の門を開けて、相手が話したことをモチーフや材料にして話をすることで「やっぱりちゃんと聞いてたんだ」と思ってもらって、相手が受け取りやすいように、相手のストレスが無いように相手の価値観や文脈に沿ってわかりやすく丁寧に話を組み立てれば、話を遮ってしまう癖がある人の最大のニーズである「早く次の展開に話を進めたい」ということもむしろより叶いやすくなるし、結果として相手が理解してくれるわけだから「こいつ俺とウマが合うかも」って思ってくれるオプションまでついてくる・・・かもしれないわけですw ほらほら、やっぱり遮らないでちゃんと最後まで聞くと、ただのマナーとかモラルだけじゃなくて、実益があるとおもうんですよ、僕は。っていうか実際僕はそうなんですよね。

 

人の話を遮らないで最期まで聞くと、理解ある仲間が増えるんじゃないかなと思います。

 

 

=============お ま け==================

僕は、これ、実は仕事がきっかけです。

大手制作会社とか大きな専門学校の教員やってたときは、相手が話を聞いてくれるんですよね。遮ってもあんまり生意気だとか思われないし、それでも聞いてくれる。それは、僕の後ろに組織の看板があるからでしょうね。それが前職の会社に入ったとき、まるで聞いてくれない。そもそも、相手は完全にこちらを下僕だと思っている人もいるぐらい。Web理論なんて言うタイミングすらない。

 

「これはやばいな・・・」

って思ったんですね。

どうしよう、どうやって話を聞いてもらおうって。

そういう時、ひとつは中小企業や個人経営規模相手のWebディレクションで気をつけている15のこと。の「【7】 Web、ビジネス理論の場合は「いいえ」と言わない」でした。

 

で、もう一つが「話が途切れるまでは絶対に遮らない」だったんです。

だから、正直ここに書いたような実益があるとはまるで思ってませんでした。知りませんでした。ともかく必死で、相手に話を聞いてもらうためにともかく、相手の話を最後まで聞こうと思いました。ぶっちゃけ、本当は聞いてなくてパフォーマンスだけでもいいから、素振りだけでも見せようと思いました。

 

それがいつの間にか、当たり前になってました。

いつの間にか、プライベートでもそうしてました。

気づいたら、当たり前になってました。

 

そうしたら、なんか、前より相手の顔色が良くなった気がするなぁと思ったんですね。

だから、僕みたいなうっかり遮ってしまうお話大好き持論大好きな人ほど、効果があると思います。

 

ぜひお試しアレ。