笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

LOQUACIS(ロクアキス)~活動からのデザイン~に行ってきました。

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LOQUACIS(ロクアキス)~活動からのデザイン~に行ってきました。

武蔵工業大学の小池先生が受け持つ研究室の卒業制作展です。

会場は武工大本校ではなく、「ものづくり学校」という三軒茶屋からちょっと歩いた三宿にありました。

初めて行ったのですが、普通の公立の学校のような建物に、中にはカフェがあったりとなんだか不思議なつくり。

ロクアキス001

調べてみたら、もともと廃校した校舎を使ってるのですね。

こういうところで開催するのも、なんだか味があっていいですね。

会場についてみると、単一研究室の制作展だけに数は少ない。

のですが、ポスターの前には必ず学生が立っていて待機していました。

その後、学生のプレゼンを受けてなお実感したことですが、

先日行ったはこだて未来大に似ていますね。

いくつか話を聞いたのですが、どれにも共通して言えることは、学生が頻繁に外の世界へ飛び出して、世の中の現状を観察していること。そこで問題点を見つけて、改善する。情報デザインのコアとなる部分を実践しているんですね。すごいなぁ。

しかし、こちらの方が「はこだて未来大」よりテーマにしているネタが、身近な素材のような?そんな印象を受けました。(あくまで感覚的なものですが)

コミュニティバスのデザイン

面白いなと思ったのが、このバスに対する提案。

ロクアキス002

行政主導でサービスシステム、ひいてはバスそのものが形作られていて、結局それを利用するユーザであるご老人、住民目線で見ると使いづらいものが多く、普及していない原因となっている(んだそうな)。

ロクアキス003

あるべき姿は、ユーザである住民を中心として形成されたコミュニティ(バス)だろうと。

そのために、バス会社、行政、そして肝心要のユーザである地域の老人会にまで足を運び、意見を徴収したんだそうです。ここから、新たな提案をしていくのは来年度からだそうで、今年度はキックオフプロジェクトとして、コミュニティ再編成のための調査を行ったということらしい。

目を引くのは、地域老人会でヒアリングをすると何も出てこなかったらしい。

まあ、それはそうでしょうね。いきなり「何か困ってませんか?」といわれても、そうそう出てこない。

そこで彼らは、ヒアリングのためのモックアップを作成。

ロクアキス005バス

ロクアキス006バス2

凄いですね。

で、そうするとどんどん意見が出たそうです。

ロクアキス004

モノがあるとないでは、やっぱり出てくる意見が違うんですね。

それを利用しているシーンを浮かべやすいからなんでしょう。

観察や調査も大事ですが、人とコミュニケーションを取るためには、

こういうことも大事なんだなと、再認識させられた次第です。