笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

テンションは高めで行きましょう。

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今日は外出でした。

ECサイトのキックオフを兼ねたヒアリングです。

Webディレクターになってからもう何度も、新しいクライアントとキックオフや打ち合わせをしてきたけど、これは何度やっても慣れない。相手がどんな人なのかわかんないし、どんな要望を出されるかわからない。性格も知識も価値観も環境も案件ごとに全然違う。

そんな相手にこちらはプロとして伺うのだから、全てが査定の対象になり、信頼を計られる部分になる。やっぱり不安です。自分の知識で通じるだろうか、経験でどこまで対応できるだろうか。相手の求めるものを提供できずに不信感を抱かれたらどうしよう。

いまはそれでも楽な方です。

会社に名前が無いから。

何やったって、結局僕=我社の最高クオリティなのだから、僕がやれることが全て。その辺、大手とは違う。弱小IT企業に来て、クライアントのコントロールが大変難しくなり(我社のスタンスの悪さもあるんだけど)、いかに自分が会社の名前で仕事をしていたことか。わかっていたことだけど肌で感じて改めて思いました。「だいたい皆そうなんだよ」と同業の友人に突っ込まれましたが、おっしゃる通り。

でも、逆もまたしかりで、名前があればあったで苦しみはある。単純にネームバリューがあればそれだけで高いレベルを要求されるし、何よりその看板を背負ってクライアントと応対するというのは、クライアント側からも社内からも板挟みのような高いハードルがあり、かなりのプレッシャーです。今考えるとWebに初めて出会った新宿の大手制作会社も社内からの圧力がきつかったし、名前出しただけでクライアントの目がキラキラしてるような会社にいたこともある・・・。

いまはそれがないぶん楽ですが、会社にバリューがないぶん、僕自身はより一層うたぐり深い目で見られる。やっぱり、不安は不安です。立場的に失敗できないし。

でも、それじゃだめだし、それでいいんですよね。

会う前から不安にかられてもしょうがない。どうせ、できないことはできないんだから。自分の持ってる知識を総動員して、出来るかぎりのサポートをするしかない。誰かの笑顔を創るのは何も出来上がったWebサイトだけじゃない。Webサイトが完成し、公開し、成果がでるまでの全てのプロセスで、安心してともに仕事ができるようにサービスをすることこそ1番大事。

「大丈夫、大丈夫。何も全てができる必要はない。苦手なものはきちんと伝え、自分の強みとなるものを提供すればいい。今までの経験値があればじゅうぶん対応できるはず」

「新しく出会う人を楽しみに、どんな話ができるか楽しみに」

と、いつも自分に言い聞かせてテンションをあげています。やっぱり、元気に笑顔で対応するって大事ですからね。

不安はやっぱりしんどいけど、不安がない奴はダメです。人と合う仕事をしていて不安が無いなんてのは、僕はプロ意識が欠如しているとしか思えません。不安があるから、それに負けないように勉強し、たくさんのことを経験しようとするのだから。

不安を打ち消すんじゃなくて、

不安と心のなか付き合い続けるのが大事だと思います。

さ!がんばろ!