笑顔を創りたいWeb屋の日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。情報デザインやWebの勉強をしています。

中抜き産業日本。

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弊社は、たぶん価格が高いです。

というか、それなりの数と質の制作会社に身を置いていた僕が言うんだから間違いない。

システム開発会社というのは、どうもWeb制作の単価が高いらしいです。

ただ、それにどうも違和感があります。

というより、自分がした仕事に対して、それ以上の対価を貰うというのが僕の感覚には無い。

もっともっと良いサイト、良いサービスをしている制作会社をいくつも知っているし、そことの違いもわかる。

プライドとして嫌だというのもあります。むしろそれが一番。

だけど、そのプライドはなぜ持っているのかというと、それは業界におけるポジショニング、ひいては業界の今後のことを考える必要があると思っているからです。必要以上に高い単価を設定し、支払わせるということはクライアントに損害を与えているということです。それ、一体何のために仕事してるの?という感じもするし、それ以上に業界が廃れるとも思っています。

いま、福祉とか医療系のクライアントにアプローチかけてます。なぜなら、弊社がそういう人達向けのシステムを開発してるから。そこにWebサイト制作も売ったらどうかと。いまやどんな組織だって必要なものだし、たくさんの顧客や対象を抱えるのはウチの強み。だから、悪いことじゃないし、僕だってそこで新しいビジネスモデルを構築する必要があると思ってます。

ただ、高いとか自分達の利益の話ばかりなさる。

前述の通りウチは高い。

ハリボテみたいなもんしか創ってないのにも関わらず。

だけど、それを見越して僕は出来るかぎり安いプランを練り上げました。決して他社と見劣りするような価格じゃない。しかし、そこに営業担当部署の利益までのせなきゃならない。これはもうお手上げ。しかし、違和感を感じたのはそのあと。

「利益を下げれば○○万円でいけるってこと?」

「でもそうしたらウチの売り上げ5万しかつかないんだなー」

ええ?!アンタ何もしないじゃん?!

営業電話はかけるし、訪問もしてくれます。でもそれ、システム開発の営業なんですよ。Webはついで。ついでに売れるというのは営業費がかからないから、凄く良いモデルなんだけど、しかし、それならば利益もその程度。いや、社としては売り上げも利益も出るし必要ですよ?でも、それは制作部の利益でしょ。Web制作専門の営業ならわかりますよ。そりゃ、そのぶんも費用をとらないといけない。でも、アンタら何にもしてないのに、そこに利益を貪るなんて、プライドがないとしか思えない。

相手に貢献するからお金を貰えるんでしょ?

■中抜きという無駄なマージン

相手の満足を勝ち得ていないのに、無駄な費用を請求するなんて、僕は本当に嫌いです。だから、今も本当に辛いです。もう、嫌という程の中抜きビジネスをみています。というか、僕がやっているし。

僕しかいないから、大きな案件は外注に出すしかない。いや、ほんとに小さなサイトで無い限り僕がやるべきではありません。僕は捌く側にいなきゃいけないし、社内中のWebやデザインの相談は全て僕に来るから、僕が制作で埋まるわけにはいかない。

すると、不要なマージンが出て来る。基本的に、僕は自社で内部に制作部隊を抱えている所にいたので、こういうのは初めてみたんです。何にもしてないのに間にいるだけで金を請求するというスタイル。もう、信じられない。単に横流しだけだったり、弊社のシステム営業のように間に入りすらもしないのに利益をのせるっていう感覚が信じられない。何にも貢献してない、何にも生み出してないのに金を発生させるなんて、それ、詐欺じゃんか。そうならないように、僕はなんとか自分が絡む意義をプロジェクトに盛り込むようにはしていますが・・・。

日本では多い話です。

中間業者がいることで値段が高騰するって。

そりゃ、不況になるよ。

そりゃ、世界一働いてるのに生産性が低いわけだよ。

当たり前だよ。何にも生み出してない奴が金貰ってるんだから。

だから、格安な商品が出されるとそれは大概、間に入る業者のコストカットにより成り立っていることが多く、産業として問題視されることがあるんだけど、おかしな話ですよ。中間の仕事を省いたんじゃない。元々いらない無駄な仕事だったんだよそれはさ。(ネットの繁栄によってなくなってしまう仕事があるのは、それは「無駄になってしまった」んでしょうね)

■利益や売り上げのことしか考えてない

何の話をしても、価格の話ばかりです。

いかに安くするか。

いや、価格を下げる努力は確かにすべきです。

しかし、まずもって考えなければならないのは

「どんな成果を与えてビジネスに貢献するのか」

という、ビジネスとして一番大事なもののプランニングであり、コアコンピタンスの確立だと思うんです。それなし、価格を下げてクライアントの機嫌を伺うなんざ、自ら価格競争の仲間に入れてくれと言っている様なものですよ。

コンサルティングをきちんとしないと、人気商売の業界なので難しいことを伝えると

「そうしたら、良いサイトのものをそのままパクって僕が構成するよ」

とか言い出す始末。

人の仕事なめんのもいいかげんにしろ(笑)

ど素人になにができるんでしょうか。

Webサイトっていうインターネット上にただ存在するだけのハリボテを売っているんだと思っているんです。でも、それ無駄じゃないですか。ビジネスに貢献しないならWebサイトなんて創るだけ無駄ですもの。経営戦略にきちんと組み込まれたWeb戦略を提供してこそ、それなりの対価がもらえるわけです。

ITにせよWeb制作にせよ、労働環境が厳しく、それって結局単価が低いからそうなるのであって、きちんとしたものときちんとした価格で提供していればそうならないはずなんです。ということは、問われているのは結局ビジネスとしての質なんです。それを、自ら下げるようなことをしているわけです。

ビジネスには貢献しないくせに、利益だけは欲しがり、何人もの手を渡って仕事を横に流しているだけの人の懐にもお金を落とす。そりゃ、生産性悪いに決まってるし、何も生み出していないのにお金を貰うなんて、それこそ価格競争が始まるのなんか当たり前じゃないですか。価格に見合った価値を渡せていないのだから。

対価を要求するなら、それに見合った価値を渡す。

渡す価値に対して適正な価格で見積もりを出す。

クリエイターにとって重要なプライドだと思います。