笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

教育って心を育むことではないでしょうか。

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教育を語れるほど教育に携わっていませんが(笑)

でも、かじった程度でも僕なりに考えることがあって。

必ず、伝えなきゃいけないことっていうのはいつも明確にしていて、それは下記でした。

 ・常にユーザのために考えること

 ・全てのことは「相手の立場にたって考える」というデザイン行為であること

 ・就職をすることは要望ではなく「生きる」と同義であること

 ・Web業界はこれから延びていくので、今はきつくても食らいついていけばいつか必ず良い環境になれると思うということ

僕は、Web戦略的なことを指導していたのですが、本当は戦略なんてどうでも良いんですよね。

たかだか19とか20の学生にWeb戦略を語られても、採用側は困るだけでしょ(笑)

Web戦略やそれをインターンシップのクライアントに伝えるという行為をすることで、「いつだって相手の立場にならなければいけない」「自分達がいかにそれをしてこなかったか」を気づかせることを一番大事なことだと捉えていました。そのために議事録をかかせ、電話をさせ、ミーティング予定を段取りさせて、ミーティングを仕切らせて・・・と、可視不可視問わずにアウトプットをいかに多くさせるかということに心血を注ぎました。

議事録だって、メールだって、電話だって同じなんです。

相手が何を求めているのかを感じ取り、アウトプットするものにそれを盛り込む。

FAX用紙一つ取ったって、それはデザインなんですよね。

あて先をきちんと書くとか、自社のTEL番号を載せるとか、それは送られた相手が求めているからです。また、相手の利用シーンを想定するからです。「気が利くかどうか」ということなんですけどね。

「クライアントがこれで何を読み取るの?」

「クライアントは、こういうことを気にするんじゃないの?」

というタイミングをたくさん創ることで、自分が相手の立場に立って行動をしていなかったこと、目的を意識して行動していなかったことを自覚させるんです。いつだって、日常だって同じことですから。就職面接だって、それは同じですよね。その心、意識を育むことが大事なんじゃないかと思っています。技術なんてものは就職してからでも身につけられますし、ユーザ思想に基づいたデザインの実装というのは経験をつめばできていくだろうし、経験をつまないとできないものだったりもします。しかし、それらは全て「ユーザの体験をつくる」「常に相手の立場にたって考える」というクリエイターとしての土台がないと身につけられないし、逆に言うとそれさえあればいつでも成長できるんじゃないかと期待しています。

あと、就職するということについても。

ユーザ思想を根付かせるということとも同じなのですが、就職するとはどういうことなのか、なぜ就職しなくてはいけないのかということを伝えることも大事だと思っています。結局、本人がやる気にならなjきゃ絶対に成功しませんから。何かをやらせるとか伝えるより、その心を育むことが大事じゃないでしょうか。やる気になれば勝手にやりだすし、人が最も力を発揮するのはそのときですから。

おかげさまで、全員をWeb業界に内定させることができました。

数人は世間に名を知られるような大手に就職しました。

僕の力なんか微々たるもので、教え子達の能力が高かったから実現できたことです。

その割には職場で僕はあんまり評価されていなかった気がしますがw、そんなことはどうでもいいんです。彼らが、誰の力だろうがなんだろうが、僕の話を聞いてくれて、耳を傾け、親鳥として絶対的な信頼を寄せてくれました。それが何よりうれしかったし、そんな彼らが全員無事道を外れることなくWeb業界に就職できたことが本当にうれしかったです。僕の評価なんてそれに比べたら瑣末なことですよね。

これからも、仮にWeb業界を離れることになっても、「相手の立場にたつこと」という社会人として一番大切なものを持ち続けて頑張ってくれたら嬉しいです。