笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

ECサイトにカレンダーはいるか?。

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カレンダー

楽天ショップを開いているクライアントの話を聞くことがあるのですが、軒並み同じことを言う。

「カレンダーはつけられるんですか?」

完全にWebを勘違いしてるなーと思うのですが。

僕は、カレンダーなんかいらないと思います。

というより、それなら「土日のご注文は翌営業日からのご対応となります」と書いたバナーでも貼ったほうがよっぽどわかりやすいと思います。

日付=カレンダー

っていう安直な固定観念だと思うんですよね。

カレンダーというのは、当日から過去、未来の予定を俯瞰できるためにあるのであって、前後関係の一覧こそ最大の存在意義だと思います。それに引き換え定休日というのは曜日情報ですし、必ずしも日にちがわかる必要はないというか、むしろ日付なんかいらなくて、「いつが休みなのか」ということをユーザが求めているのだから、それこそ無駄な情報を与えすぎだと思います。

しかも、楽天のお店ってそろいもそろって左ナビの物凄い下のほうとか、コンテンツエリアでも一番下に入れてたりするんですよね。一体誰に向けて、何のために見せてるんですか?なんて思います。ユーザがわざわざ定休日を知るために情報を探してくれるとでも?定休日というのは完全にお店側の都合であって、ユーザにしてみればどうでも良いサービスなわけです。24時間毎日やってくれたほうがいいんだし。でも、そうはいかないわけで、そうはいかないなら、サービスができないタイミングの情報は是が非でも、ユーザが苦労せずに受け取れる形にしなければいけないはずです。

カレンダー=定休日だと思っているのはお店側だけであって、ショッピングをする人がネット上でカレンダーを見つけたからと言って、それがすぐに「定休日情報」となるわけじゃない。もしかしたらキャンペーン期間の提示かもしれないし、配送日数かもしれない。それは、よく読まないとわからないんです。その上、上記画像のように土日が休業日だからといってそこを色を変えられても、そもそもカレンダーというもののデフォルトがそれなのだから、すぐにはそれが定休日だとは判別できない。カレンダーという「全体を俯瞰できる情報スタイル」をとることで本来は与えなくても良い情報を与えてしまっていると思うんですよ。そのおかげで、伝えたいことがぼやけたり、ユーザに理解の努力を強いるような形になっちゃう。

わざわざ左ナビのすごーく下におくなら、もう置く意味なんてないと思います。

そもそも、興味がない情報なのだから。

こちら(運営側)の都合で伝えなければならない重要情報なら、ユーザのフローに合わせて、ユーザが欲しがるタイミングで情報を提供しないと、認知してくれない。

この手のECサイトの場合、たぶん商品ページをHTMLでわざわざ一枚一枚制作しているわけがなく、自動生成で作成されていると思います。それなら、テンプレートをいじって、「ショッピングカートに入れる」というボタンのそばに置かないと意味がないと思うんですよね。買う、という判断をするときに一番必要な情報なのですから。

ユーザが欲しいときに、欲しい情報を提供することが大事だと思います。

逆に言うと、その情報がいらないときに与えるなんてのは、運営側の都合だと思います。