笑顔を創りたいWeb屋の日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。情報デザインやWebの勉強をしています。

広告代理店的提案。

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正直に言うと、大手広告代理店のWeb企画や提案があまり好きではないです(笑)

理由は二つ。

・根拠とロジックが無いから

・ユーザーをバカにしている気がするから

いや、全てが全てそうだとは思いませんけどね。

でも、大手広告代理店の人って「面白いものを創る」ってことばかり言ってませんか?「ここどドバーっと動いて!Flashだからこそできる動きでブランディング!」みたいな。イメージとか動きとかそういうのばっかりというか。戦略なんかは後からついてくるもので、ともかく発想ありきというか。

いや、クリエイティブにとって発想は大事ですよ。発想で勝負する気がないならやめてオペレーターにでもなった方がいいと思います。でも、発想だけで物を組み立てるってのは違うと思う。いや、目線の問題なんですが。

面白いって、誰にとって?

というのが欠如してると思うんですよ。

Flashがどうとか、面白いか面白くないかなんて言うのはむしろ後の話だと思う。

「誰に何を伝えたいの?」

これが決まらないと話にならない。

Flashやビジュアルデザイン、そして面白いか面白くないかなんてのは「どうやって伝えるのか」というフェーズの話であって、まず「1.相手は誰で(何を欲していて)」その人に「2.何を伝えるのか」 がないと、何にもつくれない。これは論理的に説明すれば企画の土台となるロジックになるわけですが、それは表現の仕方であって、その根底にあるのは思想や哲学となるようなものだと思っています。

そもそも「面白いか面白くないか」というのも凄く一義的で、全てのサイトをこれで語るのが間違い。ユーザが求めてないなら面白さなんか必要ないですから。Webサイトの基本は「相手が求めているものを創る」ですから。ただ、相手が自分の求めているものを明確に意識出来ているかということが問題で、大概は頭に描けてないことが多い。だからこそ、そこで観察と発想が必要なわけで。

「俺らはクリエイティブだから、世の中に面白いもんを生み出せばいい」

と言うのは、裏を返せば

「面白いもんは俺らの専売特許。この国の文化は俺らが創ってる」

と言うような意識を感じるんです。

本当に面白いものは発想するのだってそれなりの手法があるし、また「観察」がないと「気付き」がないので「斬新な発想」なんて出ないと思う。

要するに奢りというか横柄な感じがするんです。

クリエイティブとは「職人であること」だと僕は思っていますが、それは決してユーザを無視して自分の発想だけで「面白いものを創る」ということではないと思います。それはユーザをバカにしている。

美味しい料理を創るシェフはそんなスタンスではないですよね。味覚や調理法は自分の方が優れている。けれども「味覚や調理は俺の方が優れているんだから、俺が創ったもんを食っておけばいいんだ」なんて人は絶対にうまいものつくれないでしょ。

料理の腕や味覚にはプライドを持ちつつも、決してお客様の反応、味覚から注意をそらさない。いつだって、食べた人が喜んでくれるものを創るために相手を分析し、料理を研究し、サービス全体を考える。

そのモノだけ、その技術やセンスだけを売っても意味がない。

ユーザが欲求を感じた瞬間から満足するまでの全ての局面でサービスをクリエイトし、その中でWebは何を担うのかという考えでないと、良いモノは創れないと思います。

もとい、良いモノを創るんじゃない。

良いコトを創る。

どんな”コト”を造るのか。

それを考えてこそクリエイターの企画提案だと思います。