笑顔を創りたいWebディレクターの日常

某事業会社勤務のWebディレクター。つまり「なかのひと」やってます。Web業界からひょんなことで専門学校の先生に。そしてまたWeb現場に戻ったWebディレクターのブログ。

SEO対策の是非。

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SEOSEOってよく叫ばれてますが、あんまりそればっかり叫ぶのもなぁと思います。

猫も杓子もSEOSEOっていうのはねぇ・・・・。

というよりはアクセスアップ、アクセスアップ!でしょうか。

SEO対策というのは、一つの手法であってそれが目的になってはいけないと思います。

SEO対策=アクセスアップと置き換えても同じことですね。

検索エンジン上位表示をすれば、アクセス数はあがります。

それは、そうですよね。

でも、それは目的じゃないはずなんです。

数値目標の一つに掲げるのはありだと思いますが。

だって、アクセス数があがったところで、肝心のWebサイトが整備されてなきゃ意味がないもの。

というより、Webサイトがユーザの問題を解決できる状態にないなら、SEO対策を行うのはむしろ自殺行為だと思います。ユーザはワガママですから、一度訪れて「このサイトダメだ」と思ったら、もう二度とそのWebサイトには足を運んでくれなくなりますから。まず行うべきはWebサイトそのものの構造やコンテンツなんですよね。

まあ、要するにSEO対策というのは「Web上で有名になりましょう」という手法なので、「今の状態で有名になっちゃっていいの?」ということですね。芸能人のお店というのは、とかく失敗しやすいと聞きますが、それはサービスが一般以下のレベルなのに、名前だけは超一流店並の知名度だからだと思います。皆、オープンすると一気に来るんだけど、別に超一流の料理人がいるわけでもないので、美味しいわけでもなく、二度と足を運んでくれなくなっちゃうんですね。(その芸能人が一日中店にいれば話は別ですが)

それと、そのキーワードにマーケットがあるのかどうか。

どんなに上位表示したって、もともと検索されてないキーワードだったら意味がない。そこにユーザのニーズがないということだから。そこにどれだけのマーケットがあり、それに対してサービスを提供できる環境(=Webサイト)が整っているのかどうか。逆説的に言えば、自分達のサービスは、どんなキーワードのユーザを引き連れてこなければならないのか、ということを思考の中心におくべきだと考えます。

ただ、SEO対策SEO対策という前に、Webサイトを構築するときからそれに沿ってきちんとマークアップして作るべきなんじゃないの?と思っているのがホンネなんですが。自社のサービスに対してSEO対策を施すのではなくて、キーワードで調べている、それを求めている人が居るなら、そのページを用意してあげることがまず一番初めにやるべきだと思います。そこから、自社のサービスをアピールするコンテンツへ誘導してあげれば良いだけで。

「おいしい ビール 飲み方」というキーワードが多いなら、いきなり「黒ラベル!」なんてコンテンツを置くのではなくて、「おいしいビールの飲み方講座」というコンテンツ群を用意して、そこから調べていったら「おお、キリンのサイトだったのか」「黒ラベルか」というゴールに連れて行くべきだと思います。(商品に魅力がある=「おいしいビールであること」は大前提です)

ユーザが求めているのは「黒ラベル」ではなくて「おいしいビールの飲み方」ですから。