東京工科大のメディアコンテンツ展に行ってきました。
横浜のBankARTというところで、元々古い銀行だった建物をイベントスペースにしたところ?らしい。
まるで神殿のようなつくりで、情緒があっていいですね。
(建物の写真撮りわすれた・・・・)
作品のレベルとしては、研究色が強いものが多かった気がします。
この後、同系列である日本工学院専門学校の卒展に行くのですが、
実装能力に関してはそちらに任せているのでしょうか?
情報デザイン系の作品があったので、いくつか。
■Photon(画像検索システム)
画像検索はいまや検索エンジンで行えますが、
頭の中のイメージが言葉に出来ないときは困りもの。
そんなときに、自分が選んだ画像と近しい性質をもったものを
自動で洗い出してくれるというシステム。
面白いと思います。
が、これは実装が大変ですね。
僕もWeb屋時代に似たようなプロジェクトを見たことがあります。(僕はかかわっていませんが)
その時は、色なり、性質なりで検索してくれるのですが、そのためにはタグを画像に割り振らなければならず、ユーザにそれをまかせっきりにすると精度がさがるという問題がありました。
それと、画像検索や共有で言えば、今はFotonomaがいいと思います。
(とか言いながら僕はまだあまり使えてませんが)
写真好きの、写真好きによる、写真好きのためのSNS。
「知ってる?」って聞いたら、知らなかった・・・。
■Key Recipe(料理支援ソフト)
通常あるのは、レシピをばばばっと公開している料理サイト。
ではなくて、料理初心者が実際に料理をしながらステップごとに
作業を進めることで、より学習しやすいシステムにしたとのこと。
なので、キッチンにてタッチパネル式インターフェースを想定しているらしい。
ロケーションフリーテレビとか、そういうものでしょうか。
いまDSでこういうの出てたと思います。
しかし、確かにDSより家電に組み込まれた画面パネルの方が使い勝手はよいかも。
(どれだけ普及しているのかが問題ですが)
キッチンでデジタルコンテンツを見れる環境がもっともっと整えば、自ずと出てきそうな気がします。
残念だったのは、せっかくステップで作業を切り分けているのですが、
右と左で進むだけで「今自分が全ステップでどの段階にいるのか」が
明示されていませんでした。ECサイトやレクチャーコンテンツでは必須だと思います。
全体を通して、このような研究色のある作品が見受けられたのですが、
なぜか、ユーザテストや、検証の発表がありませんでした。
聞いてみると「一応やってます」ということだったので、
せっかくの「研究」なのだから、検証や調査の部分も発表したほうが、
プロジェクトの評価はあがるのではないでしょうか。
そんなことを思いました。
にしても、4年制っていいですねぇ・・・。